佐々木朗希と審判

 1週間経つのにまだテレビなどで取り上げられるこの話題。私の考えを書いてみようと思う。

 私は野球ではないが長くスポーツに関わり、審判の経験もたくさんしてきた。私の審判技術はひどいものだったと思うが、心がけていたことは「公平にする」ということ。下手なりに一生懸命やったし、技術が足りなくて結果的にどちらかに偏ったジャッジを下すこともあったかもしれないが、意識的にどちらかに肩入れすることはなかった。

 佐々木が判定に不満そうにし、そこに球審が歩み寄ってくるという場面とその判定の投球だけを見ていろいろコメントしている人がいるが、私はその試合をテレビで最初から見ていた。

 あのコースはどちらのチームにも等しく「ボール」と判定されていた。実際相手のピッチャーもキャッチャーもストライクと確信しているのにボールと判定された場面があった。だから審判にとっての「公平さ」という点ではジャッジに問題はなかったと思う。

 それよりもその後も見続けていた私が気になったのは、球審がデッドボールとジャッジした場面で、キャッチャーもバッターも「当たっていない」と言って判定が覆った場面。足元の難しいボールだったとはいえ、球審のミスだった。この球審、動体視力に問題があるのではないかと思ったのだ。

 球審を擁護するつもりはないし、マリーンズファンとしてこの件ばかりが取り上げられることは正直面白くない。でも、ダルビッシュが言うように審判はうまくやっても評価されることは少ない。それをやってくれている審判に対する感謝の気持ちはもっと皆で持っていいのではないかな。


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