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40歳記念と娘の彼氏のハードル
先日僕の40歳の誕生日を迎えたので、何か自分にプレゼントを買おうと思い立った。節目だし、自分にとって大きな買い物をしよう、貯金もまあまあ貯まったしな、などと考える。
さて、何を買おうか。
若い頃は洋服が好きだったのでハイブランドの服やバッグ、ヴィンテージのTシャツなんかをよく買っていたが、最近はもっぱらユニクロ、G U、年始の福袋モノで十分満足するようになった。洋服は却下だ。
趣味でドラムを叩くので本格的な電子ドラムも検討したが、置くスペースの問題があるし、電子と言えどパッドを叩く時にそこそこ音が出るので朝や夜はご近所迷惑になってしまう。つまり平日は叩けない。ちょっと勿体無い感じがしてしまうので、電子ドラムも却下。
ならば、バイクを買うというのはどうだろう。若い頃はリトルカブから始まりホンダのGB250クラブマン、スズキのST250と色々なバイクに乗ってはツーリングを楽しんでいた。東京から青森の大間港まで(下道で!!)行き、フェリーで函館へ、夢の北海道ツーリングと洒落込んだこともある。長万部で食べたかに飯やフェリー乗り場で飲んだ缶ビールは実に美味かった。僕の貴重な青春的体験の多くはバイクと共にある。
しかし、バイクは家族を持つ身としてはリスキーな趣味でもある。今のところ大した財産も残せていないので、まだまだ元気に働かねばならん。バイクは子供たちが自立したらまた乗ろうと思う。というわけで、現段階ではこれも却下。
となるとセルフプレゼント候補は服や鞄ではなく、できれば毎日使えて命の危険がないもの、ということになる。
最近の興味と合わせ、もはや一択と言って良い。
腕時計だ。
2年ほど前に会社の後輩から時計の魅力について教えてもらい、それ以来すっかりハマってしまっていた。そのときにセイコーの機械式時計を購入してかなり満足はしていたが、いわゆる『高級時計』にチャレンジしたくなっていたこともある。これは今回のセルフプレゼントにうってつけではなかろうか。
前々から気になっていた時計が、タグホイヤーというメーカーの『モナコ』というシリーズの時計である。タグホイヤーの作る時計はモータースポーツと関係が深く、スポーティーでありながらエレガントでかっこいい。しかもモナコは腕時計には珍しくケースが正方形の角形で、見た目のインパクトは大だ。なんでも、世界初の角型防水時計なのだという。僕はその見た目とステータスに完全に一目惚れしてしまった。
しかし色々と調べ始めると他の時計が良く見えてきたり、『本当に買っちゃっていいのか』とか躊躇したりするものである。悩める庶民はかれこれ1ヶ月くらい悶々とした結果(この時点で誕生日はとっくに過ぎていた)、紆余曲折ありながらもめでたくモナコを40歳記念として迎え入れることになったわけである。
ちなみにモナコモナコ言いながら検索したり紹介動画を見たり時計屋を覗いたりしていたら長女が『タグホイヤーのモナコ』と覚えてしまった。
恐るべし。『タグホイヤーのモナコ』とつぶやく10歳児。将来娘と付き合う男子は、モナコを購入する気概のある者に限られてくるだろう。
たまに「うちの親が好きで〜〜」という理由で似つかわしくないことに詳しい女の子がいるが、こういうことかと納得した。ふむ。
ほな、さいなら。