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【配信コラム】#EDDIEのかく語りき 第11回/9月ピックアップ映画『ミステリと言う勿れ』/#おすすめのカーアクション映画 特集

みなさん、こんにちは、こんばんは。

さて、今回のnote記事は僕の𝕏配信スペース「#EDDIEのかく語りき」11回目の配信まとめです。

トピックとしては、AppleTV+最前線でドラマ『アフターパーティー』と『WANTED:カルロス・ゴーンの逃亡』をご紹介。
9月のピックアップ映画として『ミステリと言う勿れ』を取り上げています。

さらに10月の期待の新作映画をご紹介し、𝕏で募集したハッシュタグ「#おすすめのカーアクション映画」の特集いたします。

#EDDIEのかく語りき 第11回トークテーマ

2023年9月17日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第11回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。


❶AppleTV+最前線/ドラマ『#アフターパーティー』

今回のAppleTV+最前線の一つ目は、シーズン2が最終話まで配信されたドラマ『アフターパーティー』を取り上げます。

▼『アフターパーティー』シーズン1予告動画

▼『アフターパーティー』シーズン2予告動画

『アフターパーティー』は、主人公が訪れた場所で殺人事件が起きてしまう巻き込まれ方クライムコメディ。

シーズン1とシーズン2ともに、第1話の序盤で殺人事件が起きてしまい、それから羅生門スタイルで事件の真相を追っていくスタイルです。

シーズン1は主人公のアニクが高校の同窓会に訪れ、そこで当時憧れの存在だったゾーイに再会…したのも束の間、ミュージシャンとして活躍するエグゼビアが死亡。
明らかに事件性があると考えられ、捜査に訪れたダナー刑事が参加者から次々に事情聴取をしていきます。

個性豊かなキャストにくわえ、羅生門スタイルの証言がそれぞれのキャラクターに合わせた演出になっているのが実に面白いです。
それぞれの視点から語られるので、ラブコメだったり、サスペンスだったり、スリラーだったり、アニメだったりと、この独特の演出方法にも魅せられます。

シーズン2は、これまた主人公のアニクが事件に巻き込まれてしまいます。
ややシーズン1のネタバレにもなってしまいますが、彼は同窓会で再会したゾーイと付き合うようになったんですね。
そして、今回はゾーイの妹であるグレースの結婚式に招待されるというエピソード。
シーズン2はそのグレースのフィアンセであるエドガーが何者かに殺害されてしまうんですね。
エドガーは上流階級一家で、事情聴取を進めるにあたり様々な陰謀や恨みが隠されているのが明かされていきます。
要は誰にでも彼を殺害する動機があるというものですね。

今回もかなり面白かったんですが、個人的には斬新性と演出面でシーズン1が好きでした。
声出して笑えるミステリーってのがよかったですね。1話あたり30分と短い尺なので観やすいですし、AppleTV+の入門としてはおすすめしやすいドラマです。

シーズン2はどちらかというと多様性とかテーマ性という意味ではシーズン1よりも深いテーマを描いています。
だから作品としての脚本の質とかはシーズン2のほうがレベルアップしていると感じました。

ただ、個人的にはシーズン1のゆるさと笑える感じが好きだったので、その辺りが薄まってしまったって感じでしたね。
シーズン2は演技派のポール・ウォルター・ハウザーが芸達者な役をしているので見応え十分です。あと、ジョン・チョーがかっこいいですね。

『アフターパーティー』はシーズン1が全8話、シーズン2が全10話構成のAppleTV+オリジナル作品です。

❷AppleTV+最前線/ドラマ『#WANTED:カルロス・ゴーンの逃亡』

次にAppleTV+最前線としてもう一つ、『WANTED:カルロス・ゴーンの逃亡』を取り上げます。

▼『WANTED:カルロス・ゴーンの逃亡』予告動画

誰もが知るであろう、日産の元CEOカルロス・ゴーンを追ったドキュメンタリーです。

僕はビジネス系のドキュメンタリーとか観るのがすごく好きで、ゴーン氏がいかに赤字産業と化していた日産を立て直したか、関係者の証言はもちろん、ゴーン氏からも証言を得ています。
このドキュメンタリーはインタビューの受け手の主体となっているのがゴーン氏本人なんですよね。

