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ウルフムーン

出張先から宮城湯へ。

今日は男湯が3階なので露天から広い夕空を眺めることができたのだけど、月は見えなくて。

しかし湯上りの外気浴散歩中、近くのしながわ中央公園からウルフムーンがばっちり見えた。

ウルフムーンということで、まん丸い月見てたらなんだかワオーンってなり。

気づいたら晩杯屋(ヴァンパイア)に来てた。

そしてウルフムーンみたいにまん丸いレバフライに、ヴァンパイアのように血を滴らせてかぶりつくのだった。頭の中ではJanne Da Arcの「ヴァンパイア」が爆音で鳴る。うはっ。

ガブリ

鯨刺しとホッピー、揚げ銀杏。

晩杯屋は昔から来ていて、長年のメニューの移り変わりも見てきたが、変わらない品と変わりゆく品がある。

絶対に変わらないのがロマネコンティ450万円~。

これはもう、デフレでもインフレでも変わらない(「~」が気になるが)。

いやまあ晩杯屋のメニュー全般、デフレもインフレも知りませんって感じで、漆黒の意志を漂わせるメニュー表見てるだけで頭が下がるのである。やはりブレない意志というものには敬意が芽生える。

一皿一皿お安く提供します、いつか金持ちになったらロマネコンティ入れてください、って。

全てのメニューはロマネの下三桁以下なのである。

その確認作業として一つ一つのアテをチェックしていくんだけど、別に暗記マスターではないので、

あれ?「牛サーロイン焼肉」ってあったっけ?
なんてことはもちろん起こる。

お分かりだろうか。「牛サーロイン焼肉」がサブリミナル的に2回登場するのだ!

サーロイン310円て。気になってきて、ホッピーのナカと一緒に頼む。

牛サーロイン焼肉

うーんこの。わかってらっしゃるこの感じ。「な、サーロインだろ?(どうせわからんだろ?ニンニクどっぷりにしたらうまいだろ?)」ってもう、「サーロイン」の概念破壊を客自身に迫ってくるアグレッシブさ。

「孤独のグルメ」も隠れた名店じゃなくてたまにはこういうところ来ないだろうか。メニュー全制覇するのはどうだ?テレ東の予算でロマネでフィニッシュしてほしいが五郎さんが下戸なのが惜しい。

会計。1640円。


やはりコスパ高いですわ。品川なんて店によってはビール一杯とお通しでこれぐらいボられるわけですよ。晩杯屋はえらい。