見出し画像

4「情報収集のバランスについて」

 不可能を可能にする! 発明デザイナーの今井雄仁です!
今回は読者の方に、ご質問いただいたのでご紹介しますね!
 
(前の記事で)
「可能性を広げるためには、事前に知識を蓄えておくことが重要である」
と書いてありますけど、同じく
「全世界の知識を取り入れておくことは難しい」とも書いています。
このバランスってどういう風に取っているのでしょうか?

 ご質問ありがとうございます!

ふむふむ。たしかに、相反する要素ですね。

 解説します。

日常的に
「科学技術関の連情報収集や勉強をある程度しておく」

という事なのですが「ある程度」のバランスですよね?

2つの要素があります
①「常に意識しておき、定期的に情報をいれる」
②「自分だけでやりすぎない」

要素①「常に意識しておき、定期的に情報をいれる」

これは習慣です。
そうすれば自然と情報収集できるということです。

例えば、私は10歳から月刊科学雑誌を、ほぼ毎号読んでいます。
10年以上読むと、同じ分野の特集も複数回あります。

 そこで、前回から現在までの技術や情報の進捗も分かるので、
ある分野が、今どのくらいのペースで発展しているのか?
という感覚も分かってきます。

基礎知識を持ったうえで、新規案件の関連分野を調べていきます。

要素②「自分だけでやりすぎない」

 また、依頼して下さった会社の持っている技術を
教えていただき、一緒に進める事はとても重要な要素です。

 新しい案件では
ある程度調べる時間を事前に決めて、
その分野や、関連性のありそうな部分を調べてみます。
(ネット検索のほか、特許検索も含む)
 
 簡単に調べて、すぐに既存技術が出てこなければ、
ご依頼者にその状況を報告、相談、確認します。
開発開始OKであれば、開発を進めますにしています。
 
 依頼社の要望次第で、提携している弁理士さんに、
さらに詳しく調べていただくこともありますが、
通常はそこまでしません。

 理由は、その開発技術を特許を出願する場合は
特許庁が詳しく全世界の特許を調べてくれるからです。

 特許出願が前提でない開発のものについても、
調べすぎると開発時間が取れないですし、
競合に有名なものがなければ、こちらが独自開発をする事で
競合とは違った視点で開発が出来ることが多い、
という事もあります。
 
 また、時間をかけて探し、似た技術があった場合、
その技術を知ることになるので、
発想がその技術による制約を受けたり、
発想がそちらに引っ張られたり、
自由な発想の妨げになる事もあります。
 
そういったことを考慮しながら、新技術開発を行います。
 
 これはあくまで私の方法ですので
大きな会社であれば、もっと調べると思います。
 

類似技術を知れば知るほど確実性が上がる一方。
自由な発想への制約になる。

という、相反する要素だと思います。
 

結論
消費時間と、情報量の効率が最大になるくらいの情報収集を心掛けるのが良い!
 

今日も読んでいただきありがとうございます!

☆ご質問大歓迎です!お気軽にコメントください☆

バメラントの探索
⇒目次に行く⇒


いいなと思ったら応援しよう!

今井 雄仁@発明デザイナー
私は、子どもたちの学びや気付きが世界を豊かにすると考えており、クレジットカード等を持たない方でも読めるように基本的に無料での記事公開をしております。また、発明デザイン研究所はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)への寄付を毎月行い、難民の子どもたちの教育機会を支援しています。