ニュースとか観ている人はご存知かもしれませんが、ゴーン氏って日本では犯罪者なので日本を脱出して、今はレバノンで暮らしているんですね。
だから彼から証言と取るっていうのが至難の業だと思うんですが、これを企画として成立させてしまったのがAppleの凄さです。
ただ、ゴーン氏擁護とか礼賛する内容ではなく、日本の司法の立場からも証言を得ているので、あくまで公平にゴーン氏のこの脱出劇の背景を語っているのが面白かったんですよね。

第1話ではゴーン氏が日産を立て直してヒーローになった話、第2話では日本の法制度と陰謀論に巻き込まれたという話、第3話では厳しい監視のもと、日本から脱出した話、もうこのエピソードが最高に面白かったですね。
もはやスパイ映画なんですよ。
そして第4話はゴーン氏が被害者なのか悪人なのかを公平な立場で追求していく話です。

とにかく第3話のスパイ劇は本当にハラハラします。

結局彼が悪人なのかどうかなんて判断は各々に委ねられているんですけど、法律とか司法とかって国によって違うってのが一つですよね。
結局、人間が作った制度だし、日本の司法はあくまで日本人に有利に作られているところもあるし…ゴーン氏が代表をしていてルノーのあるフランスでは一般的にCEOの所得なんてたかが知れていて、彼ほど稼ぐ人がいなかったっていうやっかみにも似たものがありました。
なんというか、こうやって事件につながっていくものって背景に誰かしらの嫉妬心とかがあるのかなって。
ゴーン氏は現在レバノンで大型ヨット(船)を所有していて、悠々自適な暮らしをしています。

❸9月のピックアップ映画/『#ミステリと言う勿れ』

田村由美の人気漫画を菅田将暉主演で実写化した連続テレビドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版。原作で人気のエピソード「広島編」をもとに、広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件の顛末を描く。

天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。

汐路を原菜乃華、彼女と遺産相続を争う狩集理紀之助を町田啓太、波々壁新音を萩原利久、赤峰ゆらを柴咲コウ、狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴を松下洸平が演じる。「信長協奏曲」の松山博昭が監督を務め、「本能寺ホテル」の相沢友子が脚本を担当。

映画.comより

今回取り上げるのは『ミステリと言う勿れ』です。

映画好き界隈ではあまり感想も盛り上がっていない感じがしますが、興行収入50億円ペースの大入り状態。
おそらく初日からこの連休は菅田将暉ファンが中心に訪れる感じでしょうから、正直ペースは落ちると思いますが、ドラマから好きだった僕としては大満足な内容でした。

公開されたばかりの映画なので核心につながるネタバレ(犯人は誰とか、誰が殺された)は触れませんが、映画の中のセリフなど一部引用させていただきますので、気になる方はお気をつけください。

『ミステリと言う勿れ』は、累計発行部数1800万部を突破する田村由美による大人気漫画を原作とし、2022年にフジテレビ月曜9時枠で放送された連続ドラマの劇場版です。
なんと、第1話から第8話までのTVerにおける再生回数が合計2,389万回をカウントし、歴代民放ドラマの「TVerにおける1クール内の見逃し配信再生数の最高記録」を樹立したと発表(ビデオリサーチ調べ)。

かく言う僕もリアルタイムで見逃したので、あとでTVerで配信されたから見逃し配信で観たらハマっちゃったんですよね。
ドラマ本編には特別好きな俳優が出ているわけでもなく、菅田将暉もそこまで…という感じなんですが、この主人公の久能整くんの役柄が見事マッチしているんですね。
「常々思っているのですが…」から人間の心理や社会の心理を追求する長台詞は毎回舌を巻く内容。一種のキャラクターものとして非常に質の高い漫画原作のドラマだと思います。

