【配信コラム】#EDDIEのかく語りき 第28回/#AppleTV最前線/ピックアップ映画『ライド・オン』/#あなたの好きなジャッキー・チェン映画 特集
みなさん、こんにちは、こんばんは。
今回はジャッキー・チェン70歳、映画主演から50周年記念で制作された『ライド・オン』の公開を記念して、「#あなたの好きなジャッキー・チェン映画」特集をいたします。
とはいえ、僕はジャッキーにわか。ジャッキーは好きだけど、詳しく語れるほどではない…ということで特別ゲストをお迎えして配信をお送りしました。
#EDDIEのかく語りき 第28回トークテーマ
2024年6月2日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第28回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。
①AppleTV+最前線
今回のAppleTV+最前線では、現在配信中もしくは配信開始予定のAppleオリジナル作品をご紹介します。
■ドラマ『ディック・ターピンのデタラメ大冒険』
英国に実在した追い剥ぎディック・ターピンと三人の仲間エセックスギャング団の道程をドラマ化した作品です。
ディック・ターピンとは、Wikipediaではこのように紹介されています。
このように死後、伝説の追い剥ぎとしてイギリスで語り継がれるようになった有名人のようですが、それを脚色して面白おかしくコメディ冒険活劇として描いたのが本作です。
もうね、漫画『ONE PIECE』の麦わら海賊団なんですよ。でもみんな本当に間抜けで、出てくる悪役(ターピンらも悪役なんですが)も揃ってアホ。
多分、モンティパイソンとかテリー・ギリアムとか好きな人は好きだと思います。
1話30分弱の短いドラマなので、このしょうもないお笑いにハマればマジで一気見できます。僕自身も声を出して笑うシーンもたくさんありました。
観る前はディック・ターピンって誰やねん!状態で、そんなに期待してなかったんですが、これが思わぬ掘り出し物。
主役のターピンを演じるコメディアンのノエル・フィールディングが醸し出す程よい雑魚さ加減がたまりません。追い剥ぎ団のリーダーなのに、団員は馬に乗ってるのに団長は小さなポニーに乗ってるとかその画が結構ツボなんですよね。興味ある人はぜひAppleTV+にてご視聴ください!
【近日配信の新作】
■ドラマ『神の雫』/2024年6月21日配信開始
■映画『ファンシー・ダンス』/2024年6月28日配信開始
■アニメ『ワンダラ』/2024年6月28日配信開始
②EDDIEのピックアップ映画/映画『ライド・オン』
いやぁ素晴らしかった!
これぞジャッキーの集大成!
老齢スタントマンの主人公を、本職アクション俳優のジャッキー・チェンが演じるというこの半自伝的な設定がたまりません。
町外れに馬と一緒に暮らしており、借金生活からがら馬と一緒に大道芸的な仕事で日銭を稼いでいます。
彼自身が高齢化したことと、とある作中に語られる理由もあってスタントマンとしての仕事はほぼありません。
別れた妻との間には大学法学部の3年生になる娘がいて、疎遠でほぼコミュニケーションをとっていないがために絆も何もないんですね。
こんな親子関係が愛馬チートゥと共に成り上がっていく姿やとある問題を通して再生されていく模様も見所の一つ。
借金取りとの珍道中など、ジャッキー映画ならではのアクションを馬も名俳優とばかりに見せてくれるのが実に楽しいですが、そんな彼らの行動をきっかけに業界に注目されることになり、再びスタントマンとしてスターダムを上がっていくというストーリーラインになっています。
「スタントマンは断らない」という信条を掲げた主人公のルオは、馬のチートゥにも厳しい特訓を重ね、これからもスタントで危険と隣り合わせな仕事を続けていくのか、娘にも心配されながら自問自答していくのです。
疎遠だった娘とも少しずつ絆が深まっていき、それでもチートゥをめぐる問題で何度もぶつかったりと目まぐるしい展開を見せますが、何よりもルオとチートゥの絆の深さを感じられるのが感情移入のポイントなんですよね。
だから終盤には彼らのある意味父親と息子のような関係性があるからこそ、感動必至な場面が待っているのです。いやぁ泣いた泣いた。ボロクソ泣きました。
きっと少しでもジャッキーの映画に触れたことがある人にはたまらない作品なのではないでしょうか。もちろんジャッキー自身の衰えが顕著なシーンも随所に見られるので、彼をヒーローとして神格化している人にとっては辛い部分もあるかもしれませんが、ジャッキーを好きという気持ちがある人には是非とも観てほしい映画です。
③「#あなたの好きなジャッキー・チェン映画」特集
今回、ジャッキー・チェン初主演から50周年記念作品、2024年で70歳を迎えるジャッキー主演映画『ライド・オン』公開を記念して、「#あなたの好きなジャッキー・チェン映画」特集を組みました。
僕らは世代違えばジャッキーとの関わり方も違うとは思いますが、ジャッキーの映画が地上波でもたくさん放送されており、ジャッキーを観て育ってきたと言っても過言ではないでしょう。
好きな映画は枚挙にいとまがありませんが、ジャッキー・チェンやアクション映画を語らせたら一味違う助っ人に今回は助けてもらいました。
その名も”しーまん”さん。「しーまん映画研究所」というYouTubeチャンネルを運営している大のアクション大好きさんです。
そんな彼が当配信「EDDIEのかく語りき」にゲスト出演してくれるということで、有料コンテンツレベルのアクション解説ならびにジャッキー解説をしてくれています。
▼しーまんさんのYouTube「しーまん映画研究所」はこちら
そして、改めまして今回の主役ジャッキー・チェンの紹介です。
◆ジャッキーの魅力とは?
