見出し画像

「何をやってもキムタク」と言われるのは超一流の証

恥ずかしながらハマって観てしまっているTBSで放送中のドラマ、グランメゾン東京。

「恥ずかしながら」とエクスキューズを入れてしまう男特有のスカしたスタンスがダサく思えるほどハマった。

木村拓哉主演のドラマで三ツ星レストランを目指す料理人のストーリーなのだが、回を重ねるごとにグイグイ引き込まれている。

単純明快かつ、ストーリー運びのテンポの良さ。
むしろ、話の流れが高速すぎて不安になる時もあるが、観ていて暇な時間が1分たりともない。

何より、このドラマ最大の魅力は100%のフルパワーで"キムタク節"が炸裂しているところだ。

「何をやってもキムタク」というネガティヴ意見なんてどこ吹く風。
キムタク全開で、突っ走っていく様は潔くて最高だ。

尾花夏樹という役名でカリスマ料理人を演じているが、このドラマに出ているのは尾花夏樹ではなく木村拓哉だと言っていい。

まず、料理に取り組む所作や強いこだわり、これらの一連に我々はビストロSMAPを投影せざるをえない。
決して妥協を許さず完璧を求めるプロ魂も木村拓哉っぽい。

木村拓哉のファンならば、うっすらメタ構造すらも感じる部分がありそうだ。

グランメゾン東京は"キムタク節"の集大成であり、木村拓哉自身が物語の主人公に見えてくる瞬間もある。

ようするに、木村拓哉と尾花夏樹が所々リンクしていくドラマと解釈できる。

数回前放送分の、密かにミッチーの娘にキャラ弁を作っていたくだりなんかは、まさにキムタクの逸話と言われてもおかしくはない。

これは以前、ある若手俳優との打ち合わせの際に聞いた話だが、木村拓哉とドラマで共演した時、撮影の合間にいきなり「おまえTシャツ好き?」と木村さんに聞かれ「えっ!Tシャツですか、好きです!」と咄嗟に答えた。

その返事を聞いて木村拓哉は軽くうなずいたが、それから撮影の日々を過ごす中で、全くTシャツの話題が出ることはなく、ドラマの撮影は最終日を迎えた。

ここから先は

1,073字
この記事のみ ¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

サポートも嬉しいですが、記事やマガジンを購入していただけたほうが嬉しいです。読んでくれた人が記事の内容を覚えている文章を心がけております。