106万円の壁って言うけれど
今月から始まった制度です。
年収が106万円を超えると(501人以上の会社とかいろいろ要件はあるけど)社会保険料を払うことになるという制度です。
ざっと言って、年間15万円くらいだそうです。
なので、同じくらい働いたとして、これまでは住民税と所得税を引かれて(5%なので数千円くらい)はいたものの、ほとんどまるっと106万円をもらえていたわけですが、これからは、90万円くらいになるってことです。
こういう時に出てくるのが
働らき損
という考え方。
僕はこういう考えってどうかなぁって思うんですよね。
▼ 働らき損なのかな
社会保険料を払わないといけなくなるから収入を抑えるというわけです。
分からないわけでもないけど、あまりにも僕は目先ばかり見てるような気がするんですよね。
年間で約15万円。
一月にすると12500円です。
でもそれは搾取されるわけじゃない。
社会保険料です。
将来もらえる年金が増えるとか、各種の手当などの保障が充実するといったメリットもあるわけです。
なのでどうも僕は、この
働らき損
という考え方は、賛成できないんですよね。
▼ その制度はどういう性質か
マスコミなんかも、
働らき損に注意!
とかって煽り方をするから、なおさらそういう考えをしてしまう人が多くなるんだろうけど、そもそもそういう制度がどういうものなのか、どんな性質なのかということを考えないといけないと思います。
どういうことかというと、結局こういう制度は
世帯に大黒柱がいて、その人の収入で生活して、その他の家族はその大黒柱に養ってもらう
という考え方の上に成り立ってるってことです。
もっとはっきり言うと、
男が働いて女は家庭を守る
という考え方です。
だってそうでしょう。
106万円までなら稼いでもいいけど、それ以上稼ぐと損するよって考えなんだから。
▼ 負のスパイラルってヤツですね
こういう制度って他にもあって、例えば、生活保護なんかも、ある程度収入があれば打ち切りになります。
失業保険なんかもそうなんじゃないですかね。
働いた方が損だから収入を一定の線で自ら抑える。
それで社会保障を受ける。
それで節約しながら細々と生活する。
一方で、その社会保障は、フルで働いてる人が収める社会保険料から出される。
だからフルで働く人の手取りはなかなか上がらない。
だからフルで働く人は節約しながら細々と生活する。
こんなことになってるんじゃないですかね。
分からんけど。
ただ僕は
〇〇万円の壁とか、働らき損とか言ってないで、収入上げる方に考えを持って行った方がいい
と思います。
以上でーす