みなさん、こんにちは、こんばんは。
地震や台風と災害が立て続けに起きていますが、読者の皆様の地域は大丈夫でしょうか。地震って震度にもよりますけど、日本ではかなりの頻度で起きているらしいので、なんだかんだ備えが大事ということでしょうね。
では、ここから「EDDIEのかく語りき」配信のコラムをまとめてまいります。
2024年8月18日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第33回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。
①AppleTV+最前線
今回のAppleTV+最前線では、現在配信中もしくは配信開始予定のAppleオリジナル作品をご紹介します。
■映画『インスティゲイターズ 強盗ふたりとセラピスト』
マット・デイモンとケイシー・アフレックのコンビで織りなす強盗もの。しかもプロデューサーはデイモン&ベン・アフレックの仲良し最強コンビ。
そこに弟のケイシー・アフレックという布陣なのはとても興味を惹きます。
そして、マット・デイモンとタッグを組み代表作『ボーン・アイデンティティー』を生み出したダグ・リーマン監督です。
とはいえ硬派な『ボーン・アイデンティティー』とは違い、本作はめちゃくちゃコミカル。冒頭に「本当にそんな計画うまくいく?」という杜撰な強盗計画を立てる主人公たちと、その直後に巻き起こる想定外な計画倒れ。
もういきなり吹き出すぐらい笑っちゃいました。
マット・デイモン演じるローリーは生真面目で、ケイシー・アフレック演じるコピーは超テキトー。この相反する2人がバディを組むからこそ、映画は楽しくなるというものです。
さらにこの2人の間に割って入るセラピストのドクター・リヴェラ役がホン・チャウです。彼女も最近はかなりの売れっ子ですよね。良作にホン・チャウありというぐらい良い作品に出演している印象です。
また、政治の闇の部分もコメディチックに見せてくれます。ロン・パールマンが市長役を演じていますが、市長選で再選を目指すという構図で、明らかに裏でやばいことやっちゃってるんです。そして対抗馬がアジアンな市長候補ということもあり、これまで虐げられてきたアジア人市長が躍進するというリベンジ的な意味もはらんでいます。
次から次に想定外な出来事が起き、AppleTV+の作品らしく予算かかってそうな派手なシーンも随所に見られてかなり面白い逸品に仕上がっています。
【近日配信の新作】
■ドラマ『PACHINKO パチンコ』シーズン2/2024年8月23日配信開始
こちらはシーズン1の感想ポスト。
世界的にもかなり話題になった作品の最新シーズンということで、僕自身もすごく楽しみにしています。このスケールでこの重厚な物語に浸れるのは一種の贅沢だと思うんです。シーズン2に乞うご期待。
②9月期待の新作映画
隔週第3日曜日の恒例である、「来月の注目新作映画」についてまとめていきます。
本コーナーはリスナー参加型で実施しており、まずは私が観ようと思っている次月の注目新作映画を紹介していきます。
その間にリスナーの方々にコメントをいただきながら、次月にどんな映画を観るかの参考になるような時間にできればと考えているコーナーです。
私の趣味嗜好だけでなく、リスナーさんからの注目映画を教えてもらうことで、「そんな映画があったんだ!」「それ面白そう!」とかの発見になれば嬉しいと考えて設けています。
【EDDIEの9月公開の注目新作映画】
●『エイリアン ロムルス』/2024年9月6日公開
【見どころ/期待するところ】
続編やスピンオフ、パチモンまで幅広いエイリアン映画が製作されてきましたが、本作は正真正銘の1作目の『エイリアン』続編。予告から悍ましいフェイスハガーやエイリアンの登場シーンが出てきてワクワクしている自分がいます。あと、『エイリアン』シリーズを劇場鑑賞するのも初めてなので、その点でもハラハラドキドキなスリラー具合に期待します。
●『ナミビアの砂漠』/2024年9月6日公開
【見どころ/期待するところ】
今をときめく河合優実の最新作は見逃せません。しかも河合優実が2人の男をたぶらかし、揺れ動くという、これまでの役柄とは打って変わってなところが楽しみではあります。
●『夏目アラタの結婚』/2024年9月6日公開
【見どころ/期待するところ】