①人間としての不完全さ
ジャッキー・チェンは出演しているどの作品でも無双しているシーンが少なく、敵からやられるシーンもちゃんとやるところが一つの魅力。
”やられの美学”というのでしょうか。敵がやられるシーンばかりやられるよりも、主人公が印象的なやられ方する方が鮮明に脳裏に焼き付いたりします。
そして、その”やられの美学”を受け継いでいるのが、トニー・ジャーであり、ジョン・ウィックであるわけです。彼らは確かに強いのですが、無双するばかりではなく、自分たちもきちんと敵にやられるシーンを映します。
そこにジャッキーはコミカルさを忘れない分、人間的な魅力にも繋がっているのがすごいと思います。主人公が強すぎて無双してばかりだと、敵キャラクターが可哀想になってしまう部分もあります。ジャッキーはよくやられるし、てんやわんやしていることで、彼のキャラクターに感情移入しやすくなっているのが魅力と言えるでしょう。
②自分のルーツをアクションに組み込み唯一無二を作り上げた
自分のルーツとは何か。それは三大喜劇王と呼ばれるハロルド・ロイド、バスター・キートン、チャールズ・チャップリンの3人のこと。
特にスタント面はハロルド・ロイドやバスター・キートンの成分を取り入れていることがわかるのですが、それ以上にすごいのはチャップリンの成分を入れた格闘シーンにあります。
しーまんさんが子どもの頃に魅力に感じたのが、まさにジャッキーのチャップリンのようなコミカルさ。しーまんさんは、このジャッキーの格闘シーンにある意味、良質な違和感を抱いたとのことです。
それは強いけどなんだか面白い、強いけどなんだか必死なところ。他のアクション俳優にはなかなかない魅力。ジャッキーレベルで動ける俳優は他にも存在しますが、そのコミカルさが他の俳優との差別化要因になり、結果的に唯一無二の魅力となっているのです。
他にもジャッキーならではのアクションの仕草として、無駄にトリッキーなところがあります。ガムだったら手で叩いて口に入れたり、拳銃だったら足に引っ掛けて上に投げてから手に取るとか、アタッシュケースを一回転させてから持つとか、無駄なようでそれが観ていて楽しいのです。
◆しーまんさんの見る『ライド・オン』のジャッキー
前述した等身大な人間的な魅力を持ちながら、アクションを第一線級でこなし、それで50年やっているのは本当にすごい。
『ライド・オン』はもちろんアクションもやるけども、アクション映画というよりもヒューマンドラマの要素が強く、とにかく感動したとのこと。しーまんさんは医者にびっくりされるぐらいのドライアイらしいのですが、映画を観ている間ずっと目が潤っていたようです。
映画のフライヤーなど宣伝文句として「集大成」という言葉が使われており、本当にその通りの作品だったとのこと。
2013年頃から引退をほのめかす発言をしているようですが、それでもまだまだ映画に出演し続けているジャッキー。彼は本作公開時で70歳を迎えており、若い頃と比較してもサービス精神の旺盛さが変わっていないのがすごい。
ジャッキーの魅力の一つは芸術的な格闘シーンにあり、観客が彼の格闘シーンを求めていることを知っているからこそ作中では3つほどの格闘シークエンスを用意していました。スタントダブルを起用しているシーンも明確にわかるぐらいではありますが、それでも机に叩きつけられたり、格闘シーンをこなしたりと老体に鞭を撃ち続ける姿には圧倒されてしまいます。
また、ジャッキーの魅力とは異なる映画の面白かった点は馬のアクション。本作にはチートゥというジャッキー演じるルオの愛馬が登場しますが、そんな馬の表情の演技やアクション、ワイヤーを使って壁に突っ込むシーンなど、とにかく動物の演技も見応えあり。
チートゥ役をしていた馬自身がジャッキーと絆を深めているのがわかるぐらい、とにかく本当に仲良しだと思わせるやりとりが素晴らしい。
ほか、ジャッキー映画恒例のチンピラに絡まれるシーンがあるなど、ドタバタな格闘劇で魅せてくれます。
作品としてのテーマ性にも興味深いものがあります。
それはジャッキー演じるルオがスタントマンという役柄でもありましたが、そんな今のスタントマン界隈を写し鏡にしている作品だと感じました。
昔であれば、「平気でそんな崖に飛び降りるの!?」とか、スタントマンに人権がなかったように見えた時代がありました。今の良質なアクションを生み出す要素になっているので一概に悪いとは言えませんが、それをスタントマン自信が美学だと感じている部分もあります。
ただ、本作で描かれているのはスタントマンの身の安全。CGを活用して誤魔化したようなアクションも全否定することはできません。その辺が難しい問題ではありますが、映画の中ではその難しい絶妙な線引きがうまく描かれていました。
