【最新情報】MM2Hビザの条件引き上げを完全解説!2024年からのマレーシア移住は難しくなったのか?
こんな内容でお届けします。
本記事について
みなさん、こんにちは!YUJI(水谷侑二)です。
マレーシア移住を検討している人は、MM2Hビザの最新情報が気になりますよね。
本記事ではマレーシア長期滞在向けMM2Hビザの最新情報を解説しています。
結論からいうと、今回の条件引き上げによりマレーシア移住が難しくなったことはないです。
しかしMM2Hビザとしては改悪方向に動いているので、以下の点について表を交えながら分かりやすく解説しています。
MM2Hビザの取得条件は何か
なぜ改悪と言われているのか
どんな人に向いているのか
実際に私が28歳でFIREを達成し、2年間マレーシアに住んだ経験をもとに、マレーシア移住の最新情報を伝えています。
本記事の前半で「MM2Hビザの最新情報」について、記事の後半で「MM2HビザとPVIPの比較」について解説しているので、最後までじっくり読んでください。
マレーシアの最新かつ正しいビザ情報を掴み、自分に合った最適なビザを選択しましょう!
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マレーシアのMM2Hビザについて
022年頃に多くのMM2Hビザが条件引き上げとなり、取得が難しくなったことで話題になりました。
その後、2023年12月には条件緩和の発表があり、期待が高まってましたね。
MM2Hビザとは、外国人向けの長期滞在ビザプログラムです。
しかし蓋を開けてみると、条件が厳しくなり、以前よりも取得が難しくなった印象です。
本記事では、最新情報に基づき、新しくなったMM2Hビザの条件引き上げについて詳しく解説していきます。
結論から言うと、
10年以上マレーシアに長期滞在する予定がある
居住用の不動産購入を検討している
上記2点を満たせている方にとっては、依然として魅力的なビザと言えるでしょう。
一方で、それ以外の方にとっては、他のビザ取得も視野に入れた方が良いかもしれません。
それだけMM2Hビザの改悪が大きかったです。
それではMM2H取得条件引き上げの詳細について解説していきます。
【最新情報】2024年のMM2Hビザ取得条件
2024年6月に条件引き上げが発表となった「MM2Hビザ」最新情報に基づき比較表を作成しました。
MM2Hビザは2023年の12月に発表されていた通り、シルバーとゴールド、プラチナの3つのカテゴリーに分類されます。
シルバーが1番下のランクで、プラチナが1番上のランクのビザですね。
MM2Hビザの取得条件比較
それでは上記項目について、ひとつずつ解説していきます。
①年齢制限
まず年齢制限についてはシルバーゴールドプラチナともに25歳以上であればOKです。
②ビザの有効期間
MM2Hビザの有効期間はそれぞれ異なり、以下のようにゴールドとプラチナは5年ごとの更新が必要です。
シルバー:5年
ゴールド:15年
プラチナ:20年
ここまでは2023年に発表された情報と同様ですが、問題はここからですね。
最新情報では、その他の条件が厳しくなっており、MM2Hビザ取得は以前より難しくなったと言わざるを得ません。
一体どのような点が変更されたのか、詳しく見ていきましょう。
③マレーシア現地銀行の定期預金額
マレーシア移住を目指す上で最新情報を把握しておきたいのが、現地銀行への定期預金額に関する条件です。
シルバー:15万USD
ゴールド:50万USD
プラチナ:100万USD
それぞれ上記金額の預金が必要ですね。
USD表記のため、為替レートによって日本円での必要額は変動します。
2023年6月17日現在では、1ドル約155~156円のため、以下の通りです。
シルバー:約2,200万〜2,300万円
ゴールド:約8,000万円
プラチナ:約1億5,500万〜1億6,000万円
今後、円安が進むとさらに日本円での必要額は増加するため、MM2Hビザ取得を検討している方は早めの申請を検討した方が良いかもしれません。
もちろん、円高になる可能性もありますが、期待は薄いと考えた方が良いでしょう!
