【無料】世界が100人の村になっても必要とされたい…みたいな独り言
全く、予想だにしなかった状況が訪れています。
地震や台風など、天災に対しての心構えはありました。
しかし、ウィルスで外に出られなくなるなんて発想はありませんでした。
そして、仕事が消えていき、先行きが見えなくなる。さすがに、この未来は予測できなかった。
これを予想していた人が、もしいたのなら…
もっと大々的に発表しておいてほしかった。
まあ、そんなことを言っても仕方がない。
ステイホームで戦うしか今はなす術ない。
そして、日々noteを書いております。
この緊急事態なので、無料公開していた記事まで100円にさせてもらいました。
最初、これにはかなり抵抗がありました。
なんか厚かましいというか、イヤらしいというか、自分本位というか…
でも、書いてきた記事は私がたった1人で書き上げたものであり、そこにはきちんと魂を込めているつもりです。
本当にお金を取れるほどの内容か…?と悩むときはあります。
でも、自分のやってきた仕事に誇りを持つ上で、もうそこは考えないようにしております。
今まで、タレントさんがいて、ディレクターがいて、ADがいて、プロデューサーがいて…
本当にいろんな人がいて、初めて自分なんて人間が活かされていることに気がつきました。
本当に1人じゃ何もできません。
コロナウィルスに現実を突きつけられました。
もちろん、テレビだけじゃないです。
ライブ、イベント等々でも人の力を借りまくって、やらせていただいてた現実が胸に突き刺さります。
何より、お客さんですね。
お客さんが客席にいてくれたことのありがたみ。
これもコロナが教えてくれました。
「今日の客、反応わるいなー」なんて、裏でバカなこと言った日もあります。
すみませんでした。また、お客さんを入れて何かイベントができる日が来れば…
絶対にそんなバカなことは言いません。
何かを突きつけられてるんでしょうね。コロナウィルスに。
オマエ、何を勘違いしてんねん?って。
こうなったら何もできひんやん。って。
本当にその通りだったんです。
ちょろちょろ先の仕事の話をしている時でも、今みんな笑われへんのに、そんなことやってる場合なん…?って本気の本気で思いますし…
なんか、お笑いとかバラエティみたいなことに対してメンタル面の影響もだいぶ感じております。
テレビ観てて人が集まってるシーンあったら「これいつの収録?」って反応するし…
そりゃあ、収録もライブもなくなって当たり前です。
noteを書き始めたのが去年の8月の終わりくらい。
動機は、単純に1人で何かを生み出せている場所が欲しかった。
やっておいてよかった…って今、本当に思います。
誰にも頼らず、自分1人でも何かしらを生み出せているような雰囲気。駄文ですが、そんな可能性を少しでも感じて、メンタル的には助かっております。
構成作家なんて1人になったら全て終わりです。
矢面に立ってくれる演者も必要ですし、編集してくれる人間も必要です。
昔、芥川賞作家の羽田圭介さんとお話しさせてもらった時に、「1人で本を書ける作家さんって本当に凄いですよね」と延々言い続けたことを思い出しました。
「僕なんて…僕なんて…」言うて、羽田さんを困らせましたね。本当にすみませんでした。
でも、やっぱりその通りでした。
1人で物語書けるって凄まじい才能ですよ。
コロナウィルスはいろいろ突きつけてくるし、なぜか細かいことまで記憶を蘇らせます。
だから、思ったんです。
これをキッカケに淘汰されていくものも出てくるだろうなって。
こんな時に人は気づいちゃうんです。
「アレ、いらんかったんや」「コレって本当に必要なの?」って。
『世界がもし100人の村だったら』
「よし!今から海で魚とってくるわ!」
「こっちは木を切って家を作るわ!」
「私は体調の悪い人の処置に当たる!」
ってワーワー言うてる時に、僕は何をするんですか。
「俺は村人対抗でやれるゲーム企画考えるわ!」
マジでいらん。完全に無視されます。
でも、100人の村での生活にもだんだん慣れてきたら娯楽も欲しくなるんです。
そしたら、100人の中のリーダーが言い出すんです。
「誰かおもろいことやってよ」って。
そしたら他の村人も口々に言い出します。
「そういえば、最近笑ってないわ」
「なんか、歌聞きたいかも」
