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The Boys S4 E4-7/トランプ狙撃

トランプ狙撃は驚いた。

ちょうど前日The Boys Season4のEpisode7を見終わり、大統領候補Robert Singerの暗殺プロットがクライマックスを迎える局面だった。

もっともSingerは民主党だし、トランプになぞらえているわけではない。むしろSupeのボス、ホームランダーの造形にトランプを意識していると製作者のエリック・クリプケが明言しているし、Season4でホームランダーのトランプ化をさらに進めたみたいなインタビュー・コメントもある。

超巨大企業と議会、メディアとSNSがパワーバランスをつくる中、大衆の熱狂的な支持を受けた独裁気質の男がアメリカを制御不能状態に導いていく。

ポピュリズムがファシズムに向かうアメリカ。

グロいブラックコメディの外見の下にはそういうアンチ・トランプの寓話的意図がある。だからこそなのか、荒唐無稽な話なのになんかリアリティある。

まあ私はアンチ・トランプでななく、バイデンよりはずっとトランプがいい。2016の初就任時は嫌いだったが。

それにしても撃たれて耳を貫通しているのにその直後、メン・イン・ブラックみたいなSP2名と女性SPに庇われながら"Wait,wait,wait!"言いながら、カメラに拳を振り上げるトランプ。

またローアングルで見ると空中に拳を突き出す様が鬼気迫るあの写真はすごい。

そのドラマみたいな強運さと、俺がアメリカのNo1だ!って感じが確かにホームランダーっぽくもある。

無理やり重ねる気もしないけど、トランプの息子のバロンも、ホームランダーの息子のライアンみたいな闇王子感ある。

狙撃犯の情報は今のところあまりない(ペンシルバニアの20歳の男らしい)が、Boysは見てたのだろうか。

Season4の前半3話で示された登場人物間のデッドロックがE4-7にかけて解きほぐされつつ、来週のシーズン・フィナーレに向けて最終局面。

繰り返すがSeason4のホームランダーは暗殺者に狙われる方ではなく(もちろんBoysには狙われている)、暗殺者を雇って現行の国家権力にクーデターを起こそうとする。

その仮想的なアメリカの成り行きを観て、数か月するとリアルな世界の合衆国次期大統領が決まり、次のSeason5(たぶん2025-26)が最終シーズン。

今回の狙撃でトランプ再選の確度がかなり高くなったように思える中、ブッチャーとホームランダーの最終対決を描くシーズン5ではどんなアメリカの未来が描かれるのか。よくできたパラレルワールドである。

(来週のS4フィナーレを観たら加筆修正予定)


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