【YouTubeに特化した作家!?】YouTuberの企画の考察
はじめに
みなさんお久しぶりです。大阪府立大という所に通いながらも, 映像やフォトグラファーとしてお金をいただいている, はざまといいます。よく間違えられますが20才です。映像編集や写真を中高生に指導させていただいたりなどと言うこともしております。
この前はテロップに関して書かせていただいたりして結構いい反応をいただけました。ありがとうございます。
さて, 日本でもYouTuberと言う言葉が認識され, 一気に浸透し, 芸能人がチャンネルを開設するのがかなり普通のことになってきたかと思います。最近だと本田圭佑さんもYouTubeチャンネルを開設したことが話題になりましたね。
最近のYouTube界隈のクリエイターみていて, 感じるのは「編集者はマニュアル化され, かなり育ちやすい環境になってきつつある」ということです。例えば, ムービーハックスという, 映像編集初心者のためのYouTube動画に特化した講座が作られていたりなどかなり知見が溜まってきて, 再現性があるものに仕上がってきていると言えるでしょう。
YouTube映像において, もちろん編集, 撮影技術は重要と言えます。ただ, それ以上に伸びることに関して, 重要なことをみなさんはご存知でしょうか。
それは「企画」です。
チャンネルがーどまんというYouTuberを知っていますでしょうか。がーどまんとMYという二人のラッパー, 山ちゃんやモナリザ(最近でてないけどどこいった?)もいますが, その少人数で運営するチャンネルで(所属事務所はブライアン, ラファエルなども所属するYouTuber事務所Kiii)2018年10月時点で5万人の登録者でしたが, およそ1年弱の2019年8月時点で, 100万人を超える大人気YouTuberとなっています。
彼らをみていて特にすごいと感じるのが, 編集がそこまでないというところ。今の新参YouTuberによくみられるテロップの多用や, OPもありません。喋りと企画でここまで成長してきたのです。
徐々に活躍し始めているYouTube作家
YouTubeでは, 編集者やカメラマンが大事ということはすでに認識されてきていましたが, それ以外にもYouTubeに特化した企画を書く人もいればさらに強いチャンネルとなるということは, かなり盲点ではなかったでしょうか。そして, そういう職業ができつつあるということもあまり知っている方はいないように思います。
実際にYouTube作家として活躍してる人は何人かいるということが, 最近のYouTubeをみていてわかりました。その例をいくつか紹介していきます。
1. YouTube作家「すのはらさん」, 「たけちまるぽこさん」
2019年1月, 日本のトップYouTuberである「東海オンエア」が, 驚く動画をサブチャンネルで公開しました。その内容が, 少し前に投稿した動画が, 東海オンエア自身が企画したものではなく, 喋る内容, タイトル, サムネなどもほぼ全てYouTube作家がかきだし, 編集までした動画だったということです。
もちろん, 東海オンエアに企画を投げているだけではなく, 0から立ちあげたチャンネルなどをかなりの数のインプレッションを稼がせていたりと, それぞれものすごい作家さんのだと伺えます。
↓すのはらさんのツイッター
また, お二人で会社も建てられており, YouTube作家として活動の幅を広げているのが伺えます。
↓たけちまるぽこさんのツイッター
2. フワちゃんTV「長崎周成」さん
すげえ女の子がやってる, えげつないチャンネルがあるなって思って登録していた「フワちゃんTV」。編集力もえげつないし(インスタストーリーのGIF感), 世界観が統一されている感, 有名どころとガンガンコラボできていくのすごすぎだろ!と思っていたら, フワちゃんもめちゃくちゃすごいですが, しっかりした作家さんと一緒にチャンネルを運営していたみたい。
現在, フワちゃんのメインチャンネルは登録者数「33万人」。これなにがすごいかって, フワちゃんTV, めっちゃ好きなんでしっかり登録して全部みているからこそ思うのですが, 「投稿頻度がそこまで多くないのに, しっかり伸びている」というところなんです。
動画更新しなさすぎて, 「インスタのストーリーを繋げた動画」をもあげる笑!でも結局面白くて全部みてしまうし, その調子でインスタもしっかりフォローしてしまったので, 実は最強動画だったと今になって気づく。
この記事も面白かったので, ぜひ読んでみてください。
番外編 : オモコロチャンネル
みなさん, オモコロチャンネルを知っているでしょうか。YouTube作家ではないですが, お笑いWebメディア「オモコロ」(運営は株式会社ハーグハンバーグハーグ)が最近始めたYouTubeチャンネルです。
わかる人はわかるのですが, 「ARuFaさん」や「ダヴィンチ恐山さん」, 「」など超有名どころばかりが所属してます。そんな彼らがやってるチャンネルです。
ARuFaさんの記事が, 無許可ではじめしゃちょーの企業案件で使用されていたとして(炎上して謝罪も), 記事などを全部YouTube企画にできるくらいの力はもてていたので, 実質最強企画集団...!?