柳楽優弥推しの自分としては外せない作品。しかも予告段階から黒島結菜の悍ましいメイクが記憶に媚びりついており、どんな凶器の殺人犯を演じてくれるのか見もの。しかもあらすじでは「誰も殺していない」と冤罪を仄めかす発言があり、真相がとても気になります。
●『ヒットマン』/2024年9月13日公開
【見どころ/期待するところ】
昨年に『バーナデット ママは行方不明』が日本公開され、コンスタントに新作を発表するリチャード・リンクレイター監督。リンクレイター監督といえば『ビフォア』シリーズや『6才のボクが、大人になるまで。』のようなヒューマンドラマの印象が強く、彼が描く殺し屋を題材した作品というのは興味深いです。
●『ぼくのお日さま』/2024年9月13日公開
【見どころ/期待するところ】
同じ月に公開される『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の最強の殺し屋役とは打って変わり、優しいアイススケートコーチを演じる池松壮亮の演技の振れ幅が楽しみ。あとはスケートリンクや雪国の景色、子どもたちのピュアな恋心をアイスダンスのスポーツと一緒に描くのが良作の予感を漂わせます。
●『ヒューマン・ポジション』/2024年9月14日公開
【見どころ/期待するところ】
ノルウェー映画自体が僕にとっては数少ない体験なのですが、さらには主人公が新聞社で務めるという役柄。もともとスポーツライターになる夢を持っていて、出版社勤務経験のある自分としてはこのように記者やライターといった物書き系の仕事を題材にした作品には自然に手が伸びてしまいます。
●『トランスフォーマー ONE』/2024年9月20日公開
【見どころ/期待するところ】
マイケル・ベイ監督が『トランスフォーマー』シリーズを実写化で大成功させ、その後もスピンオフ作品が作られるほどになった大人気シリーズのアニメーション版。オプティマスプライムとメガトロンの起源を描くということで、メガトロンがどのようにして悪の道に進んでいったのかというオリジンストーリーに興味津々です。
●『ぼくが生きてる、ふたつの世界』/2024年9月20日公開
【見どころ/期待するところ】
大好きな映画『きみはいい子』の呉美保監督最新作、しかも9年ぶりの監督作ということでこれは劇場で見逃せないと期待している作品です。同じテーマ性でいえば『コーダ あいのうた』やそのオリジナルである『エール』がありますが、日本を舞台にしてどのような物語が紡がれるのか楽しみです。
●『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』/2024年9月27日公開
【見どころ/期待するところ】
『ベイビーわるきゅーれ』1作目をきっかけに髙石あかりにどハマりした私。そして気づけばシリーズ3作目、ドラマ版も製作され、ドキュメンタリーまで作られると人気絶頂のシリーズとなっています。そして今回の敵がポスタービジュアルも生かす最強の殺し屋役の池松壮亮。期待しないわけがない。
●『憐れみの3章』/2024年9月27日公開
【見どころ/期待するところ】
『哀れなるものたち』でアカデミー賞など賞レースで記憶新しいヨルゴス・ランティモスとエマ・ストーンの再タッグ。しかもウィレム・デフォーやマーガレット・クアリーってもうほぼ『哀れなるものたち』やん!と。アンソロジーで3つの物語が紡がれるということで構成にも期待。
●『Cloud クラウド』/2024年9月27日公開
【見どころ/期待するところ】
黒沢清が2024年に3作も発表するなんて。しかも主演が菅田将暉という意外な組み合わせ。かなりダークなサスペンススリラーの様相を呈していますが、そこに古川琴音や奥平大兼、岡山天音、窪田正孝とサスペンス向きの俳優陣が揃い踏みでキャストだけでかなり面白そう。
●『ウルフズ』/2024年9月27日配信開始
【見どころ/期待するところ】
本来劇場公開予定だったものの、残念ながらAppleTV+での配信オンリーに。とはいえジョージ・クルーニー&ブラッド・ピットのハリウッドスターのタッグということで期待しないわけがありません。
●『不都合な記憶』/2024年9月27日配信開始
【見どころ/期待するところ】
僕がこれまで観てきてハズレのない監督の1人である石川慶。『Arc アーク』は世間評的に好き嫌いが分かれたようですが、個人的にはかなりハマったのと、再び近未来的なアンドロイドとの愛のカタチを描くという最近の一貫したテーマ性に興味がそそられています。
●『ほなまた明日』/2024年9月28日公開
【見どころ/期待するところ】