まだドラマの続編は発表されていませんが、映画の好スタートとエンドクレジット後の映像を見ると、シーズン2放送も期待できそうです。

今回の劇場版は天パなおしゃべり大学生の久能整が、広島に旅行に行った際に富豪たちの遺産相続争いに巻き込まれていく内容。
前述した『アフターパーティー』同様に、巻き込まれ型の主人公。彼のいくところ事件が起こってしまいます。
原作漫画は読んでいませんが、原作でも人気の「広島編」というエピソードのようですね。

これは映画の中の演出で「あえて」そうしているのだと思いますが、撮影とかカットの割り方とかである程度この人が犯人だろうなぁという予測が立てられるので正直ミステリーとしては弱いです。
ただ、これは犯人が誰とかそこを楽しむミステリーではなく、ヒューマンドラマであり、整の放つセリフを一つのきっかけとして新しい価値観を見出すと言う作品なのかなと感じました。
そのため、この作品は「犯人」と言う見方で言うと、二段階の謎があり、その背景に遺産相続のための謎解きがあると言う具合で、二つの事象の犯人は容易に想像が付きます。

しかし、それらの動機に多様な事象が関わっており、「なぜ彼らは殺し合うのか」と言う遺産争いの謎解きが二重的に面白くさせているのです。
この事件に巻き込まれるにあたり、ドラマから登場する重要人物の永山瑛太演じる犬堂我路が関わっていると言うのはありつつも、それ以外はほぼ映画の中だけのオリジナルの物語として進行するので、ドラマを観ていない人も楽しめる作りにはなっていると思います。
もちろんドラマ観ていた方が、整のキャラクター性がより理解できると思うので、観ているに越したことはないんですけどね。

あとは今回この映画を楽しみにしていたもう一つの理由が、自分の好きな俳優である柴咲コウ、松下洸平、滝藤賢一が出演している点です。
この3人は映画だけのオリジナルキャラクターになるので、ドラマ版には一切出てきません。
だから、彼らが物語に絡んでくると言うだけでワクワクしましたし、20年来ぐらい柴咲コウのファンしている僕からするとご褒美のような作品でした。
この好きな俳優3人がいずれも個性的で味が出ていて良かったですね。

あとは整のセリフが今回も光っていました。
「常々思っているのですが」から始まるセリフで、ドラマでも数々の名言を生み出してきました。

一番、作中でのちの伏線回収にも聞いてくるのが「子供って乾く前のセメントみたいなんです」ってセリフですね。
アメリカの児童心理学、ハイム・G・ギノットの言葉を引用で、固まる前のセメントって物を落とされてしまったらそのまま固まってしまうんですね。
だから、「子供だからわからないだろう」「子供だから理解できないだろう」と、大人の勝手な思い込みで子供に辛い思いを体験させてしまうと、それを後生まで胸に深く突き刺さったまま生きていかねばならなくなると言うこと。思わぬ形で辛い十字架を背負わせてしまうと言う話ですね。

くわえて、個人的にすごく良かったのが、「どうして女性の幸せを決めつけるんだろう」ってセリフから始まる長台詞です。
かなりの長台詞なので全ては覚えていないので、ここでの紹介は最小限にとどめますが、遺産相続の謎解きに出かけている間に、柴咲コウ演じるゆらの父親に娘を預けており、そのことを叱責されるんですね。
それでその親父に「幸とのんびり過ごしていられる。それが女の幸せだ。」のような決めつけのセリフを言い放たれるんです。
すると、整が「もし家にいて家事と子育てをすることが本当に楽で幸せなことであったら、もっと男性がやりたがるはずだ」って言うんですよね。
この数年で女性の社会進出とか、男女平等とかを分かったかのように語る人もいますが、僕はこの真理をついたセリフにハッとさせられました。