このチャンネルのなにがすごいって, 本当に企画が最高すぎるところ。記事でみていた企画が, 動画になって動いてるのは, ファンとしては最高に嬉しい。
大好き, 菓子盆選手権。お母さんが選んだ私服選手権とか, まってましたという感じ。編集力もしっかりとすごくてみやすいですが, なんども言いますが, 企画が面白すぎて...!今は登録者49000人ほどですが必ず爆伸びするYouTuberなことは間違い無いので要チェックです。
YouTube作家とYouTuber
上で紹介したYouTube作家さんたちは, 紹介させていただいYouTuberさん以外の超有名YouTuberさんたちの企画協力もたくさんしているみたいで, 勢いがすごすぎる。
ただ, 今回, このYouTube作家というキーワードを深堀りしていく中で感じた悩みどころが, 「作家という存在を作家もYouTuberもアピールするかしないか」という問題です。
フワちゃんTVの, 周成さんは, 「作家」として一緒にフワちゃんと行動していることも, SNSで公言しているので, フワちゃんの「企画」って, しっかりとフワちゃんというタレントが「企画」をしているようにみれて, 違和感がない。(僕自身の話ですが笑
ただ, 東海オンエアは別かもしれませんが, 彼らが企画を外注したという動画をだしたとき, コメント欄ではもちろん肯定意見もたくさんありましたが,否定意見も少しあったようで, さらには「他のこの動画も外注なのでは?」とあてようとするコメントも別動画につき始めてしまうということもあったようです。つまり, 企画を別の人がしていることがわかると, 少し違和感を感じながら動画をみてしまう可能性があるようです。
参考 : これは構成作家作?外注を疑われている動画まとめ
そして, なぜこの問題が重要かというと, YouTubeのコンテンツがみられてる理由についてです。日本のYouTubeの巨大事務所である, UUUM株式会社のCFO BLOG, 「YouTuberのコンテンツはなぜみられているのか」, という記事の中に非常に面白く, 共感できる文章を発見しました。
YouTuberのコンテンツは一人の人間が毎日コンテンツを制作して投稿しているものです。また、コメント欄を通じて作り手(YouTuber)とコミュニケーションをとることが出来るため、作り手の生活感や努力、人間性などを感じ取ることが出来ますし、それによりYouTuberに対する信頼、共感、応援といった感情が生まれます。YouTuberはその視聴者にとってより身近な存在となり、どこか居心地の良さのようなものを感じながら視聴します。
参考 : https://www.uuum.co.jp/article/16347
編集と違い, 企画は人に依存すると感じます。なので裏方の人があまり表にでないのはすごく重要かもしれません。YouTuberが企画を考えていなかったとわかったら, 少し居心地が悪くなるかもしれません。
ただ, 超個人的な意見として, 作家さんたちがしっかりと練った面白い企画を, 好きなYouTuberが実践したクオリティの高い動画というのもこれからたくさんみていきたいし, それがスタンダートとなることで, YouTuberの全体のレベル向上につながり, 今よりさらにいいコンテンツがあふれるところになると思います。
しっかりと作家が脚本を書いていても, 受け入れられるというか, 楽しめる(?)YouTubeであってほしいと強く願います。
まとめ
いままでたくさん述べてきましたが, YouTubeなど, SNSでしっかりとウケるコンテンツ, 企画をねれる人が, これからの時代はどんどん大事になってくることは確実です。
もし僕がYouTubeチャンネルの企業担当だったら, YouTube作家と編集者をタッグでいれて, しっかりと伸ばすことに注力すると考えます。もちろん簡単にはいかないかもしれませんが, そういうことを考えてそうな大企業に「何ヶ月でここまで登録者やインプレッションを伸ばしました」と, 実績から営業をかけたりできるとなると, 今は希少性しかないと思うのですごく強そうだなと思いました。
さらなる日本のYouTubeの進化の鍵を握る, 「YouTube作家」。今後の活動も非常に楽しみです。