マガジンのカバー画像

お遍路に持っていくもの(装備)

29
私がお遍路に行く際に持参した装備に関するnoteをまとめました
運営しているクリエイター

#行程

#007 霧雨の平林寺 2020年6月24日

身体の放熱と霧雨の冷たさが相殺し、何処までも歩いていけそうな気がする。 肩と胸、腹で支持する軽量リュックの具合いを確かめ、目を保護するサングラスを掛ける。妻からは怖いと評判が悪い。 足裏と小指にテーピングをし、21kmを歩いたが、そろそろゴールとなる。 装備や事前準備で歩行状況は異なることを体感できた。 毎日30km歩ける身体をつくる。

#089 起きて最初にすることは足のチェックとメンテナンス 2020年9月23日

夜明け直前、虫の鳴く声が聴こえる。 旧へんろ道を歩いていた時には聞こえなかった音だ。 今日は旧へんろ道はごく一部主にアスファルト舗装を徳島駅周辺市街地の宿までほぼフラットな道のりを約25km歩く。 起床時間は出発前1.5時間前にしている。 最初にすることは足のチェックとメンテナンス足の皮膚を保護するクリーム(プロテクトJ1)を踵周辺部に塗るが、乾燥するまで靴下を履けないので、実質的に腹筋内部の体幹トレーニングをすることになる。 それをしても時間は余る。 しかし装備の

#091 なぜ急いで歩いてるのかぼんやり考える 2020年9月23日

 お四国八十八ヶ所霊場巡礼 独りお遍路1,200km通し打ち 4日目。 12番焼山寺を終え、13番大日寺との中間の宿からスタートし、14番常楽寺、15番国分寺、16番観音寺、17番井戸寺を打ち、徳島駅前のビジネスホテルまで8時間50分で26kmを歩いた。(合計94km行動時間33時間20分) 4日間で94kmを歩いたのは人生初。 今朝の出足は焼山寺越えをした割にはよく動いたが、井戸寺を打った後に足の疲労を感じ、コンビニで座込み20分ほど休息を取った。 見上げれば空はど

#094 先を思うな。いま、ここを生きよ 2020年9月24日

  眠れない。 疲れているはずなのに、この旅に出てから4時間程度しか眠れない。 通し打ちは僕にできるのか。 妻に愛猫に会いたい。 誰かと話し、笑いたい。 こんな不安と寂しさを抱えてる。 一方で、サロンパスが効いたのか筋肉の状態が戻ってきてる。嬉しい。 心の持ち方を大きく変えなきゃいけない時がきてる。この4日間はこれまでの人生の延長線上にあるのだと思う。 これからの人生を新たにつくるために、新しい心の持ち方を発見しなければならないのだと身体が感じ始めたのかもしれ

#099 人生でいちばん辛いこととは 2020年9月25日

  屋根に打ちつける雨音が激しい。 外は真っ暗、車のタイヤが水溜りを飛ばす。道は山からの水が溢れているはず。 宿に「すごい雨だねぇ。」とジャブを打つと、「あらぁ人生なんて、そんなもんよ。」といわれる。お遍路さんの扱いには長けた対応だ。 たぶん普通のお遍路さんは、この雨でも行くのだろう。僕は装備がない。宿の空き状況を聞けば、今夜も引き続き泊まれると。 というわけで、今日は休息日にした。 昨夜はこれまでの疲れが出たのか、気絶するように寝た。 とは言え、気持ちは興奮状