練習は、キツさ、ツラさ競争ではない
もうすぐ野球界は、冬トレのシーズンに入ります。
冬トレ、僕はあんまり必要かないかなぁなんて思っています。
どうぞ
高校野球は各地の秋季大会が佳境を迎えている時期ですね。今年は神宮大会がないので、各地区でチャンピオンになって、そこで終わりです。日本一のお楽しみは、来春のセンバツまで取っておきましょうってことで。
ということで、そろそろあの季節になります。
そうです。
冬トレ!
です。
冬トレ、僕はイヤだったなぁ。
猛烈にキツい思いをしたことしか記憶にないです。
そうです。キツい思い、です。
キツいトレーニングをすることが目的。
辛いメニューをこなすことが目的。
そんな感じです。
僕は、これもずっと前から言ってることなんだけど、
冬に体をイジメ抜く
みたいな考え方って、どうしてなんでしょうかね。
プロ野球の秋季キャンプなんかでも(今年はないのかな?)何かといえば、
地獄の秋季キャンプ
とかってのが話題になったりします。
一から鍛え直す、的な発想で、とにかくキツい、辛いをアピールする。
こういうのって、冬トレに限ったことではなくて、僕の印象ですが、野球界にはまだまだこういう風潮が強く根付いています。
とにかく量をこなす、というか…
たくさん練習した者が勝つっ!
という考え方です。
確かに、修得しようとする技術によってはメニューをたくさんこなすしかない、量をこなすしかないというものもあると思います。
でも、もう今は、そういう時代ではないと思います。
たくさん練習した者が勝つ時代は終わってると思います。
じゃあ、どういう者が勝つのか?ってことですけど、僕は、
医学と科学を利用した者
だと思っています。
今は、ほとんどの事柄が、科学的に解明されて明らかにされて、理論的に言葉で説明できるようになっています。
それに、ほとんどの障害や故障が、医学的に解明されて明らかにされて、どうすれば予防できるのかが、現時点での最善と思われる予防策が示されたりしていますし、どうすればどういった筋肉が付いて、その筋肉の動きはどういう力になり、どういうプレーに影響するのかということも、かなり明らかになり、言葉で説明できるようになっています。
闇雲にトレーニングして、キツさ辛さを競っていた時代は、確実に過去となっています。
勉強して、知識を得て、考えて実践した者が勝つ時代です。
繰り返しますが、確かに
量質転化
はあると思います。それは否定しません。量をこなさければ身に付かないことも絶対にあります。
でも、その時でも、例えば
量をこなす場合は強度を落とす
とかを考える。
その前にまず、
量をこなすことで、何を身に付けようとしているのかを明確に意識する
ということがもっとも大事なことだと思います。
量に逃げる選手はいます。
こんなにやってるんだから、という選手。
そういう選手の頑張りを無駄にさせないのも指導者の役割だと思います。
たくさん練習した者が勝つ時代は終わりました。
医学と科学を利用して下克上を起こす!
僕的には、
冬トレ期間は他の競技をやるっ!
てのがいいと思ってます。
このへんはまた別の機会に書きたいと思います。
以上でーす。