このおじさんが言い放ったようなセリフとまではいかないまでも、まだ無意識に「女はこうあるべき」「男はこうあるべき」の考えに支配されている人もいるんじゃないかなと思います。
言葉って本当に凶器だと思うので、物理的な痛みを感じなくても心に残り続けたらモヤモヤとした感情がずっと支配するんですね。
なんだか居心地が悪かったり、ふとした瞬間に自分に投げかけられた辛い言葉が思い起こされて気分が悪くなったりですね。

改めて、言葉を放つその先には人がいて、感情があると言うことを考えなければならないなと再認識させられました。

❹10月期待の新作映画

隔週第3日曜日の恒例である、「10月の注目新作映画」についてまとめていきます。
本コーナーはリスナー参加型で実施しており、まずは私が観ようと思っている次月の注目新作映画を紹介していきます。

その間にリスナーの方々にコメントをいただきながら、次月にどんな映画を観るかの参考になるような時間にできればと考えているコーナーです。
私の趣味嗜好だけでなく、リスナーさんからの注目映画を教えてもらうことで、「そんな映画があったんだ!」「それ面白そう!」とかの発見になれば嬉しいと考えて設けています。

【EDDIEの10月公開の注目新作映画】

●『イコライザー THE FINAL』/10月6日公開

名優デンゼル・ワシントンが世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人を演じる人気アクション「イコライザー」のシリーズ最終章となる第3作。アントワン・フークア監督が前2作に続いてメガホンをとり、イタリアを舞台に主人公ロバート・マッコールが最後にして最大の戦いに挑む姿を描く。

シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、この町を安住の地にすることを心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する。しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始。やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく。

マッコールの過去に深く関わる謎のCIAエージェントをダコタ・ファニングが演じ、「マイ・ボディガード」以来18年ぶりにワシントンと共演した。

映画.comより

●『アンダーカレント』/10月6日公開

「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督が真木よう子と初タッグを組み、フランスを中心に海外でも人気を誇る豊田徹也の長編コミック「アンダーカレント」を実写映画化したヒューマンドラマ。

かなえは家業の銭湯を継ぎ、夫・悟とともに幸せな日々を送っていた。ところがある日、悟が突然失踪してしまう。かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が銭湯組合の紹介を通じて現れ、ある手違いから住み込みで働くことに。かなえは友人に紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに悟の行方を捜しながら、堀との奇妙な共同生活の中で穏やかな日常を取り戻していくが……。

謎の男・堀を井浦新、探偵・山崎をリリー・フランキー、失踪した夫・悟を永山瑛太が演じる。「愛がなんだ」の澤井香織が今泉監督とともに脚本を手がけた。

映画.comより

●『白鍵と黒鍵の間に』/10月6日公開

池松壮亮が1人2役で主演を務め、昭和末期の銀座を舞台に2人のジャズピアニストの運命が交錯し大きく狂い出す一夜を描いたドラマ。「素敵なダイナマイトスキャンダル」の冨永昌敬監督が、ミュージシャン・南博の回想録「白鍵と黒鍵の間に ジャズピアニスト・エレジー銀座編」を大胆にアレンジして映画化した。

昭和63年。銀座のキャバレーでピアノを弾いていたジャズピアニスト志望の博は、謎の男からのリクエストで“あの曲”こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏する。しかし“あの曲”をリクエストできるのは銀座を牛耳るヤクザの親分・熊野会長だけで、演奏を許されているのも会長お気に入りのピアニスト・南だけだった。未来に夢を見る博と、夢を見失ってしまった南の運命は絡みあい、多くの人々を巻き込みながら事態は思わぬ方向へと転がっていく。

共演には仲里依紗、森田剛、高橋和也、クリスタル・ケイ、松尾貴史ら個性豊かな顔ぶれがそろう。

映画.comより


●『オペレーション・フォーチュン』/10月13日公開

「キャッシュトラック」「リボルバー」などで組んできたガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムの5度目のタッグ作となるスパイアクション。

