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InstagramのARフィルターで広告を作ってみた


こんにちは。狭間(はざま)です。大阪府立大学という大学に通いながら映像や写真を撮ったりして過ごしています。

さて、今回の結論からいうと、InstagramのARフィルターという機能を使って広告をつくってみたよというnoteになります。タイトルまんまでした。すみません。

どういったものかというと以下のようなコンテンツです。

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企業アカウントでアップロードされたエフェクトを使用すると、顔にエフェクトかかり、それをユーザーが使用して、拡散してくれるという広告です。

一応部類はUGC的な部類に入るのでしょうか。またその辺はあとで話しますが、こういうものです。

なぜこういうものを作ったのか、裏にはどういう考えがあるのか。少し長くなるかもしれませんがじっくりと話していこうと思います。

ちなみにはじめに話しておくと、僕は広告が嫌いです。なんでかっていうと一方的だからです。それを前提に話を聞いていただくとさらにいいかもしれません。


僕とInstagramのARフィルター

Snapchatの犬のフィルターとか覚えてますでしょうか。あれです。あれのインスタのストーリーズでつかえる版です。

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これは僕の初めてつくったもの。僕の顔になれるフィルター。


こんな感じで、フィルターを使う時エフェクトを保存したりしていると、下の方にいくつかでてきます。もちろん、他の人の使ってるエフェクトをすぐに使用することもできます。


すごいですよね。僕もこれみた時すげえ!って思いました。せっかくならつくってみたいなーって思ってたら綿貫さんという僕のiconを描いてくれた方が作っていらっしゃってたので僕も作ってリリースしてみました.


そしたら意外と反応がよく、フォロワー1500人規模のアカウントが発信したフィルターが50万回みられたりしました。

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まじか!これは面白い!と思い、さらに深みにはまっていき、最近も自分なりにいろんなことを勉強しつつ、いろんな種類のフィルターを制作しています。

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いろんなフィルターをリリースしていく中で、特に面白い!と感じたことは2点あります。


面白い点① : 100人やると全員違うものがでてくる

こういうフィルターでは当たり前かもしれませんが、僕は特にここに感動しました。これまで、写真や映像を制作してインンスタグラムやツイッターにアップしていました。


ただ、それらは一度アップロードしたらおわり、でした。写真をつかって誰かがグラフィックを使うとかそういう発展系も考えることができましたが、基本はそんなことはほぼありませんし、できたとしても一部のクリエイターだけなのです。

しかし、このインスタグラムのフィルターは違います。ぼくがこう使うだろうなと思ってリリースしても一人一人まったく違った答えで返してきてくれて、1コンテンツがいろんなコンテンツへと変わっていくのです。


どういうことかと言うと、たとえば自撮りを想定して作ったフィルターも、よくよく使われ方をみていくと、もちろん自撮りも多いですが、それ以上に他の人につかって遊ぶ、なんていう使い方もしている人たちがいました。

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元々のリリースしたコンテンツは一つですが、それを創意工夫してみんながいろんなコンテンツにしていくのがすごく面白いし、なによりいいなあ。と心から感じました.


面白い点② : フィルターが行動を促せる


少しやってみて、ここがかなり面白いなと思いました。フィルターで「こんな顔して!」と指定してその後ユーザーが何かアクションを起こす、という形のものを制作し、リリースしました。


それがいろんな人が使ってくれましたが、印象的だったのが、みんなが指示通りの顔をしてくれたことです。一部、想定したものと違うことをする人もいますが、それもめちゃくちゃに面白いことだなあと思いました。


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デジタルで制作したコンテンツが、人を動かし、さたにそれが拡散されていく。何回もすみません。やっぱりめちゃくちゃに面白いです。


広告の話

これ、結構いろんなことできるし、広告としても使えるだろー!って思ってたら、尊敬するkunoさんがチュッパチャップスやりぼんとコラボしてフィルターをリリースされていました。


一体どんなものだ、と思って触ってみた時、びっくりしたのを覚えています。もちろん新しい体験というのはもちろんなのですが、このような広告ををしっかりとした広げ方をすることができれば、デジタル上でこれまでにない面白い体験ができる、と考えたからです。


