最近めっちゃキテる日常系YouTuberについての考察
はじめに
どうも。大阪で写真や映像を制作しているはざまといいます。20歳です。特に写真のお仕事ください。絶賛金欠中です。
さて, 前回書いたnote, たくさんの反響をいただけてめちゃくちゃ嬉しかったです。まさか自分が居酒屋で語りたかったけどあんまり話せないような話をあれだけみていただけるとは思ってもいなかったです。
☝︎結構詳しく書いたので, まだ読んでない方はぜひ。
さて, お話していくのはこれまで2回に渡って「テロップ」についての考察をしてきたのですが, 今回話すのはおそらく年齢が高い人ほど「なぜこんな日常的コンテンツがYouTubeで流行ってるんだ!?」と思うであろうYouTuberの方々をまとめます。
企業でYouTube企画をしたいけど, どういうコンテンツが今流行っているのか, ウケるのかわからないという担当者の方など参考になるのではないかと思います。
ちなみに, 選んでるYouTuberはかなり個人の見解のもとです。「この分野の大元ここだから!」とか「このYouTuberも面白いのになんで載ってないの!」と思う方, ぜひコメントで教えてください。正直一人でカバーできてない部分が多すぎます笑
僕が弱いのはリア充カップルチャンネルの分野です(キラキラすぎてずっとみれない)。めっちゃみてる女の子ぜひnote書いたら教えてね。めっちゃみたい。
過去から続く主流と今流行ってるものの比較
日本のYouTubeが盛り上がってきていたころ, 流行っていたものはなんだったでしょうか。いち早く日本のトップクリエイターになったのは, 「ヒカキンさん」, 「megwinさん」, 「はじめしゃちょーさん」などの普通の人ならあまりしないことをする企画系のクリエイターでした。
☝︎ 2015/01/02公開, 実家の腐ったもの食べまくってみた!, ヒカキンTV
☝︎2015/01/22公開, ガムテープで滑り台を作りましょう, はじめしゃちょー
おそらく, この頃の日本のYouTubeというのは「普段, 自分の周りではいない人たちがおもしろそうなことをするのをみるもの」という認識が, 視聴者や当時のクリエイターにも根付いていたのではないでしょうか。また, それがYouTuberのスタンダードだと思っていました。
それに対して, 現在流行っているもの, 流行ってきているものをよくよくみてみると, 「ただおっさん(失礼)が食べている動画」や「ただ日常を紹介している動画」, 「映像の流れが全て同じの動画」などがあり, 昔流行っていてYouTuberなら絶対通る道と思われていた「メントスコーラ」などの派手な企画は正直ほとんどありません。
つまり, 要約すると, 過去はおもしろい, 新しい, なにそれ!という意見がでそうな「非日常」なコンテンツが主流であったのに対して, 現在は普通の人がちょっとおもしろいことをする, またそれすらもしない「日常」のコンテンツがどんどんと台頭してきているのです。
また, 最近YouTuberの特徴として映像の流れを一貫して同じにするYouTuber(ぷろたんや, すするTV(長くなりそうなのでまたこれはnoteにします))がでてきて, それが一般化しつつあるなとみていて肌で感じています。それもまたどのようなことなのか, 一体なぜそれが視聴者に受け入れられているのかの考察もしていければと考えています。
日常的コンテンツをupし, 人気を集めるYouTuber
「せりさん」
せりさんは本人曰く平凡な社会人をされているYouTuber。彼のYouTube投稿頻度はそこまで高くありません。ですが, チャンネル登録者は「14000人以上」 , しかもこの映像に関しては, 「60万回再生」という驚く数字。
この映像が再生回数以外になにがすごいかというと, 本当にただのなにもない休日を過ごしてるだけなんです。アニメをみたりただカレーうどんを作って食べるだけとか笑。それでこの数字ってめちゃめちゃ面白いなって感動。
コメント欄では「ポテチ半分残る時点ですごい。私なら3分で食べきっちゃうのに」とか「こんな清潔感のある独り暮らしは珍しい。洗濯なんて週1よ」とかコメント欄からも溢れる日常感...!