④預金引出しに関する規定
MM2Hビザ取得条件として、高額な定期預金が必須となったことは既にお伝えしましたが、その全額を長期間預け続けなければならないわけではありません。
ビザ発給から1年後には以下目的に限り、最大50%まで引き出しが可能です。
不動産購入
医療費
観光
不動産購入や医療目的であれば理解しやすいですが、「観光目的」となると、その範囲は非常に広範囲にわたります。
マレーシア政府としては、実質的にほぼ自由に使って良いというスタンスなのかもしれませんね。
そもそも、特に「観光」については、どうやって一人一人の用途を正確に把握するのか、その方法や手間を考えると、上記の解釈でそれほど間違っていないと思います。
たださすがにそれを明言してしまうと問題があるため、「観光目的」といった曖昧な表現を用いているのだと推測できます。
とはいえ、これはMM2Hビザ取得者にとって嬉しいポイントと言えるでしょう。
⑤不動産の購入
そして、今回のMM2Hビザ改定における最大のネックポイントと言えるのが、不動産購入が必須条件となったことです。
以前は任意だった不動産購入が必須となったことで、MM2Hビザ取得のハードルは一気に上がってしまいました。
その金額は、以下の通り高額です。
シルバー会員:60万RM以上
ゴールド会員:100万RM以上
プラチナ会員:200万RM以上
現在のレート(1RM約32〜33円)で計算すると、
シルバー会員:約1,900万円
ゴールド会員:約3,300万円
プラチナ会員:約6,600万円
となり、非常に高額な投資が求められます。
しかも、マレーシアでは外国人による不動産購入にあたり、州によって最低購入価格が設定されており、クアラルンプールなどの主要都市では、最低でも100万RM(約3,300万円)以上の物件でなければ購入できません。
つまり、シルバー会員であっても、必然的に3,300万円以上の不動産購入が必要です。
⑥収入/ 年収の証明
MM2Hビザの取得条件において、収入や年収の証明は求められていません。
つまり、マレーシア移住後の収入を証明する必要はなく、経済的な証明は、現地銀行への定期預金と不動産購入のみです。
MM2Hビザはキャッシュフローよりも純資産を重視しているようですね。
⑦医療保険への加入
医療保険への加入と無犯罪証明書の提出は、MM2Hビザに限らず、マレーシアのビザを取得する上での必須条件です。
そのため、事前に準備を整えておく必要があります。
特に医療保険は、マレーシア移住後の健康面を支える重要な要素となりますので、しっかりと内容を確認した上で加入しましょう。
無犯罪証明書は取得までに時間を要する場合もあるため、余裕を持って手続きを進めることが大切です。
⑧帯同できる人
MM2Hビザでは帯同家族がいる場合、一緒にマレーシアに移住することができます。
帯同が認められるのは、以下の対象者です。
配偶者
21歳未満の子ども
本人
配偶者の両親
21歳未満の子どもには、実子だけでなく養子も含まれます。
ただし、養子縁組の手続きや条件などは国によって異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
MM2Hビザ取得後の家族の生活も考慮しておく必要はありますよね。
⑨現地での就労
マレーシア現地での就労を希望する場合、MM2Hビザの会員種別によって条件が異なります。
シルバー会員とゴールド会員は、現地での就労は認められていません。
プラチナ会員のみ、現地企業への就職や、国内向けのビジネスを行うことが可能です。
ただし、オンラインで国外から収入を得ている場合は、シルバー会員やゴールド会員でも問題ありません。
このように現地での就労条件に、カテゴリごとに違いがあります。
⑩年間の最低滞在日数
MM2Hビザを取得した場合、年間の最低滞在日数にも注意が必要です。
シルバー会員
ゴールド会員
プラチナ会員
どのカテゴリでも、年間90日以上の滞在が義務付けられています。
これはMM2Hビザが、あくまでも長期滞在を目的としたビザであり、短期的な滞在を繰り返すためのビザではないことを示しています。
もし、年間90日未満の滞在しか認められなかった場合、MM2Hビザの取消や更新の拒否などのペナルティが科される可能性があります。
マレーシア移住後も、この点は十分に留意しましょう。
⑪永住権ビザ申請資格
MM2Hビザ取得後のメリットとして、以前はプラチナ会員になると永住権の申請が可能でした。
しかし今回の改定により、MM2Hビザ保有者は永住権を申請することができなくなりました。
なぜ、マレーシア政府はここまで改悪するんですかね。
MM2Hビザ取得者にとっては大きな痛手です。
仮に永住権の取得を希望する場合は、MM2Hビザ以外の方法を検討する必要があります。
【総括】MM2Hビザの条件引き上げ
ここまで見てきたように、今回のMM2Hビザ改悪のポイントは、何と言っても不動産購入が必須条件になったことです。
その他の条件は、以前と比較してそれほど大きな変更はありません。
しかし、この「不動産購入の義務化」一点が、MM2Hビザ取得を大きく左右する要因となっているのは間違いないですね。
この点がなければ、今回の改定は「条件緩和」と捉えられていた可能性もあり、多くの人が歓迎していたでしょう。
MM2Hビザが向いている人
では、不動産購入が必須条件となったMM2Hビザは、どのような人が取得すべきなのでしょうか?