英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンは、100億ドルで闇取引されている「ハンドル」と呼ばれる危険な兵器をを追跡・回収するミッションを遂行することに。MI6のコーディネーターであるネイサン、毒舌の天才ハッカーのサラ、新米スナイパーのJJとチームを組んで行動をスタートさせたフォーチュンは、能天気なハリウッドスターのダニーを無理矢理任務に巻き込み、億万長者の武器商人グレッグに接近する。しかし、次第に闇取引の裏に隠された巨大な陰謀が明らかになっていく。

主人公フォーチュン役をステイサムが演じ、サラ役をオーブリー・プラザ、JJ役を「ジェントルメン」にも出演したバグジー・マローン、フランチェスコ役をジョシュ・ハートネットがそれぞれ担当。武器商人グレッグ役は「ジェントルマン」「コードネーム U.N.C.L.E.」などのガイ・リッチー作品に出演してきたヒュー・グラント。

映画.comより

●『ゆとりですがなにか インターナショナル』/10月13日公開

2016年に日本テレビ系列で放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」を映画化。

「野心も競争意識も協調性もない」と揶揄(やゆ)されてきた「ゆとり世代」の男たちも30代半ばに差しかかり、それぞれ人生の岐路に立たされていた。夫婦仲も家業の酒屋もうまくいかない坂間正和、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊、中国での事業に失敗して帰国したフリーターの道上まりぶ。働き方改革、テレワーク、多様性、グローバル化など新しい時代の波が押し寄せる中、ゆとりのない日々を過ごしながらも懸命に生きる彼らだったが……。

正和役の岡田将生、山路役の松坂桃李、まりぶ役の柳楽優弥をはじめ、安藤サクラ、仲野太賀、吉田鋼太郎らテレビ版でおなじみのキャストが再結集。テレビ版に続いて水田伸生が監督、宮藤官九郎が脚本を手がけた。

映画.comより

●『キリエのうた』/10月13日公開

「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二&音楽・小林武史による音楽映画。

石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエ、行方のわからなくなった婚約者を捜す青年・夏彦、傷ついた人々に寄り添う小学校教師・フミ、過去と名前を捨ててキリエのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコら、降りかかる苦難に翻弄されながら出逢いと別れを繰り返す男女4人の13年間にわたる愛の物語を、切なくもドラマティックに描き出す。

2023年6月に解散した人気グループ「BiSH」のメンバーとして活躍してきたアイナ・ジ・エンドがキリエ役で映画初主演を果たし、主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」を歌唱するほか劇中曲として6曲を制作。「SixTONES」の松村北斗が夏彦、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華がフミ、「ラストレター」の広瀬すずがイッコを演じる。

映画.comより

●『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』/10月20日公開

マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーンら豪華キャストを迎え、実話を基に描いた西部劇サスペンス。

1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。先住民であるオーセージ族は、石油の発掘によって一夜にして莫大な富を得た。その財産に目をつけた白人たちは彼らを巧みに操り、脅し、ついには殺人にまで手を染める。

ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件について描いたベストセラーノンフィクション「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を原作に、「フォレスト・ガンプ 一期一会」などの脚本家エリック・ロスとスコセッシ監督が共同脚本を手がけた。

映画.comより

●『愛にイナズマ』/10月27日公開

松岡茉優と窪田正孝が主演を務め、「舟を編む」「茜色に焼かれる」の石井裕也監督がオリジナル脚本で描いたコメディドラマ。

26歳の折村花子は幼少時からの夢だった映画監督デビューを目前に控え、気合いに満ちていた。そんなある日、彼女は魅力的だが空気を読めない男性・舘正夫と運命的な出会いを果たす。ようやく人生が輝き始めたかに思えた矢先、花子は卑劣なプロデューサーにだまされ、全てを失ってしまう。失意の底に突き落とされた花子を励ます正夫に、彼女は泣き寝入りせずに闘うことを宣言。花子は10年以上音信不通だった“どうしようもない家族”のもとを訪れ、父や2人の兄たちの力を借りて、大切な夢を取り戻すべく反撃を開始する。

