見出し画像

女子野球には昔プロがあった話

昨日のホークスクイーンズカップの決勝戦は、高校チーム同志の決勝戦となりました。
この両チームは、かなり強いです。
夏の選手権でも、かなり上まで勝ち上がるでしょう
こうやって何試合か女子野球を見てまして、ふと、その昔、女子野球にも、プロ、があったんだよなぁって思い出しました。


▼ 女子プロ野球

日本にも、かつて、女子プロ野球があったんですよね。
2021年に、なくなりましたが、たしか、10年間くらい続いたと思います。
チームとしては、最終的には3チームになって、京都フローラ、愛知ディオーネ、埼玉アストライアと、それぞれ各地にチームがあって、それと、育成チームみたいな感じで、レイア、というチームがありました。
基本的には、3チームでリーグ戦をやってたって感じで、途中に、レイアを含めたカップ戦をやっていました。
とは言え、このレイアを含めた4チームは、全て、わかさ生活という企業のチームだったんですね。
そう言うことなので、女子プロ野球という組織自体が、すべてわかさ生活によって運営されていたわけです。
ひとつの企業で、プロ野球を運営していくのは、やっぱりかなり無理があったわけで、10年間頑張ったけど、もうどうにも立ち行かなくなって、ついに、消滅に追い込まれた、と、そういうわけです。

また、実力的にも、クラブチームに負けたりということが少なからずあったようで、プロを名乗ることに、若干の議論はあったみたいですね。


▼ クラブチームが盛り上がる

それにしても、各チームには、かなりの実力を備えた選手も結構いました。
有名なところでは、里綾実投手とか、三浦伊織選手とか、加藤優選手とか、只野榛奈選手とかですかね。
里投手は女子日本代表の大黒柱だし、三浦選手は女性版のイチロー選手と言われているくらいの安打製造機です。

その他にも実力を備えた選手がたくさんいたわけですが、そういう選手が、すべてチームがなくなり、放出されたわけです。

その受け皿となったのが、クラブチーム、でした。

新たに立ち上げたチームもあったし、もともとあったチームに入団したりして、逆に、クラブチーム界としては、盛り上がった感じもありました。

実際、これを機に、NPBのライオンズがレディースチームを立ち上げ、里投手が入団しています。
その後、タイガースもタイガースのウィメンズチームを立ち上げ、そこには三浦選手が入団しました。
さらに、ジャイアンツも女子チームを立ち上げて、今のところ、かなり強いチームとして君臨しています。

九州にも、ホークスの妹分という位置付けで、ハニーズというチームが立ち上がりました。
ここには、スワローズの川端選手の妹の川端選手がいますし、その他にも、日本代表選手が何人かいます。

こんな感じで、プロ野球はなくなったけど、各地に散った元プロ野球選手が、それぞれにその地方の女子野球界を盛り上げているというのが、現状のようです。

女子野球の面白いところは、各カテゴリーが自由に交流できるところだと思います。

だから、高校チーム、大学チーム、クラブチームが同じ大会に参加して対戦するということが、珍しくありません。

レベルアップにも繋がるでしょうし、下のカテゴリーの選手は、目指すべき場所が明確に見えて、良いのではないでしょうか。

今からまた、高校は夏の選手権大会、大学生は大学選手権、クラブチームはクラブ選手権があります。
そして秋には、全日本選手権という、高校からクラブチームまで全部が参加する大会があります。

女子野球、まだまだ盛り上がりますね。

以上でーす。

よろしければサポートをお願いします! はらゆうじに生ビールを奢ったと思っていただけると、嬉しいです🍻