個人的に推している俳優の1人である田中真琴のおそらく映画初主演作品。先日、本作で撮り下ろした写真が展示された写真展にも行ってきて、そこで前売り券も購入したので準備は万端です。
③EDDIEのピックアップ映画/映画『ブルーピリオド』『ザ・ユニオン』
◆『ブルーピリオド』
持たざる者が天才に挑み打ち勝っていくという物語性に期待値が高まっている状態で鑑賞。その期待を裏切ることなく、物語に一気に引き込まれました。
最近、自分の中でも評価が爆上がり中の眞栄田郷敦が主演で、この狂気に取り憑かれたように絵を描き続ける努力の天才を見事演じ切っています。
とはいえ、彼は何も才能がないわけではなく、器用貧乏で学業は優秀、大した努力もせずに良い成績が残せる上、付き合う友達はヤンチャな不良軍団。自分があるわけではなく、あくまで周りに合わせることでうまく生きてきた人生で、これまで何かに夢中になって打ち込んだことがないというキャラクター性です。
僕は原作漫画は読んだことがないのですが、それでもこの主人公のキャラクターを説得力ある形で見事演じてくれたのは賞賛に値します。
自分語りみたいになってしまいますが、自分も割と器用に生きてきた側の人間で、勉強ができるグループともヤンキー的なチンピラみたいなグループどちらとも仲良く、それでいて学校でも水準以上の成績を残していたのでかなり周りに合わせるのが得意な方だったと思います。
その分、本作の主人公のように圧倒的な努力で成功を収めたという経験もなく、ずっとそれなりの成績でそれなりの人生、そして広く浅い交友関係で人生を過ごしてきました。それでも財産と呼べるような仲間や奇跡的な出会いや縁で今があるので、ある意味運が良いとも言えるのですが、それでも彼のように圧倒的努力で成功を目指し勝ち得たような人生は羨ましいと思ってしまうのです。
彼のように夢中になれる何かが欲しかった。いや、夢中になれる何かはいくつかは見つけたけど、それぞれに本気になることがなかったというのが正直なところでしょうか。
だからこそ、彼が喜びを見出した瞬間には自分ごとのように涙が浮かんだし、クライマックスの展開には感情が揺れっぱなしで最高の圧倒的努力体現型映画でした。
◆『ジャックポット!』
最近密かにAmazonプライムで見放題配信が始まった新作映画。
この映画の存在も知らずにそのまま日の目も見ずに消えてしまうのはもったいないと思い、ここで紹介させていただきます。
というのも僕はWWEファンでもあるので、ジョン・シナはWWEでのレスラーデビューから応援し続けている彼のファン。もちろん彼がドウェイン・”ザ・ロック”・ジョンソン同様にハリウッドに進出した際には俳優成功も願い応援をし続けています。
そんな彼がタッグを組んだのがコメディエンヌであり、演技力に定評のあるオークワフィナ。悪役は『バービー』でも共演したシム・リウと、この3人だけでもMCUファンであれば喜ぶはずです。さらにシム・リウとオークワフィナは『シャンチー』でも親友役で共演していますから、最高に相性の良い3人が揃ったと言えるでしょう。
内容はコメディ映画の担い手ポール・フェイグが手がける作品ということで、もう爆笑の嵐。冒頭の主人公のオークワフィナ登場からクスリと笑わせてもらったと思いきや、そのあとはさらに想像だにしないぶっ飛んだお笑いをぶっ込んでくるんで声をあげて笑いました。
ジョン・シナの初登場シーンと格闘シーンも見応え抜群で、このコメディ演技いける2人がタッグ組むわけなので、面白くないわけがないのです。
配信映画ということで、これは褒め言葉ですが、絶妙に配信で観るのにちょうど良いくだらなさが最高なコメディアクションです。
◆『フォールガイ』
スタントマン出身のデビッド・リーチ監督が、スタントマンを主人公にした映画を撮る。もうこれだけで意味があります。
主人公は冒頭でスタントマンとしての文字通りの転落とキャリアの転落を同時に味わい、そこから再起を図っていくというストーリー展開。さらに彼には恋人がいて、転落をきっかけに疎遠になってしまうのですが、2人の仲を取り戻すべく、彼女の監督作品を成功に導くべく奮闘するというのがメインストーリー。
ただ、彼が彼女のことを愛しているのと同じように、デビッド・リーチ監督がスタントマンという仕事に誇りを持ち愛しているからこそ、スタントマンの存在意義と「スタントマンってすごい仕事なんだぞ」という説得性を見事なアクションとストーリー展開で見せるからすごいんですよね。