花子の父・治を佐藤浩市、長兄・誠一を池松壮亮、次兄・雄二を若葉竜也が演じる。

映画.comより

●『ザ・キラー』/10月27日公開

とある“ニアミス”により岐路に立たされた、ファスベンダー演じる暗殺者が、雇い主や自分自身にさえ抗いながら、世界を舞台に繰り広げる追跡劇。 致命的なミスを犯したことで命を狙われた暗殺者が、国境を越えて次々と雇い主たちを追い詰めていく。
2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Netflixで2023年11月10日から配信。それに先立ち10月27日から一部劇場で公開。

シネマトゥデイより

●『こいびとのみつけかた』/10月27日公開

「まともじゃないのは君も一緒」の監督・前田弘二と脚本・高田亮が、世間になじめない変わりもの同士の男女が織りなす恋を描いたラブストーリー。

いつも雑誌の切り抜きをポケットに詰め込んで妄想を膨らませている植木屋の青年トワは、コンビニで働く園子に恋をする。どうにかして彼女と話したいトワは、木の葉をコンビニの前から自分のいる場所まで並べて彼女を誘い出すことに。園子もまた、廃工場に暮らして奇妙な彫刻をたくさん作っている風変わりな人間だった。言葉を交わすようになった2人は、周囲の人々には理解できない独特の会話で2人だけの世界を築いていく。しかし園子には、いつまでもトワと同じ世界にはいられない、ある秘密があった。

「夏、至るころ」の倉悠貴がトワ、「ソワレ」の芋生悠が園子を演じ、成田凌、宇野祥平らが脇を固める。

映画.comより

【リスナーさんの10月公開の注目新作映画】

●『アントニオ猪木をさがして』/10月6日公開

プロレスラー、実業家、政治家として伝説的なエピソードを持ち、2022年10月に79歳でこの世を去ったアントニオ猪木のドキュメンタリー。「馬鹿になれ!」「元気ですか!?」など、誰もが一度は耳にしたことのある数々の「言葉」を残してきた猪木。その「言葉」を切り口に、アントニオ猪木という人物の真の姿に迫っていく。

映画は、猪木に影響を受け、猪木を追い続けるさまざまなジャンルの人物の、それぞれの視点から見た猪木像を語るドキュメンタリーパートのほか、80 年代に猪木ファンとなった少年が、猪木の「言葉」から力をもらいながら過ごした90年代の青春、2000年代の中年期の人生を描く短編ドラマパート、そして猪木本人の貴重なアーカイブ映像とスチール写真という3つの要素で構成。それぞれの内容から、プロレスラー・アントニオ猪木、そして人間・猪木寬至を立体的にひも解いていく。

ドキュメンタリーパートにはお笑い芸人の有田哲平、プロレスラーのオカダ・カズチカ、俳優の安田顕ら多彩な顔ぶれが出演。短編ドラマパートではプロレスラーの田口隆祐と後藤洋央紀が出演する。ナレーションと主題歌を福山雅治が担当。

映画.comより

❺特集コーナー/#おすすめのカーアクション映画 特集

最後のコーナーとしては、「おすすめのカーアクション映画特集」です。

今回は、先日9月15日に全国公開された映画『グランツーリスモ』公開を記念して、このタグを作りました。

さて、まずは『グランツーリスモ』の話からですね。

世界的人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。

ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。

主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、指導者ジャックをデビッド・ハーバーが演じる。監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。

映画.comより

あらすじは上記の通りですが、ゲームの世界を実写化すると言う作品ではなく、ゲームをきっかけに起きた実際の出来事を実写化するという実話映画なんですね。
僕も劇場で観てきましたが、やはりこれが実話なのか…と驚くような話です。

正直に申し上げて僕は車に全然興味ないし、車種とかも全然わからない口なので、レースのシーンとか迫力あるシーンはもちろんあったんですが、実はあんまりハマってないんですよね。

