自分の写真に行き詰まりを感じている人におすすめの機材
今回は僕の写真に新たなインスピレーションを与えてくれたカメラやレンズ、その他の道具についてお勧めしたいと思います。
自分の写真にマンネリや行き詰まりを感じている方はぜひ参考にしてみてください。
中判フィルムカメラ
中判フィルムカメラは35mmフィルムにはない情報量と階調表現が優れている、というのが一般的ですが、個人的な体験では以下が違うなと感じました。
デカくて重いことによって撮る写真も重く強くなること
10枚〜15枚程度しか撮れないこと
ウエストレベルで撮ること(全てのカメラがそうではありませんが)
まずデカくて重い中判フィルムカメラはどこでも持ち出すようなものではないです。「今日は中判で撮るぞ」という時に持ち出します。
また重くて操作も軽快ではないので瞬間を捉えるのには向いていません。
645のフォーマットでも15枚しか撮れません(67だと10枚とさらに少ない)
こう書くとデメリットばかりのように聞こえますが、
1枚の写真に時間をかけて露出を図り、構図を作り、ピントを合わせ、シャッターチャージをして撮る、というのは軽くて持ち運びやすいミラーレスとは撮る画が全く変わります。
そして中判フォーマットのリッチな写真の質感や深みもあり、今までと同じ写真を撮るほうがむしろ難しいです。
スナップ系の写真が多く風景写真に興味がなかった僕でも風景写真っぽく東京の街を撮るようになりました。
おすすめ機材: Hasselblad 500CM、Mamiya RB67、Rolleiflex、Pentax 67など。
レンジファインダーカメラ
レンジファインダーカメラは、ほぼライカのことを指しています。
デジタルはびっくりする値段ですがフィルムならギリギリ20万以下で変える機種もあります。
レンジファインダーを推すのは、完璧に意図した通りに撮れないので「完璧じゃなくても良い」という気分にさせてくれるからです。
ピントズレ、露出アンダー/オーバー、中途半端な構図、どれもSNSに載せる分にはウケは悪いかもしれませんが、写真に対する考え方を変えてくれました。
適切に撮ることや写真に正解を求めなくなります。
思った通りに撮れないことにストレスを感じる人はあまり向いてないかも…
あとレンジファインダーじゃないカメラでマニュアルフォーカスするのが使いにくく感じてしまうし、人によってはオートフォーカスも使いにくく感じてしまうという弊害もあります。
おすすめ機材: Leica M6、Leica M4、LEITZ minolta CL、Zeiss Ikonなど。
三脚
三脚は、ブレずに撮影をするための道具ですが、
個人的にはそれよりも「構図を作り込んでしまう」という効果の方が大きいと感じています。
撮るまでに時間がかかるからちょっとしたズレとか角度とか、映り込んでるものが気になっちゃうんですよね。
スナップ的にサクサク撮って、後で構図や角度を補正するのとまた違った重みや強度がでます。
なんか写真が軽いなと思う人にめちゃおすすめです。カメラ買うより安いですしね。
ここから派生して長時間露光するためにNDフィルターを使って作風が変わるという人も見てきました。
特別ではないものを三脚で撮ってみたときの写真はぜひ実感してみて欲しいです。
おすすめ機材: お試しならAmazonの2000~3000円くらいの三脚でも大丈夫です。その場合は倒れる危険性があるので三脚から離れないでください。
逆に変わらないもの
レンズ
最新レンズばかり使ってた人がオールドレンズを使ったとしても雰囲気は変われど写真の作風を変えるほどではないです。
ズームレンズから単焦点、その逆も然りです。
個人的には21mm単焦点だけ撮り方が変わりました。広角ズームは28mmや35mmが使えるのでダメです。
各フィルター類
開放で撮るためのNDフィルター、ブラックミストフィルター、PLフィルター、ストリークフィルターなどいろいろ試しましたが出落ちというか、ニュアンスが変わる程度です。マンネリを打破するほどではないです。
結論
新しい機材を試してみることは、写真に対する新しい視点やアイデアを提供してくれます。
中判フィルムカメラ、レンジファインダーカメラ、そして三脚などを普段あまり使わない人が試してみることで、写真の楽しみ方がさらに広がるはずです。
新しい自分のスタイル、写真表現を見つける助けになれば幸いです。
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