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高校野球から先の受け皿 〜 女子野球の問題点

先日、女子高校野球の春のセンバツ大会の組み合わせが発表されました。
今年の参加チームは、なんと

55校

です。
女子高校野球は、確実に数として拡がってきています。
また、決勝戦は、この、春のセンバツは東京ドームだし、夏の選手権は甲子園です。
イチロー選手も毎年女子高校野球のチームと試合をやったりして猛烈に応援してるし、女子高校野球は、本当に広まってきていると感じます。
これはこれで、とてもとても良いことです。
ただ、我が子が女子野球をやっている親からすると、

その先が問題なんだよなぁ

ということが、切実な思いということになるので、今日はそのあたりことを書いてみようと思います。


▼ 高校野球の後の受け皿

我が家の娘も、女子高校野球を経験しました。
3年の春のセンバツ大会ではベスト8に入る驚きの結果を残しましたし、僕も親として、彼女が高校野球をやった3年間は、とても楽しませてもらいました。
そんな彼女が、高校野球を終えるという時に、直面する切実な問題が

さあ、これから、野球
どうする?

です。

彼女自身は、野球は続けたい、との強い意思を持っていました。
選択としては、クラブチームか進学して大学で野球をやるか、です。
クラブチームとなると、九州にはハニーズというチームがあるのですが、全日本クラスの選手が3人もいる強豪チーム。
しかも、そのチームで野球をやるとすると、どこかに就職しなければいけません。
高卒で就職して、野球をやる、ということになるわけです。
彼女にはその勇気はありませんでした。
とすると、進学して学生やりながら野球をやるという選択。
しかし、大学で女子硬式野球部をもっているのは、全国でも

13大学

しかありません。
九州は、ゼロ、です。

女子野球は、高校野球は確実に拡がっていて、盛り上がってきていますが、

その先

が、とても脆弱だと思いました。


▼ 学校法人のクラブチーム

全国の、女子硬式野球部を持っている大学は、北から

札幌国際大学
仙台大学
秀明大学
尚美学園大学
平成国際大学
日大国際学部
至学館大学
福井工業大学
大阪体育大学
桃山学院教育大学
京都文教大学
環太平洋大学
至誠館大学

です。
我が家の娘は、このどこも選びませんでした。
彼女は大の勉強嫌いなので、高校卒業後も、4年間も勉強するというのが嫌だったということもあると思います。
彼女が選んだのは

学校法人のクラブチーム

です。
高校時代にお世話になった、折尾愛真が、短大生も受け入れるクラブチームを立ち上げたので、そこでお世話になることにしたのでした。

でも、現状、短大生の選手は2人だけ。
あとは、高校の野球部の選手を入れて、試合に臨んでいる状況です。
練習も、高校の練習に混ぜてもらう、みたいな感じで、高校が試験期間に入ればオフ、遠征に行けばオフと、クラブチームとして主体的な活動はできていません。
彼女にとっては、勝手知った環境だし、指導者さんも高校の時から知ってる方だし、居心地の良い環境なんだろうけど、野球選手としての成長、を考えたときには、どうなのかなぁと、僕としては思っています。
まあ、彼女が楽しくやってるなら、それで良いのだろうけど。

そんなこんなで、女子高校野球は、だんだん拡がってきていて、盛り上がってきてます。
この状況を、さらに発展させるためには、

高校から先の受け皿

が、もっと拡がる必要が、絶対にあると思います。


以上でーす。

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