個人的に劇場で観たカーレース系の映画で言うと『フォードvsフェラーリ』がとてつもなく僕の感情を震わせてきたのでそちらの方が好みでした。
音が明らかに違うんです。今回『グランツーリスモ』はドルビーシネマで観たんですが、前回『フォードvsフェラーリ』を見た時は、車のエンジン音が心臓に響くぐらいの重低音ですごく迫力があって圧倒されたんです。あれは衝撃でした。
どちらの映画も実話をもとにしているんですが、ドラマ性の面で先が読めてしまう本作はそれならもっと人間ドラマに踏み込むとかしていた方が自分的には好みでした。
しかし、TLを見ているとかなり好評なようなので、少数派の意見として聞いてもらえればと思います。ただ、僕には刺さらなかったという感想です。

一方、似たような作品として、今回タグで募集した中でいくつか投稿があった『ALIVEHOON アライブフーン』は語るのを避けられないでしょうね。

「ちはやふる」シリーズの野村周平が主演を務め、日本発祥のドリフトレースの世界を、CGに頼らない実車を用いた撮影によるリアルな映像で描いたカーアクション。内向的な性格で人付き合いは苦手だが驚異的なゲームの才能を持つ大羽紘一は、解散の危機に陥ったドリフトチームにスカウトされる。eスポーツの世界で日本一のレーサーになった紘一は、実車でもその才能を発揮して活躍するが、そんな彼の前に、生死を懸けてレースに挑む者たちが立ちはだかる。共演は「ハニーレモンソーダ」の吉川愛、「jam」の青柳翔、「ブレイブ 群青戦記」の福山翔大。「SHINOBI」「キカイダー REBOOT」の下山天監督がメガホンをとり、「ドリフトキング」の異名を持つ元レーシングドライバーの土屋圭市が監修を手がけた。

映画.comより

先ほど僕は車に興味がないと書きました。公開当時、この映画はそんな気持ちなので全然興味なかったんです。
だからこの特集を始めてから、配信で初めて鑑賞したんですが、圧巻でした。これが「本物」かと。
だから劇場のドルビーシネマで『グランツーリスモ』を観てあまり心揺さぶられなかった僕が、『ALIVEHOON アライブフーン』ではかなり前のめりで魅せられました。逆に劇場で観なかったことを後悔したぐらいです。

土屋圭一さんが監修に入って、CGゼロで挑んだカーレースのシーンは心臓飛び出るほど大興奮です。
CGがどんなに発展してもリアルには敵わないという所以でしょう。
『タワーリングインフェルノ』もCGのない時代にあの衝撃の火災シーンを実際に撮影してあのリアル感を演出しています。
この映画の企画が始まった時に、土屋圭一さんは「すべて現役のレース車両で撮る、レースのドライバーは全員チャンピオン、撮影はリアルスピードでやる」と言うこだわりを語っていたそうです。
それでいて師弟関係とかの人間ドラマもきちんと描いてくれるから、映画としてちゃんと面白いんですよ。
おそらくこれも『グランツーリスモ』の世界観から着想を得ていると思うんですが、日本の映画が『グランツーリスモ』実写化に負けていないと感じた作品でした。
もし本作を劇場で見逃している方いらっしゃったら、U-NEXTでレンタルして観る価値十分にあると思うのでおすすめです。

ほか、今回タグで紹介されていない作品で、僕が好きなのが『ラッシュ/プライドと友情』ですね。

「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督が、1976年のF1世界選手権を舞台に、2人の天才ドライバー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いと絆を描いた。76年のF1チャンピオンシップで、フェラーリのドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。奇跡的に6週間で復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが……。ハント役には「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース、ラウダ役には「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュールが扮する。脚本は「フロスト×ニクソン」のピーター・モーガン。

映画.comより

これも実話ですが、この炎と氷のような対照的な主人公2人が実に適役。
お互い気に入らない存在からライバルに発展し、そして親友のように信頼を築いていく模様に熱くならないわけがありません。
カーレースを主題にした作品では一番好きな映画ですね。