「もう、俺らだけでしゃべるネタ尽きたで」
その時、歌上手い人がおったらアカペラで歌います。100人おったら、歌上手い人は5〜6人おるでしょう。
音楽はそれで何とかいけます。
でも、笑わせるってめちゃくちゃ難しいんです。
変な顔してひょうきんなダンス踊って一瞬ごまかせても、たぶん笑ってくれるのは2〜3日です。
「もうそのダンスええねん!あきたわ!」
って村のリーダーに言われます。
村人対抗でゲーム企画考えても、「えっ、俺ら全員参加?疲れてんねん。勘弁してや」ってなります。
その時、誰が強いんやろ?どんな人が村人を笑わせ続けるんやろ?って考えたら…
やっぱりネタ書ける人なんです。
漫才書いたりコント書いたり…そういう人は0から1を作れるから強いんです。
食料とってきたり、家建てたり、道を作ったり、病人を看病したり、いろいろ労働して疲れてる人たちの癒しや楽しみを作れる。
しかも、ネタを書ける力あったら、自分だけで演じる必要もない。
相方を作ってもいいし、誰か他の村人にネタを提供できる日が来るかもしれない。
これを続けていって村人を笑わせまくったら、その村で人気者ですよ。
100人の村人の中で1番旬な奴になれます。
そしたら、そのうちリーダーに言われますよね。
「おまえ、この肉の1番美味しい部分食べてええぞ」って。
これ、いわゆるギャラです。世界が100人の村になってもギャラもらえるんです。ネタさえ書けたら。
コロナウィルスによって、そんな時代を迎え始めたような気がしてます。
今、不要不急の外出は…って散々言われてますけど、我々の仕事は不要不急なんです。
安心あって、安全あってこそのエンタメですから。
だから、人類が100人になって生きていくためにヒーヒー言うてる時は1人もいらないんです。
でも、その生活にも慣れてきたら人口100人であっても、少しだけ『笑い』や『楽しいこと』が欲しくなると思います。
だから、ネタ書ける芸人さん強いです。
芸人さんにもいろいろ能力の種類ありますけど、やっぱりネタ書ける芸人さんが強いです。
しかもネタ書けるスキルって、いろんなことに活かせます。
ネタを考える脳があるのなら、他にも楽しいことたくさん作れます。ネタ考えられるって、実はめちゃくちゃ凄いんです。多分ですけど、1番凄いです。
だから、自分でネタ作って、そのネタを自分でやってる芸人さんって本当に尊敬します。
自分で新ネタ書いて、毎回目の前のお客さんをめちゃくちゃ笑わせる人は…
これからも絶対に生き残ります。今、お客さん自体が来れない状況下ですが、そのスキルがあれば何かしらに活かせます。
こんな前代未聞の非常事態になったら気づかせてくれますね。すぐ足元にあった真実。
だから、僕も今めちゃくちゃ思ってます。
僕ごときの記事を有料で買ってくれる人がいることのありがたさ。身に染みるなんて言葉じゃ追いつかないくらい感激するんです。
コロナがなければ気づけなかったかもしれませんね。僕はアホですから。
会議とか打ち合わせでベラベラ冗談しゃべって、演者さんやディレクターありきの台本書いて、構成料なんて名目で、けっこうな金額を頂いてきたこと。
ホンマに当たり前じゃないんです。いざとなれば不要不急なくせに、恵まれておりました。
これからも、この場所で僕は文章を書きます。
申し訳ありませんが記事は有料です。100円です。
当たり前の話ですが、それに見合った内容にはします。頑張って書きます。
今まで書いてきた記事も、僕にとってはかわいい奴らです。
1人じゃ何もできない人間のまま終わりたくはありません。全く予想できなかった今の経験は、何か自分に足りなかったものを教えてくれようとしているメッセージだと。そう考えながら突き進むことで自分自身を鼓舞したいと思います。
なんなんでしょうね。この文章。
何が言いたかったんやら…混乱してます。
けど、本当に感謝です。
見てくれていること、読んでくれていること、
こんなに嬉しいとは思いませんでした。
いつもいつも誰かに支えてもらっております。
ひとつだけ、先の見えない未来に願いを託すとすれば…
世界がもし100人の村になったとしても
僕は存在意義のある人間でありたいのです。
こんな駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。