姿勢推定による弓道の射形改善システム
スポーツを練習する上で重要なのはイメージと実際の体の動きを合わせることが重要です。自分ではやっているつもりでも、実際に映像に撮ってみると愕然とすることがあります。そこで、弓道の分野で自分の射を振り返るために姿勢推定を用いたフィードバックシステムを考えてみました。
弓道の射形訓練に姿勢推定を用いる試みは、先行研究ではKinect を使ったものが散見される。最近では,機械学習が進展し,一般的なハードウエアでも姿勢推定を行うことが可能になってきたので、一般的な性能の端末のみを用いて射形評価を行うため、姿勢推定の手法を検討します。
MediaPipe
MediaPipe はGoogle が提供しているTensorFlow で推論パイプラインを構築するためのフレームワークです。若干のタイムラグはあるものの,ほぼリアルタイムに手指や顔の向きまで検出できます。ただし、推定する対象は一人であり,複数人を同時に推定するには工夫がいります(2023年3月時点)
MediaPipe on the Web
MediaPipe はweb ブラウザで実行する仕組みも提供されています.javascript はAPI を通じてMediaPipe とのやり取りができます。正面からのアングルで弓構え,打起し,大三(引分け),会,離れを判別しています。
今後は射ごとの射形のブレや、複数人へのフィードバックができるシステムに進化させようと思います。