腰痛の治らない人がやりがちな4つのNG行動

腰痛が治らない原因の一つに、日常生活での問題があります。

自分では正しい事だと思っていても、実は腰にとってマイナスな行動というのは沢山あるため、知らず知らずのうちにダメージを蓄積させている方が多いです。

これらは「ただ知る」だけでも防げる事が多いと思いますので、今回は腰にとってNGな行動を解説していきたいと思います。

1.座りすぎ

現代人の場合、一番の腰痛原因がこの座り過ぎです。

座っているだけなら体は楽に感じますが、実は腰には、立っている時の1.4倍もの負担がかかっていると言われています。
(※ナッケムソン「姿勢の変化による椎間板内圧の変化」より。NACHEMSON A :THE LUMBAR SPAIN.AN ORTHOPAEDIC CHALLENGE.SPAIN 1:59-71,1976)

そのため、普段から長時間座っているような方は、相当腰にダメージを蓄積していると言えます。

だいたい私が見ている感覚ですと、1時間でも座り続けていれば、腰の関節は歪んできます。

こまめに立って負担を分散させる事が大切ですので、トイレや休憩をこまめにはさみながら、腰痛悪化を防いでください。

2.安静にしすぎ

腰が痛い時は安静にした方が良い。そんな風に思ってはいないでしょうか?

実は現代人の腰痛にとって、安静は大敵なのです。

体を動かさないでいると、負担が一箇所に集中すると同時に、関節が固まり始めます。

関節が固まると、腰椎はどんどん動かなくなってしまいますので、元々悪かった状態に加えて、さらに腰が悪くなります。

また、動かなければその分腰の状態もわかりません。

自分で状態がわからなければ、不安だけが募ってしまいますので、心理的問題からも、症状を強めてしまうのです。

そのため、もし今腰痛を抱えているなら、過度な安静は避け、体を動かしてあげてください。

おすすめウォーキングです。

※ただし、重い物を持ったり、重労働で腰を痛めた場合は、組織が損傷している可能性があるので、安静にしてください。座りすぎやストレスから腰痛を引き起こしている場合は不要です。

3.悪い所探しをしている

これもよくやりがちな事ですが、悪い所探しも、腰痛の治りづらい原因になります。

あなたは何度も「腰は痛くないかな?」と、状態を確認してはいないでしょうか?もしこのような行動をとっていたら、すでに悪い所探しにハマっています。

具体的に、悪い所探しにハマると、以下のような問題が起こります。

・体が良くなっても認知しづらくなる
・痛みの神経回路が沈静化しない
・痛みのセンサーが強くなりすぎてしまう
・不安や心配がいつまでたっても消えない
・悪い所を見つけだそうとするのでいつまでたっても治らない
など。

ですが、すべての方がこのような状態にハマるわけではありません。腰に対して不安や心配が強くなりすぎると、状態を確認せずにはいられなってしまうのです。

こうなってしまうと、体の問題というよりも、心理的な問題がメインになっています。

構造的な問題に加えて、心理的な問題が加わると、その分対処が難しくなってしまうので、なるべく早いうち、自分で気づけることが大切です。

※体の状態を確認することは大切ですが、それはあくまでも状態把握のためです。何度も確認したり、不安や心配からやめられなくなってしまった場合は、問題が複雑化してしまいますので注意してください。

4.腰をグリグリ押している

腰を押すことは、器具などを使えば自分でも簡単にできるので、やっている方も多いと思います。

押すと心地よいですし、何となく良くなりそうな気がしますが、ただ腰を押すだけだと、場合によっては腰痛を悪化させてしまうのです。

その最たる例が、腰痛の原因が筋肉にない場合です。

腰を押すことでアプローチできるのは主に筋肉なのですが(反射によって神経や血行にも作用はしますが…)、腰痛の原因はそれ以外にも、関節や骨盤の歪み、ストレスなどさまざまです。

問題が筋肉にないのに無理に刺激してしまうと、逆に固くなってしまったり、炎症を起こしてしまったりするので、注意しないといけません。

また、腰痛の種類によっては、腰を押さない方が良いものもあります。

関節が閉じる時に痛みを引き起こす腰痛(反ると痛い腰痛など)や、変形が起きているものなどは、上からグリグリ押すと、症状が悪化する可能性が高いです。

プロがマッサージをするなら、この辺は注意されてるとは思いますが、素人の方がやる場合は、心地よさを追求してしまったりするので、相当気をつけないといけません。

中にはやりすぎて筋膜に炎症を起こしている方もいますが、腰を押して心地よい事と、実際に腰痛が改善されるかどうかは、必ずしもイコールでは無いことを知っておく必要があります。

自分の症状に合っていなければ痛めてしまう事も多いので、もし軽く押しても改善しないなら、その方法は合っていないと思ってください。

まとめ

今回は4つほど腰痛にNGな行動を紹介してみました。

自分にとっては普通と思える行動でも、実は腰にとってマイナスな事は沢山あります。

座り過ぎや安静、悪い所探しにグリグリ押すなど、知らずにやっていた方も多いと思いますので、これを機に注意してみてください。

いいなと思ったら応援しよう!