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自称お笑い好きが1番無知である

お笑い好き、お笑いファン、お笑いマニア、
言い方は何でもいいが、とにかくお笑いを愛してやまないような人がいる。

趣味としては全然かまわないし、私の仕事はそういう人たちに支えられている部分もある。
お笑いを好きな人をもちろん否定はしない。
それどころか、お笑い好きは当然ウェルカムである。もっともっとお笑い好きの人口は増えてほしい。

だが、SNSなどを駆使して知ったようなことを語るド素人は少しタチが悪い。

「個人の趣味でやってるだけなんだから別にいいやん」という意見もあるだろうが、それは違う。
個人の趣味なら勝手に日記帳にでも書いて、親しい友達や家族などに読ませればいい。
もしくはお笑い好き同士で集まって居酒屋で語っていればいい。

SNSやブログなどを独り言のように思って書く人がいるが、ネット上に出すというのはガッツリ公共の場なのだ。
それなりに責任が伴っていることを忘れてはいけない。どこか麻痺してるぞ。
素人だからといって、何もかも許されるわけではない。

もちろん、行ったライブの感想を書いたり、見たテレビ番組の感想を書くのは全然かまわない。
それは自由だ。それは趣味としてやればいい。

だが、知ったようなことを言って批評家目線で間違えたことをゴチャゴチャ書き連ねることはもう禁止だ。
お客にもマナーはある。何でも無法地帯になっている状況はおかしい。
どうしても玄人みたいな意見を公表したいのなら、それなりに責任は背負うべきだ。
都合よく玄人面、素人面を使い分けるのは筋が通っていない。
自らが責任を取れるポジションにいないのなら、口を出すべきではない部分もある。
それでもどうしても世間に公表したいのなら、プロになるしか道はない。

そして、何より「好き」と「詳しい」は同義語に近いかもしれないが、「好き」と「理解できている」は全く同義語ではない。

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