既存のWeb広告は、少しクリエイティブを触れている自分が言うのもあれですが、僕は嫌いです。最初に言った通り一方的、だからです。


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爆速でつくった資料で申し訳ないのですが、こういう理由です。別に看板もweb広告も手元に広告がうつったり、ちょっと動く動画になった以外にはほとんど形態はなにも変化していないでのです。


場所がただ変わっただけで、広告発信者が、制作会社に発注して制作してもらい、それを私たちが見せつけられる。そういうスタイルなのです。


これっていいの?って思うところがあります。もちろんティファニーや、日清の広告は大好きですが、消費者が楽しみながら広告をひろげれる、また一緒に好きなものを広める時にもっと関われる形ってないのかなと思っていました。

ティファニーの広告。


AR広告、しかもめちゃくちゃに今みられているインスタグラムのストーリーでの広告、消費者も楽しめる広告!!面白い!と思い、早速いろんな人に話をしてみました。そうするとなんか面白いからやってみよう!ということで快諾してくださった知り合いの芸能プロダクションのARフィルターを作らせていただくことになりました。


広告事例① : COCOStar

まずこのアカウントのAR広告コンテンツを作ることになり、どうしようか考えました。広告と言ってもだれに向けての広告だ...?となったのでまずはそのARコンテンツで生み出すバリューを練りました。


COCOStarは、10代20代のインフルエンサーを抱える会社です。では、その人たちがしたいことは、なんなのか。「COCOStarという社名を広める」ということではありません。所属しているタレントの子達の、かわいい姿をたくさんのユーザーにみてもらって、ファンを増やしてもらう、ということが達成したいことだと考えました。


ではそうする時にどうしたらいいか。僕はいろんな被写体の子とかモデルになりたい子をたまにインスタでみているのですが、結構その子たちのインサイトとして、「自分の写真をあげる理由が欲しい」ということがあると感じました。

たまに叩かれてますよね。なんでだろう。


マジで自撮りをあげてる女の子や男の子も別にただあげたいからあげてるだけなのに、たまに「可愛いと思ってるの?」的な本当にひどい意見をあびているのをみかけてどうにかそんなくだらない意見がこないように改善できないかなと思っていたところのでちょうどいい!と。


フィルターを使うという理由で自分の最高の可愛さを所属タレントの子たちに発揮してほしい!そしてそれでファン獲得までいってほしい!と思い、

最高の可愛いさをおしみなく発揮できる場所をつくれて楽しい広告

を目指して制作しました。


また、もちろん、タレントの子たちだけではありません。タレントのファンの子達も楽しめるようなコンテンツ。


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それが「きょうのもれど」というフィルターです。フィルターを使用して録画をはじめると、自分の顔のきょうの盛れ度を測ってくれるおふざけフィルターです。


点数が高かったら「やったー!」、低かったら「は???」的なコメントもできるし、かわいいをしっかりしても、「まあ盛れ度を測定しているのなら仕方ない」と誰もがみても思えるようなフィルターにしました。

⬆️ここから使えます


おかげさまですごく反応がよく、いろんな方に使っていただきました🙇‍♂️またインプレッションの伸びも結構よくて、リリース1週間前のインプレッション数を3日で2倍に、プロフィールへのアクセスもさらにリリース3日でwebサイトのアクセスも2倍以上になるという好成績に...🔥!

初めての企業向けのフィルター制作でしたが、おかげさまでいい感じになりました!


広告事例② :  pit master VAMOS / 大阪福島

2つ目の事例としては飲食店さんです。このような世の中になる前にも何度かお伺いしていた大阪の超人気BBQバルです。


ちなみにここ、テレビでもよく取り上げられていらっしゃる最高に美味しい店です!ぜひおさまったら仲良い人たち、飲みにいきましょう!マジで美味いです。ここのハイボールも僕は大好きです。


どんな風に話はいってきたかというとここで働いている金山という同じ大学の友達が「自分のバイト先でもなにかおもしろいことしたい!」と言ってきたので、せっかくならフィルターとかつくってみたら?と、少し作り方を教えて大方の設計を組んでもらいました。ありがとう。


頑張ってる優秀な友達です。しゅごいです。


話していると、作ると言っても、どういうフィルターを作ろうとなりました。友達になにか困ってることない?って聞くと「お昼ご飯が最近テイクアウトが増えすぎて逆に選択肢が多すぎて迷うことが多い笑」という反応が帰ってきました。


だったら

「お昼ご飯を勝手に決めてくれるフィルター」

とかどうだ!?と考え、そういうフィルターを作ることに!