このCGとのバランスについては、映画『ジョン・ウィック』シリーズが抜群に上手い。あの映画が存在する以上はアクション映画界も安泰だと思わされます。
シーンとして本当に車に轢かれる場面がありますが、車にグリーンマットが引かれていて、役者が車に実際に轢かれてもダメージが出ないような工夫をしています。それをCGで消しているので、バランスが良いのです。
『ライド・オン』の作中でも「スタントマンは断らない」という話が出てきましたが、”愛する人のために命を賭ける”時代から”愛する人のために命を守る”時代に変遷してきています。まさに「スタントマンの美学」が変わってきている瞬間を感じました。
◆ジャッキー・チェンが与えた影響:スタント編
まずはジャッキーのスタント面がどんな映画に影響を与えているかという話からしていきましょう。
有名どころでは、映画『ポリス・ストーリー 香港国際警察』の冒頭のシーン。丘の斜面に沿って塗炭屋根の建物が連なっている場所があり、そこの上から下までを駆け抜けていくようなシーンがあります。
これは『バッドボーイズ2バッド』で、マイケル・ベイ監督がそのまま真似をしています。映画のクライマックスあたりで主人公が同様に突っ込んでいくシーンで、そこにマイケル・ベイらしい大爆発を組み合わせています。
6月21日公開でシリーズ最新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』があるので、それに向けて過去作を復習する人もいるかもしれません。その際にはぜひこのシーンに注目していただければと思います。
次に『WHO AM I?』。終盤でジャッキーが敵にビルの上部で追い詰められるシーン。ほぼ垂直に近いような急斜面のビルの側面を滑り降りていき、さらに滑り終えてビルの端まで来た時に驚異的な身体能力で耐える凄まじいシーンは印象的です。
このシーンに影響を受けて真似しているのがトム・クルーズです。
彼の主演大人気シリーズ『ミッション:インポッシブル3』で全く同じようなビルから滑り落ちていくシーンがあり、それはジャッキーオマージュで間違いないでしょう。
また、トム・クルーズはそれにとどまらず、ジャッキー主演『香港国際警察/NEW POLICE STORY』でビルを垂直に走り降りるシーンがあるのですが、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の超有名なシーンであるドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファのアクションはこの映画のオマージュ。さらにドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサムW主演の『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』でも似たようなシーンがあるので、さまざまなアクション映画に影響を与えていると言えるでしょう。
ちなみにジェイソン・ステイサムもジャッキーの格闘アクションに影響を受けており、ジャッキーのコミカルさやへっぽこ要素を取ったのがステイサムのアクションです。周りに落ちている道具を武器として活用したり、パルクールアクションをしたりというのはジャッキーの影響を受けていると言っても良いでしょう。
スタント面に今一度話を戻すと、『ツイン・ドラゴン』では正面から猛スピードで向かってくる車に飛び乗って走り抜けるシーンがあります。そのアクションに大きな影響を受けているのが、エドガー・ライト監督の『ベイビー・ドライバー』。エドガー・ライトはジャッキー好きを公言しているほどです。
同じエドガー・ライト監督作品でいえば『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』でも、椅子を使った格闘シーンが出てきますがこれもジャッキーオマージュと言えます。
『レッド・ブロンクス』というジャッキーがハリウッドスターになる足がかりになったきっかけの映画では、立体駐車場でヤンキーから逃げ回るシーンがあります。ヤンキーに見つかって屋上から落とされそうになるところで、ジャッキーが回避するシーン。これにはジェームズ・ワン監督作品『狼の死刑宣告』がまさにこれに影響を受けているシーンがあります。
ワン監督の『ワイルド・スピード SKY MISSION』にトニー・ジャーが出演しているのもこういったカンフーアクションに影響を受けたというのがあるのだと考えられます。
◆ジャッキー・チェンが与えた影響:格闘編