あらゆるアクション映画のオマージュのアクション描写も絶え間なく見せてくれ、スタントマンならではの挙動やスタントアクションと劇場でワクワクしながら観るのに絶妙な出来で仕上げてくれています。
積み上げたドラマを一気に昇華させるクライマックスの展開は白眉。もうこのクライマックスを観るために映画鑑賞料金を支払ったといっても過言ではないし、なんならその価値を高らかに上回ってきます。
あとアクション映画の解説といえば、こちらのしーまんさんの動画を観ていただきたいです。アクション解説に定評があり、おそらく日本一『ジョン・ウィック』を愛する男。本作の見どころやどんなアクション映画を引用しているのかなど詳しく解説してくれています。
◆『ザ・ユニオン』
今回の「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」特集をするきっかけになったNetflixオリジナルの最新作。
最近は配信オンリーでスパイバディアクションって多いですよね。
本コラムで紹介した『インスティゲイターズ 強盗ふたりとセラピスト』は、スパイではなく強盗ですが基本的には侵入型バディムービーと考えたら共通項は多いし、少し前にAmazonプライムで配信された『マイ・スパイ2』もそうですね。昨年のAppleTV+の作品で『ゴーステッド Ghosted』というクリス・エヴァンス&アナ・デ・アルマスのバディスパイアクションもそうでした。
そんな中、本作は中年のマーク・ウォールバーグとハル・ベリーのタッグ。ハル・ベリーのめっちゃカッコいい髪型にどうしても目が行きますが、コメディとしても笑えるシーンが満載なので気軽に配信で観るにはとてもちょうど良いです(とはいえ後半は割と真面目路線)。
特になぜかマーク・ウォールバーグがロンドンに拐われてスパイを目指すという意味不明な展開になるんですが、そこで特訓に励むシーンが爆笑もの。彼の数値的分析力を測るカウンセリングのシーンは爆笑必至。ここで同じシーンに出演するアリス・リーの言動に要注目です。
キャストも主要2人のほか、マイク・コルターやJ・K・シモンズといった渋いメンツが揃っているのも良いですね。
④「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」特集
さて、今回のメイン企画「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」特集です。
まずは俳優マーク・ウォールバーグについて簡単にご紹介しましょう。
今回、Xで「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」というタグを作って募集をしたところ、合計72票の投稿をいただきました。みなさんありがとうございました!
そこで、1作品これぞというウォールバーグ映画を選出いただいた作品には2点、複数の好きなウォールバーグ映画を選出いただいた作品にはそれぞれに1点とポイントを割り振ってランキングを作ってみました。
では、ランキングを発表していきます!
配信から1日経過し、追加投稿があったので下記ランキングを最終版として発表いたします!
■10位『ディパーテッド』/6点
■9位『マイル22』/7点
■8位『ローン・サバイバー』/9点
■同率6位『ミニミニ大作戦』/10点
■同率6位『アンチャーテッド』/10点
■同率4位『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』/11点
■同率4位『テッド』/11点
■3位『パトリオット・デイ』/13点
■2位『ブギーナイツ』/14点
👑1位『ザ・シューター 極大射程』/15点
■11位以下も含めた得点順作品紹介
なお、10位以下も含めた全ての結果は下記の通りです。
◆まとめ
配信コラムは以上です。
いやぁマーク・ウォールバーグって役の振り幅がすごいですよね。シリアスもコメディも無理なくいけるのは彼のキャラクター性もあると思いますが、これだけコンスタントに映画に出演しているのはハリウッドからも重宝されているからと言えるでしょう。
今回特集を組んだことでますますマーク・ウォールバーグのことが好きになりました。
次回の配信は9月1日(日)22時〜を予定しています。配信後、いつも通りnoteも更新いたしますのでそちらもお楽しみに!
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