#032 地図で旅する夏休み 2020年8月10日
四国遍路ひとり歩き同行二人【地図編】拝読完了。(とりあえず)
地図は見るものではなく読み物。
まず方位を頭に入れ、距離、高低差を読み、実力を鑑み1日の工程を決める。
(本地図は、携帯重量を考え頁数を抑制。部分図を組み合わせて解説。常に北が上部に位置する僕の頭では読み込みが難しく全体像が掴みにくい。)
僕の実力だと高低差500m(勾配にも依るが)だと1日20km強で抑えたい。
平坦地であれば30km程度まで。季節が秋に変われば距離延長の可能性はあるが、やってみなければ分からない。
都市型ホテルや高台リゾートでは考えないが、山間の川辺宿は豪雨時のリスクを、
海辺では地震のリスクを避ける立地性はあるか。その視点で宿の地形を読む。
でも全リスクを事前にヘッジすることはできない。
これら諸条件を1日の工程に組み込むが、季節の良い秋シーズンの連休は区切り打ちのお遍路さんが集中し、
納経の待ち時間や宿の予約ができないなど不確定要素もあり、ぎっしり詰まった工程は建てにくい。
へんろ歩きの工程は遅らせたくないが、余裕も見なければならない。
僕の場合、雨天の山登り、平地でも豪雨の場合は休息日となる。
また地図の読み間違えで激しい工程を実行した翌日は、使い物にならないかもしれない 笑
全八十八ヶ所四国巡礼拝歩き旅の道順を読み、今の自分では難しいと思われるのは数カ所。
(まだ読み落としがあるかもしれないが)
まず11番藤井寺→12番焼山寺(へんろ道12.9km高低差660m)か。
最初の5kmでは600m上り、焼山寺手前4km地点が740m。
1.5kmで350m下り、残り2.5kmで300m上る。
総じて言えることは、へんろ道の状態が場所や季節により異なり、
均質な情報が取れないことが不安定要素の一つ。
解説本には、お遍路は「不安、危険、不便、不足、苦痛」を体験し、辛抱、我慢、気配りの努力で困難を乗り越え、
くぐり抜け、時に心こもるお接待に感動し、「尊敬と信心、感謝と思いやり、我慢」という、
人間にとって最も大切なものが呼び覚まされ、人柄(にんげん)が大きくなります。
とあるが、行き倒れてしまっては身も蓋もない。
たった今、偶然にも先日逆打ちしてきた冒険家と立ち話。
歩きへんろ道の状況を訊いてみた。
「山やってる人間からすれば、かなりいいっすよ。」と聞いたが、
冒険家と常人の身体的経験的な違いをどう解釈するかが新たな課題となる 笑
こりゃもうちょいとヒアリングとトレーニングしないと工程は立てられん。。
それと、昨日連絡をくれたお遍路経験者と冒険家より、
45番岩屋寺への道は危ないとアドバイスを得る。
此処もじっくり地図を読まねば。
という地図で旅する夏休みが始まった。