さて、車不得手な僕の話はこれぐらいにしておいて、今回投稿いただいたタグを見ていきましょう。

まずは今回のタグ投稿をきっかけに鑑賞した作品は、『狂った野獣』です。

たった78分の尺でスピーディに狂った有象無象な人間たちの醜さを描き出す傑作でした。
肝心のカーアクションも最高に楽しくて、みなさん『ブルース・ブラザース』を観たことあるでしょうか。
あの作品に似たとんでもカーアクションが満載で、車が次々と横転しますし、その荒唐無稽さに笑わせられます。
『ブルース・ブラザース』も今回たくさん投稿されていました。ただ、一つ皆さんにお伝えしておくと正確には『ブルース・ブラザー”ス”』です。
ブラザー”ズ”と濁らないのでご注意ください!笑

次に『拳銃魔』が面白かったです。

タイトルの通り、拳銃が物語に大きく関わってくるのですが、拳銃発砲による罪で警察からマークされるため、「逃走劇」と言うことでかなりの尺でカーアクションが映し出されます。
様々な角度から車の運転模様を映し出すので、そのユニークなバリエーションが見どころの一つ。
これも1949年の映画ということでもちろんCGなんてない時代なので、撮影の工夫やリアルを追求したやり方に見入りました。

そして、今回のタグをきっかけに観てオールタイムベスト級に気に入ったのが『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』です。

苦学生のチャーリーが、アルバイトでアル・パチーノ演じる盲目の元軍人フランクの介護をするっていう話。
とにかくフランクの口が悪いんですが、この人は目が見えない分外敵から身を守るために強気になっているというのもあるし、彼自身軍人としての誇りがあるからプライドが高くてそうなってしまうというのもあるでしょう。
ただ、人間の本質を見極めているとも言えます。自分に立ち向かってこない人間には目をくれない一方で、どんなに罵詈雑言を浴びせても真正面から向かってくるチャーリーに徐々に信頼を寄せていくんです。
好きなシーンはたくさんあるんですが、今回の特集に則ってやはりカーアクションはすごいです。

もうね、心臓がもたないです。だって目が見えない人が車を100km超えるスピードで飛ばしてるんですよ。
カメラワークのおかげもあり、めちゃくちゃ心臓がドキドキです。

あとは僕が観たことある作品でいえば、『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』も取り上げたいと思います。

実話をもとに描かれた社会派ドラマなんですが、シリアスもあり、ソン・ガンホの醸し出すキャラクターの愛らしさもあり、さらにクライマックスのカーチェイスがとんでもなく盛り上がる。
投稿してもらって確かにこの映画もカーアクション凄かったなと思い出しました。

次に『デス・プルーフinグラインドハウス』。

この作品のクライマックスは映画史にも残るスッキリ感を味わえます。
カート・ラッセルがとにかくクソ野郎で、観ているこっちも憎たらしさが増長していくんですよ。
そんなイライラが最後に思いっきり爽快に解消されるのがいいですね。

そういえばタランティーノ監督といえば、長年配信になかなかこなかった『キル・ビル』がついにU-NEXTで配信開始されました。
僕も『キル・ビル』は1を10代の頃に観たっきりだし、2はタランティーノ監督作品で唯一観ていない作品なので、これを機に観ようと思います。
同じような人もいるんじゃないでしょうか?ぜひU-NEXTをチェックしてみてください。

あとは『ミニミニ大作戦』オリジナル版とリメイク版ですね。

僕はリメイク版しか観たことがないのですが、1969年のオリジナル版はリメイク以上というコメントをいただいています。
こちらもこの特集を機に観てみたいと思っています。

◆まとめ

以上、今回も盛りだくさんでお届けしました。
配信の模様は下記のアーカイブにてご視聴ください!

次回配信は2023年10月1日(日)22時〜、𝕏の僕のアカウントよりスペースにて行います!是非是非フォローして聴いてください〜!
次回は「#あなたの好きな音楽映画」特集です!

ちなみに、こちらのタグは作成してから𝕏でトレンド入りしました!
みなさん本当にありがとうございます!次回特集では全ては取り上げられませんが、いくつか音楽映画の種類・カテゴリに分けて、様々紹介していこうと思います。

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