でも確かに, なにもしてない休日の過ごし方とかってそこまで友達と話しないし, 事細かくまとめたせりさん。社会人とすごい抽象化したターゲットに向けて共感を誘うなかなかのコンテンツを考えたのかも..!?って思いながらみてました。
美しい日常を紹介「inliving」
日常を切り取るYouTuberで最近台頭してきて一世を風靡しつつあるYouTuberといえば, 絶対にぬけないのが「inliving」さん。この動画の内容はただ, 「女の子の朝の風景を動画にしてみた」というだけなのですが, 再生回数は「129万回」, チャンネル登録者は「19万人」以上にもなります。
圧倒的な透明感や美しさ, また理想の生活像を映し出しているというのもありますがそれでもこの人気っぷりは本当にすごい。周りのちょっとYouTubeみてる大学生に「inlivingって知ってる?」と聞けばだいたい知ってます。すごい!
<ここからは, ただのinlivingさんの1ファンとしてのオタクトークです。飛ばしていただいて大丈夫です。>
話が少し脱線します。すみません。ただ, inlivingさんでずっと思ってることがあったのでまとめさせてください..。あとたぶん少し感情的になります。
inlivingさんのチャンネル, めちゃくちゃ自分わかってるしカットのテンポも完璧だし映像のクオリティもすごい高いなあ, うわしかも登録者たちの名前をすでにきめたりしてて(「ご近所さん」 だそう(他の例として,フィッシャーズなら「ウオタミ」, デカキンは「油風呂」 ))細部までこだわってるなあって思いながら概要欄の方をみてたら
最後にディレクターの名前が。
まじか、と。これディレクターおるやんなって, インスタで彼の名前を調べてみたら,
オウオウ, めっちゃ写真うまいディレクターでてきたァ!!!
でも, 彼に関する情報が全くでてきません。目立ちたがり屋の僕なら, 「inliving プロデュースしてます!!」とか言っちゃうのにどこにも言うてない!?そらそうか, inlivingさんのイメージが崩れることになるから!?????
ここまで少しの情報をえてでた仮説が, 「inliving という女の子をYouTubeでプロデュースし, バズらせる」っていう企画をしてるディレクターがいるってこと...!?!?!?!?!??
inlivingは, 自分で「日常を切り取ってる」のではなく , 超有能ディレクターによって作られた「理想の女の子の日常」を切り取っているのか!?!??!???!!
ってすごい興奮することをみつけたんです。たぶん全然違うので, 内緒でお願いします。
でも, 本当だとしたら, この人, これからの時代をしっかりみれてた死ぬほど有能なディレクターさんだ....。って思いました。弟子にしてください。
あと僕も頑張ってインスタやってるのでフォローしてください
以上, 少し感情的な文章になりました。次の行から戻ります。失礼しました。
神「スーツ背広チャンネル」
このチャンネルすごいですよ。本当に。
横浜国立大学の学生なのですが, 基本, トークのみの動画です。だけどそのトークの内容が尖りまくってる(?)のでめちゃくちゃ面白い。
けど, チャンネルをみたらサムネもそんなに作っていない, 概要欄も徹底されてない(よくわからん面白い文章がならんでます笑), テロップもBGMいれない, 外とかでもぱっと撮影してるっていう個人的に時代の逆をいくYouTuberだなあと思いながらみています。
過去の動画をみてると, 「私は学校の休み時間とかを使って撮影してる」とか言ってて, 効率的すぎて同じ大学生として尊敬もんですね。
丁寧な口調で, しっかりと物事を批判しますが, アリをちゃんと助ける優しい心をもった神が1視聴者としてめちゃくちゃ好きです。
以上, 日常的コンテンツをアップし, 人気を集めるYouTuberさんたちの紹介でした。もちろん, これはほんの一例で他にも日常コンテンツを上げ続け, 人気を得てるYouTuberさんたちはたくさんいるのでぜひ自分でチェックしてみてください。
