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【無料】「誰のためにやっているのか?」そこだけは見失わない

板の上を軽視する人たちの特徴。

大抵、裏でパワーゲームに興じて何やらコチョコチョしている。

今は誰にハマっているから安泰だの
ここは裏で動いておかないと立場がまずくなるだの
どんな筋書きを描いて、どのタイミングで仕掛けて、どんな言い訳をあらかじめ作っておくか…?

挙げ句の果てには「そういうテイにしておいてほしい」

何回言うねん。もう飽きた。

池井戸潤の世界はドラマや映画だから面白いわけであって、現実世界で見せられ続けるとウンザリする。

裏で笑えないことをやってきた人間たちは、板の上に魂を注ぐ男が繰り広げる真剣勝負の世界を目の当たりにして…

いったい、どう思ったのだろうか?

率直に興味がある。

推測ですが

「これはこれ」「それはそれ」って
言うんでしょうね。ヘラヘラしながら。

まあ、いいです。その程度の感性だからこそ、板の上を軽視するのも分かります。

虚構にまみれた世界ですから。
神輿を担ぎながら常に裏切る準備は整っている。
人を替えては、次々そんなこと繰り返してたら麻痺もするでしょう。

馴染まなかったなあ…
いや、あえて馴染もうとしなかった。
馴染みきったら、人として取り返しがつかなくなるような予感がしていた。

そして、コロナがきた。
自分の人生を過去、現在、未来、丸ごと見つめ直す機会が訪れた。

やっぱり、真っ直ぐ生きていこう。
どれだけ非難されても、どれだけ足を引っ張られても、自分は真っ直ぐ生きることを決意し、板の上を最重要視して生きる決意をした。

別に裏でコチョコチョしてもいい。
彼らにとってはパワーゲームも仕事の一部でしょうし、過去の例から歴史を受け継いだ部分もあると思います。
でも、やりすぎはどうなのか。何事にも限度はある。
どれだけ手を汚しても、性根から悪に染まりきるのは絶対に違う。
その権力はクリーンにするために使えないもんなのか。

そうやって真っ直ぐ生きる道を選ぶことは、彼らの反目に回ることを意味するので

その結果、卑劣な大人たちからハメられてしまいましたが…

でも、よかった。

ハメるほうにならなくて。

一度きりの人生ならば、後ろ指をさされる人生になるのだけは避けたい。

マジな話として、ご先祖様に合わす顔がなくなる。

30代半ばも過ぎてくれば、本当にそんなことすらも脳裏をよぎる。

いろんな事情はあるのでしょう。
大組織に属して出世を狙えば、池井戸作品のような世界は避けて通れないのかもしれません。

でも、後ろを振り返ったとき、原点はどこにある?

足元を見失ってはいけない。

お客さんを喜ばせる。楽しんでもらう。笑ってもらう。

綺麗事に聞こえてもいい。

その一点に向けて魂をすり減らす。

彼らは魂をすり減らす場所を間違えている。
そこじゃない。
誰の顔色を見ている?
誰からの評価を気にしている?

お客さんの顔色を見ましょう。
お客さんからの評価を気にしましょう。

裏側に蔓延る嘘まみれ&筋の通らぬやりくち。

釈然としませんが、仕方ありません。別にそれでいいと思います。
いつでも裏切る準備をしといてください。
ハシゴを外すスタンバイしといてください。
込み込みで業務内容の一部でしょうし、好きなようにしてください。

でも、板の上だけは軽視するな。
お客さんのことは無視するな。

観てる側には関係ないんだよ。そんな事情は。

最低限そこだけは。そこだけは許容できない。

不思議に思うのが

板の上に全身全霊を込めた超一流のプロが繰り出す渾身のパフォーマンスを目の当たりにしても

前と同じようなこと言うんかな?

知ってるはずなのに、たくさん見てきたはずなのに、どうしてなんだろう?
変わらないのか、変えられないのか。
それとも、一流が繰り出すパフォーマンスの凄さを理解できていないのか?
あまりにセンスが乏しければ、それもそれで頷けるけど、実際はどうなんだろう。

おそらくは、何を1番大切にしてるのか?その根本が違うのかもしれない。

まあ、人をハメた功績をキッカケに出世されたなら、それが答えなのでしょう。
組織的には、人を騙して貶める行為がお褒めにあずかる出来事だったと。
なんて世界だ。そこまで卑劣な大人が世の中にいる現実は本当に知らなかった。
自分が、ただの世間知らずだったと。結論は。
悪人を信じてしまったことが全てなので、自分の落ち度なのは理解しておりますが、ハメられてハイ終わりー!だけもツラい。

だから

小声でも「ざまあみろ」とだけは言わざるをえない。
こっち側にも感情や心があるもんで。

板の上だけに尽力すればハメられる。
板の上をナメたら返り討ちに合う。

これは紆余曲折あった上で導かれた格言。
世間知らずの人には、あらかじめ教えておきたいです。

そのバランスを世の中では「社会性」と呼ぶらしい。

人生がゴチャゴチャうるさくなってきても

お客さんがあれだけ喜んでくれたら、とりあえずOK。

あの光景はコロナ禍における奇跡の1日。

嬉しかった。しあわせでした。

わたくしからはそれだけです。

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ゆじりこ【放送作家・ライター】
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