#109 お遍路小屋に助けられる 2020年9月26日
密着する8kgの荷物を身体から離し腰を下ろしたい。靴を脱ぎ靴内の湿度を開放しなければ、マメができてしまう。
お遍路は8割がオンロードと言われる。
車が走り、民家が立ち並ぶところでは腰を下ろすのも憚られる。
そんな時に突如として現れるお遍路小屋。これは宝くじの助成金で建築されたものですが、徳島県で僕が歩いたところにある小屋は、地域の方々や有志の方々が志しで建築されたものが多かった。
お遍路を世界遺産にし、次の世代へ繋がねばと思う気持ちが、歩くと伝わってくる。腰を下ろせるというのは、本当に有難いことなのだ。
リブラン前にもベンチを置いてる。
これは父の時代から承継したもの。お年寄りが信号待ちに腰掛けたり、夕方になれば発泡酒を片手に寛ぐ方も。とてもいいなぁと思いながらも、お遍路に来て、その真意に気付いた。
都市は、もっと街を楽しむ方へ開放した方がいい。それはそんなに難しいことじゃない。自分が何を譲れるのか、それを少し考えればいいだけだ。
ありがとう。
助かったよ。