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大きなお友達の頭の中
大きなお友達はインサイドヘッド2が楽しみで、思わず脊髄反射で前売券を買ってしまったのだが、公開時にいざ近場の映画館をチェックすると、
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吹替ばっか。
つまりキッズキッズキッズ。そりゃそうだ。
桜木町のブルクだけは字幕版もあり。
ここはT-Joy系列だが、普段からメインストリーム過ぎず、かつメインストリームの顔色を伺いながらちょびっとだけミニシアター寄りのラインナップを交えてくる有能な子である。ここだ。
在宅を早く切り上げて到着すると、、外人キッズ多し!字幕をあえてやるのはそういうことか。
しかし外人キッズ&ファミリーから見てこのジャパニーズの大きなお友達はどう映るのか。
“Oh, there’s a Japanese big friend!”ならいいが、
“Oh, Japanese loser!”ならどうしよう。
なんてことはま〜ったく気にもしない性格なので、大きなお友達は暗闇に屹立するチュロスを貪るのである。チュロスとチュリトスの違いについてはまたの機会に語ろう。
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鑑賞。
うーん。
やっぱ子供向けだわ。
1は普通に泣けたんだが。あの頃ピュアだったのかな?
1は幼い子どもの頭の中である意味普遍的だが、2は思春期の少女の頭の中。ましてやアメリカンだから入り込めなかったのか。
しかし、ジャパンの毒男loserがメリケン・ティーンエイジ・ガールの頭の中を覗く、これができるのが映画である。
見てよかったか、見なくてもよかったか。
どちらかというと後者である。ただし途中から、字幕なしで英語を聞き取ることに目的を変化させ、時間はあっという間に過ぎた。
外人ファミリーがたくさんいたけど静かに鑑賞していた。外人って映画の小ネタにオーバーリアクションするイメージだが。そこだけ日本化するなよ、陽キャのノリではしゃげよ。
そして幼いキッズが多かったが、思春期の心のあやを理解できるのだろうか。彼らよりジャパンの大きなお友達の方がまだ理解度は高いのでは。
なんて、消化不良の映画体験になり、いっそJapanese loser singleの頭の中を覗くインサイドヘッドを誰か作ってくれないかと考えながら、大きなお友達は銭湯に向かうのである。
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さっぱりして湯上がりロングウォーク。
裏横まで歩いて角打ち風居酒屋クラーテルへ。
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白レバーのスタミナ炒め395円。うまっ。
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とり唐1P195円。
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カールに似た菓子サクまろ270円、これは高いな。金盃420円。
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カールを貪り食うとき、大きなお友達の頭の中は幼き子の頭の中と同じである。そこにカナシミはいない。ジョイ(Joy)だけがいる。
いい年こいた大きなお友達の頭の中にカナシミがいないことがカナシミではないだろうか。
もしくは、カールの純正品をもはや東日本で食べれないというクッソどうでもいいことにカナシミを感じながら下位互換品の「カールっぽいやつ」をワンカップで流し込むいい年こいた毒男にカナシミという自己憐憫を覚えることがカナシミの本質だろうか。
そんなことを考えながら大きなお友達は立ち飲み屋を後にするのであった。