それは、以下2点を両方満たしている人です。
10年以上でマレーシアに移住する人
居住用の不動産購入を希望している人
「10年以上」という長期滞在を条件に挙げているのは、MM2Hビザ取得条件として購入した不動産は、10年間売却することができないからです。
もちろん、賃貸で貸し出すことも可能ですが、マレーシアの不動産は賃料が安く、利回りが低いことが知られています。
「マレーシアでは、格安で高級マンションに住める」という話は、借りる側からすれば大変魅力的ですが、大家側からすると、利回りの低さに頭を抱える事態になりかねません。
そのため投資目的でマレーシアの不動産を購入することは、あまりおすすめしないですね。
MM2Hビザ取得条件として不動産を購入する場合は、投資目的ではなく、あくまで「自分が住むための家」と割り切って購入するのが良いでしょう。
【比較】MM2Hビザ vs PVIP
ここまで、MM2Hビザのシルバー会員、ゴールド会員、プラチナ会員の最新情報について詳しく解説してきました.
今回の改定を受け、
「MM2Hビザよりも、従来からあるPVIPの方が良いのではないか」
という意見も出てきています。
そこで、MM2HビザとPVIPを比較検討してみましょう。
上記表で条件一覧を比較していますが、ひとつずつ解説していきます。
①年齢制限
まずPVIPには、年齢制限がないのが特徴です。
②ビザの有効期間
PVIPの有効期間は20年間になっていて、MM2Hビザのプラチナ会員と同じ内容になります。
③現地銀行の定期預金額
そして現地の銀行の定期預金額は、100万RMなので大体3,300万円ぐらいですね。
④プログラム参加費
続いて、プログラム参加費ですが、PVIPの場合は20万RMかかります。
これはMM2Hビザにおける定期預金とは異なり、一度支払うと返金されないという点に注意してください。
定期預金であれば、預けたお金は減ることはありませんが、プログラム参加費は、マレーシア政府に支払うため、返金されません。
PVIPの場合は、
主申請者で20万RM(約660万円)
帯同者1人あたり、10万RM(約330万円)
と、決して安くはありません。
PVIPへの参加を検討する際は、このプログラム参加費についても考慮する必要があります。
⑤定期預金の引き出しに関する規定
定期預金の引き出しに関する規定はMM2Hビザと一緒です。
ビザ発給1年後に、
不動産購入
医療
観光
上記目的で最大50%まで引き出すことができますね。
⑥不動産の購入
不動産購入に関しては、PVIPでは特に条件がありません。
PVIPでは不動産を購入する必要がないです。
⑦収入/年収の証明
MM2Hビザでは収入証明が不要ですが、PVIPでは収入や年収の証明が必須となります。
具体的には、
月間4万RM(約130万円)以上
年間48万RM(約1,584万円)以上
上記いずれかの収入証明が必要ですね。
⑧医療保険への加入
医療保険への加入や無犯罪証明書は当然必要です。
⑨帯同できる人
帯同できる人もほとんど一緒です。
ただご自身の家族だけでなく、自分が連れていきたいお手伝いさんを1人連れてくることができるという細かい違いはあります。
⑩現地での就労
PVIPも現地での就労は可能です。
⑪年間の最低滞在日数
年間の最低滞在日数の決まりはありません。
なので0日でも1週間の滞在でも何でもOKなわけです。
MM2HビザとPVIPの違い
MM2HビザとPVIPの違いをまとめると、以下の4点が挙げられます。
プログラム参加費の有無
収入証明の要否
不動産購入の義務
年間最低滞在日数の有無
これらの違いを踏まえ、MM2HビザとPVIP、どちらが自分に合っているのかをじっくり検討してみましょう!
