MJ的趣味

毎年末、M1にも紅白にも興味のない自分は唯一みうらじゅん賞だけは楽しみにしているのだが、賞の前にYouTubeの公式で「ザ・チープ」なる番組が1話限定でUpされていた。

CSでやってるらしいが面白い。

老いへの自覚からくる「老いるショック」に向い合う余生の価値観として提示される「ザ・チープ」。

すなわち安っぽいこと、チープなことに徹せよ、肩の力抜けよと。

余生を真面目に考えすぎても答えは出ない。ありきたりの平凡人生に過ぎない。後世に残せる何がしかなんてほとんどの人は持ち合わせていない。

それより老いとともに人生のチープさに向き合い楽しもうぜ。っていう。

「ザ・チープ」。いいね。

私もふだんから無趣味の多趣味というかMJ(みうらじゅん)的チープな趣味を実践しようとしてきた。

温浴グッズ収集でしょ。
(本当は警察の押収物品「並べ師」みたいに並べるスキルがほしい)。

この10倍はある。

あと昭和歌謡レコード集め。

チープであるほど良い

あとレトルトカレーをジャケ買いして本棚みたいに並べるとか。

村上春樹より村カリー春樹だ!

まったく統一感のないフィギュアとトイカプセルとか。

ジョジョの無駄遣い

最近だと、ある制約軸に沿って縛りを付けた映画パンフレット集めがマイブームだ。(例えば「レンタルも配信もまずされず、もはや鑑賞する手段のない90年代の名作をパンフだけで追憶する」等)。

それぞれ、オタクに走りすぎないのがポイントである。

「そこそこ」でいい。オタク的辞書型知識に走りコレクションしだすときりがないし、虚しくなってくる。

肩の凝らない程度の、いつでも捨てれるチープな趣味を複数もつことがコツなのだ。

あとは「仕事が趣味」とは口が裂けても言いたくないが、つまり仕事はプライベートと完全に分離しているんだが、仕事の上で独自領域を作り出すことがちょっとした趣味だったりする。

説明するのが難しいが、仕事のタネから仕事を作り出して転がして育てて遊ぶみたいな、箱庭起業ごっこみたいな感覚。だとか、「こいつめんどくせっ」みたいな輩に網をかけて手なづけつつ、自分のやりたいことにじわーっと引き寄せていく黒い心理学的な感じとか、堪らなかったりする。

そういうちょっとしたチープな趣味を日常のところどころに張り巡らせるのが余生の最高の楽しみ方であろう。