なぜ日常的コンテンツをあげる個人が増えてきたのか
現在YouTuberたちが求められているのはなんなのでしょうか。私たち視聴者はYouTberに何を求めているのでしょうか。私たち若者はテレビではなくなぜYouTuberをみるのでしょうか。
その疑問に対して非常に面白い動画が1本あったのでみなさんに共有しておきます。元カリスマブラザーズで, 今は「みのミュージック」として活動しているみのさんと日本のYouTuberを語るには外せないマホトさんの対談映像です。今のYouTubeを牽引する二人の対談はめちゃくちゃ面白くて30分ほどありますが一瞬で終わります笑。ぜひご覧ください。
その中で, マホトさんの「YouTubeにアップする動画は自分の部屋だけで完結させたい。大掛かりな企画も面白いが, そうしてると体がもたない」という言葉にすごく反応しました。YouTuberはできるだけ毎日コンテンツを上げていった方が登録者が増えていき, そしてましてや個人ならそうしていかないとやってられない職業だと感じています。
なぜ毎日映像をupするのがいいのかというと, もちろん極端な例ですが, みなさんZOZOの前澤社長を覚えていますでしょうか。100万を100人に対して配ると言う衝撃的な企画をしたのに, 忘れてませんでした?僕は結構記憶のかなたに前澤社長はいっていました。
ここからわかるのは, 1度どれだけ知名度を上げても, そこから継続して触れられなくては, 新しいコンテンツに自分の居場所を奪われてしまうのです。YouTubeの性質もすごくいいなって思ってて, 「登録者」は把握できるのですが, 「自分が登録している人数」は把握できないのです。
ツイッターやインスタグラムではその値が把握でき ,公開までされているので利用者はそれを気にして意外とフォロー数をしぼったりします。ですが, YouTubeはそれがないので僕もそうですが, ガンガン気にせず面白そうと思った時点でチャンネル登録していきます。その結果, 更新頻度が少ないとどんどん最近登録したチャンネルの最新動画に埋め尽くされ, フィードの底にいってしまい, 忘れられてしまいます。(ちゃんきちさん, 僕は忘れてません。
なので投稿頻度をあげることが人気になるための第一歩といえるかもしれません。もちろん例外もあります。
ただ, そうするとずっと企画はおそらくめちゃくちゃ疲れます。現に, 企画系YouTuberはどんどんとチームで運営していってます。例としては「はじめしゃちょー」も「はじめしゃちょーの畑」をつくったり, 「水たまりボンド」も二人以外にも何人かのメンバーと生活し撮影などを行なっています。
これらのことから, その日常的コンテンツをあげる流れというのは, 必然でありYouTubeで個人として人気を得るためにすべき最適解と言えるべきものなのかもしれません。
まとめてみたの報告
以上, 実例をいくつか上げ, 最後にトップランナーたちの言葉を引用しつつ, 自分なりの見解を述べてみました。
技術力や体力, 企画力のあるYouTuberが増えてきてますます企画コンテンツは充実してくると思います。しかし, それではすでに20世紀に築かれたTV業界の後追いをしているように感じてしまうかもしれません。
そうならないための手段の一つとして, TVでは上げられないような「日常的コンテンツ」というのはひとつの突破口になると思いますし, それがYouTuberらしさをつくる一種の要因になるかと僕は思います。
ドッキリ企画がやりすぎていつの間にか日常コンテンツになるえぐい特殊事例もありますが笑!
今, みなさんがみているYouTuberはどうでしょうか。日常コンテンツ?企画コンテンツ?実は企業さんのYouTube運営をしていくこともある僕にとって, それはめちゃくちゃ気になることです。
ぜひツイッターや下のコメント欄で教えてください!楽しみにしています。
それでは!