格闘面では、まさに『ジョン・ウィック』がジャッキーの格闘アクションに多大なる影響を受けています。その場に落ちている道具を殺しの武器として使うのはジャッキーの影響であり、差別化ポイントとしてはジャッキーは殺しはしないけど、ジョン・ウィックは本ですら殺しの道具にしてしまうところでしょう。
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』では、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインがバットを使ったアクションを見せますが、これはジャッキーの『ゴージャス』のバット捌きそのままです。
これには理由があって、アクション・コーディネーターであるジョナサン・エウセビオがジャッキーファンであることにあります。
彼はキー・ホイ・クァン主演で監督デビューをする予定なので要注目です。彼は『デッドプール2』や『ワイルド・スピード ICE BREAK』でもアクションコーディネートをしています。
実はハリウッド映画がジャッキーの影響を受けてしまうのには明確な理由があります。それはジャッキーの弟子だった人がスタントコーディネーターやアクション監督として第一線で活躍しているからです。
2021年8月に48歳の若さで亡くなったブラッドリー・ジェームス・アランも、ジャッキーの弟子の1人。彼は香港の映画業界でジャッキー・チェンのスタントチームメンバーとして働いていた過去があります。
つい最近までアクションコーディネートをしており、MCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』や『キングスマン』、『ワンダーウーマン』、『パシフィック・リム』でもアクションを設計。
『パシフィック・リム』にもジャッキー要素があり、海中での戦闘シーンで正面から猛スピードで迫ってくる怪獣を一刀両断します。これは『レッド・ブロンクス』のクライマックスでも同様のシーンがあり、ジャッキー映画がさまざまなアクション映画に影響を与えているのがよく伝わったと思います。
また、『ブレット・トレイン』は格闘シーンのほとんどがジャッキーオマージュ。アタッシュケースでナイフを防いだり、ド派手な格闘アクションの中にコミカルさを覗かせたりするのはジャッキーオマージュでしょう。一つのアクションに連動して次のアクションに繋げるような一連のシークエンスはジャッキーらしいと言えます。
◆しーまんさんお気に入りのジャッキー映画
小学生の時に一番ハマっていたのが『酔拳2』。この映画のアクションは岸本斉史の大人気漫画『NARUTO -ナルト-』にも多大な影響を与えています。
彼の描き方がカンフー映画らしく、カンフー映画はジャッキー作品を中心に同じシーンを別角度から複数回見せたりします。これを漫画で再現しているのがこれまたすごいのです。
また、酔拳は勝ち負けのロジックがしっかりしているのも魅力的。敵キャラも多彩な足技を使うなど強力でジャッキーは圧倒されますが、酒を飲むことで体の痛覚が麻痺して相手の攻撃が効かなくなるのです。蹴りを受けてもすぐに立ち上がり、相手に立ち向かっていきます。
特訓シーンも面白くて、宙吊りにされた状態でお猪口に壺から水を汲んで上部にある器にその水を移すくだりがあり、これをしーまんさんは真似をして腹筋が割れたと言います。
ジャッキーのすごいところは、ブルース・リーや仮面ライダーにも一対多数の戦闘シーンはたくさんありますが、彼らは1人ずつ相手にします。一方、ジャッキーは一気に2人の攻撃を捌いたりするため、非常に見応えがあり芸術的。とにかく魅力がたっぷりな伝説級のアクションスターと言えるでしょう。
◆リスナーさんの好きなジャッキー映画
■『蛇鶴八拳』
■『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』
■『タキシード』
■『プロジェクト・イーグル』
■『カンフー・ヨガ』
■『スパルタンX』
■『ポリス・ストーリー 香港国際警察』
■『新ポリス・ストーリー』
■『ベスト・キッド』
■『プロジェクトBB』
■『シティーハンター』
■『ファイナルドラゴン』
■『ドランク・モンキー/酔拳』
◆まとめ
配信コラムは以上です。
今回はゲスト回ということで、ゲストのしーまんさんにアクションやジャッキーの魅力を満載に語っていただきました。
ぜひ皆さんもしーまんさんのYouTubeチャンネル「しーまん映画研究所」をチャンネル登録しましょう。
さて、次回は6月16日(日)22時〜の配信を予定しております。
今回もありがとうございました。
▼配信アーカイブはこちらから。