ということで作りました。

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「今日のVAMOSランチ」というフィルターです。8種類のVAMOSさんが出しているテイクアウトや配達していくれるランチをランダムで決めてくれるフィルターです。

全部死ぬほどうまいので全部あたりです。


飲食店の事例は他でもまったくみたことがありませんでしたが、実際に購入して、フィルターをあげたその先まであげてる人や、注文ボタン(最近追加されたインスタグラムストーリーの機能)を活用していらっしゃるのをみて、やはり面白いものだなあと。新しい取り組みとして、もっともっとブラッシュアップしていきたいと考えております。

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いきなりよくわからない若造を快く迎え入れてくださり、一緒に取り組みをさせていただいたオーナーのまささん、本当にありがとうございました。また食べにいきます🔥🍖


さて、以上が事例紹介でした。まだまだリリースしていないフィルターもあるのでお楽しみしておいてください!


事例を経て感じたこと

やっぱり、面白い形だなと改めて感じました。理由としては先ほど述べた点も含みますが、

1.  ユーザーがコンテンツを再生産する
2. みんな楽しんで使える

が挙げられます。また、

3. アカウントをみてもらえる理由にもなる

のかなとも感じました。先に言っておくとフォロワーは別に増えません。けど、みるきっかけになるのかなと。このことについての詳しい話は話また次の別の事例でできるように取り組んでいるのでこれもまたお楽しみに...!


面白いなあと感じる反面まだまだプロトタイプだなとの感じています。現在はランダムで何かをきめて出す、というのをメインとして制作してきていますが、もっともっと面白くていい形があることを今回再認識しています。

鋭意いろんな形のフィルターを楽しんで、制作しています。いろんなところでいかせれるようにしていきたいと思います。ガンガン、進みます!


最後に : Oisuについて

ここまでよんでくださりありがとうございました。毎回5000字くらいになってしまいます笑。

さて、このフィルター。一人でつくるより、いろんな人とコラボしてつくりたい!と思っております。なので、その基盤を作るために一人ではなく、チームとしてできるように、「Oisu」というチームを少し前から動かしています。今は某敏腕超若手YouTubeディレクターと行っております。

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なんで「Oisu」か笑

ぼくの知り合いに、しょーきさんというすごくお世話になっている方がいます。しょーきさんが言う言葉って周りにすぐ伝染します。しかも自然に。

その中に「おいす!」っていう返事によく使われる言葉があります。別に「おいす!」って周りに言えとか言ってないけどみんな使い出すのが面白いです。


そんな「おいす!」っていう言葉のように、自然にみんなに広がるコンテンツになってほしい、そんなコンテンツを制作したい。と考え、「Oisu」にしました笑。

(ちなみにフィルターを一緒に作る人、話すとわかりますがもうすでにみんな「おいす」めっちゃ使います笑)

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少し僕の個人的な話になりますが、今までは基本は一人でいろんなものを制作してきました。しかし僕のこれからのテーマは「共創」です。みんなでおいすおいすいいながら、いいものを、僕たちだけじゃなくて、フィルターやコンテンツを使ってくださる皆さんと「共創」していけたら!と思っております!!!!


さあ、ということで、ガンガン面白いものを作っていきます!なにかこういうことしたいんだけど!とか、こういうのできない?とかあれば、なんでもおっしゃってください!面白いことしましょう!いいものをつくりましょう!おいすおいす!


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yujihazama
読んでいただきありがとうございました。 ツイッター(@YujiHazama), インスタグラム(yujihazama)でも活動しています。