個人的には、
20年以上マレーシアに住み続ける
居住用の不動産購入を希望する
上記2点の場合を除けば、PVIPの方がメリットが大きいと感じます。
特に単身者の方であれば、PVIPのプログラム参加費(約660万円)を支払ったとしても、経済的な負担は少ないと言えるでしょう。
MM2Hビザ取得条件である3,000万円以上の不動産購入はきついですね。
もちろん、長期的に居住する家をマレーシアで購入するのであれば、MM2Hビザを取得するメリットも大きいです。
しかし、投資目的で不動産を購入するのであれば、利回りの低いマレーシアの不動産に多額の資金を投じるよりも、PVIPのプログラム参加費や、他の投資に資金を回した方が賢明かもしれません。
今回は、新しく発表されたMM2Hビザと、代替案として注目されるPVIPの条件について比較しました。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合ったマレーシア移住プランを検討してください。
マレーシアにはビザの種類が豊富
今回のMM2Hビザの改定は、多くの外国人にとって残念な結果となりました。
しかし、マレーシアにはMM2Hビザ以外にも様々なビザが存在し、長期滞在、短期滞在のいずれも問題なく、過度に悲観する必要はありません。
長期滞在の場合、以下のように様々な選択肢があります。
デジタルノマドビザ(2年間)
PVIP(20年間)
ラブアン法人設立による就労ビザ
現地企業への就職による就労ビザ
サバ州限定のSMTPビザ
短期滞在でも、
観光ビザ(3ヶ月)
ビザラン
学生ビザ
などを活用することで、ある程度の期間滞在することができますよ。
自分に合ったビザを選択し、マレーシアでの生活を楽しみましょう。
マレーシア以外でおすすめの移住先は?
これまでマレーシア移住に焦点を当てて解説してきましたが、税制優遇を目的とするのであれば、タイへの移住も有力な選択肢となりえます。
タイでは近年、外国人観光客誘致と観光業の活性化を目的に、ビザの発給条件が大幅に緩和されています。
たとえば、下記のようにビザの種類も豊富で、かなり暮らしやすくなっていますね。
アライバルビザ
観光ビザ
学生向けのビザ
タイランドエリート
LTRビザ
リタイアメントビザ
さらに2024年には「デジタルノマドビザ」に相当するデスティネーション・タイランド・ビザ(Destination Thailand Visa: DTV)の新設など、魅力的な選択肢が増えています。
タイとマレーシアは、いずれも国外源泉所得に対する課税が免除されるため、税制優遇の観点からもどちらもおすすめです。
外国法人の設立によって、法人税・所得税を0%にすることもできます。
まとめ:マレーシア移住が難しくなったことはない
今回はマレーシア長期滞在向けのMM2Hビザの条件引き上げについて、解説しました。
本記事のまとめ
不動産購入が必須になったので、改悪と言わざる得ないでしょう!
しかしマレーシアはPVIPをはじめとしビザの種類が豊富なので、滞在する手段は揃っておりマレーシア移住が難しくなったことはないと思いますね。
このようにマレーシアに限らず海外移住は常に最新情報を正しく理解しておく必要があります。
最新かつ正しい情報を理解した上で、あなたにあった海外活用を加速させていきましょう!
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