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まずはじめに活動紹介

活動内容が簡潔にまとまっていなかったので、改めてnoteにまとめておきます。

連絡先

冒頭、連絡先を先にお知らせさせていただきます。
何かあれば下記までご連絡をください。(FacebookやTwitter経由の連絡でも構いません。)

yuji.kimura@activityresearch.jp

 北海道千歳付近を流れる美々川にて

自己紹介

1984年生まれ。日本最大のアウトドアメーカー「モンベル」の社員を経て、アウトドアツアー専門の予約ポータルサイト「そとあそび」にて営業責任者及び取材責任者を4年半務めていました。日本全国の商業アウトドアツアー(日帰りの体験ツアー)に詳しく、日本全国36都道府県で43種類のアクティビティ、延べ265社(2022年10月現在)を取材、320社以上の事業者とつながりがあり、合計のツアー取材本数は500本を大きく超えています。現在は、事業者の収益をアップさせるため、日本でも珍しいアウトドアツアー事業者専門の販売サポート/集客アドバイザーとして活動中しています。

北海道登別にてホーストレッキングの取材風景

情緒的価値を売る

ITコンサルタントやマーケティングアドバイザーは、ちまたに溢れていますが、アウトドアツアーに特化したマーケティングアドバイザーはほとんどいません。「物を売る」ことを主たる業務とするマーケティングと、「体験(情緒的価値)を売る」マーケティングはまた違った側面があります。特にアウトドアツアーや体験型コンテンツの場合、ひとくくりにまとめることができないほど様々なニーズが内包されていて、「体験コンテンツを販売する」と軽く言うことが憚られるほどの難易度の高さがあります。

2024年現在の研究課題:「楽しさ」とはどういう心理状態か

ここ3年ほど、「ツアーの楽しさとはなにか」というテーマにフォーカスをあてて、研究を行っています。ツアーの楽しさ、つまり、ツアーの中核たる価値は一体何なのか、ということです。

みなさんは、「楽しい」とはどういう状態か、答えられますか?

ツアーは情緒的価値を提供するものですから、人間の情緒、つまり心理がわからないと、正確には答えられないと思っています。そこで、現在は心理学、特にポジティブ心理学の1系統である「フロー理論」または「フロー体験」と呼ばれる現象にスポットをあてて、「楽しい」とは「フロー状態に人間が陥ることではないか」という仮説をもとに研究を進めています。

言語化した場合の「楽しい」という言葉ですが、例えば「満足した」や「ワクワクした」「夢中になった」「ファンタスティックだった」など、さまざまなツアーの価値を表す言葉が存在します。研究では、上記にあげたような言葉が紡ぎ出される直前の心理状態が、「フロー」であったといえる、と思っています。

ツアーの価値を示す他の言葉に「気持ちよかった」「心地よかった」「リラックスできた」などがあります。この言葉の裏にある心理状態も、フローの一部である「パラテリックフロー状態」ではないかと思っています。

アウトドアアクティビティだけではなく、インタープリテーションを行う街歩き、歴史解説系のツアーにおいても、フロー状態は発生しているのではないか、と仮説をもって研究を行っています。

ユーザーのニーズを満たすツアーとは?

ユーザーのニーズに焦点をあてて考えると、アウトドア業界というものをひとくくりにすることはできないと考えています。例えば「キャンプ」もアウトドアですが、「釣り」もアウトドアに含まれるでしょう。「スキー」ももちろんアウドドアですし、「ラフティング」や「ダイビング」もアウトドアに含まれます。「アウトドア」という言葉でひとくくりにしてしまうことによって、ユーザーのニーズが見えにくくなってしまうという問題があります。

ユーザーのニーズをベースに考えれば、「スキー」や「ダイビング」は、上達することによって到達できる世界に対する憧れがある(マズローの欲求でいう「自己実現」)わけですが、ラフティングは上達することを目的とせず、むしろ友人との社交の場の一つとしての機能を持っています。「キャンプ」は、自然の中での開放感を味わうこと、の他にも、友人との社交の場(社会的欲求)や、高額な道具の所有による満足感やYoutuberなどに代表される承認欲求なども、ひとつの価値に含まれるだろうと考えられます。

上記はごく一例ですが、アウトドアツアーのニーズというものは、実際にはかなり細分化しています。アウトドアツアーが人気といわれていますが、実のところ、そのジャンルやなにより市場規模(ユーザーの母数)によっても大きく影響を受けます。私自身は、顧客のニーズを中心に考え、「クライアントのツアーは一体どういう層の気持ちを満たそうとしているのか」という分析を得意としています。満足度が高いツアーというのは、こういったユーザーの気持ちを満たすツアーであろうと考えています。

265社/500ツアーに参加すると見えてくる世界

これだけ多くのツアーに参加すると見えてくる世界があります。同じアクティビティ/同じエリアのツアーでも、一社一社まったく異なる価値を提供していることに気がつくことができます。群馬みなかみのラフティング会社は13社ほどありますが、1社1社魅力を差別化することができます。こういったアウトドアツアーに対する中身やニーズに対する解像度の高さが、自身の強みであり、特殊な経験だと考えています。

ウェブマーケティングについて 〜3つのルート〜

日本においては、体験型ツアーの販売はいくつかのルートにわかれています。まず、旧来型の旅行代理店予約サイト/ポータルサイト(じゃらんやアソビューなど)を使った販売、自分のウェブサイト/SNSを使った販売です。ツアーを立ち上げたガイドや農業体験のオーナーは、一体どの販売経路を使えば、ガイド自身の夢や経営目標をいち早く達成できるのか、という判断が求められます。私のアドバイスは、この3つのルートを融合して、最も効率の良い集客手段を実現することを目標としています。Googleなどの検索エンジン上で行われるSEM/SEO、予約サイト上での掲載順位の最適化/InstagramなどのSNSを使った販売の最適化など様々な手段のうち、最も効率の手段をレコメンドします。

地上戦と空中戦、両方に対応したアドバイス

上記のように、私自身は地上戦(現場のコンテンツ)に詳しく、空中戦(ウェブマーケティング)が得意な立場から、両者を兼ねたアドバイスが行えることを強みとしています。地上戦(コンテンツ造成)だけ、空中戦(ウェブマーケティング)だけが得意なアドバイサーやコンサルタントは多くいますが、その両者でもなく、双方を有機的に結びつけてアドバイスを行うところが他のアドバイザーと違うスキルとなっています。

必要なガイドスキルに応じたアドバイス

アウトドアガイドに求められるスキルは、日本国内ではまだコンセンサスが取れていない状況です。アドベンチャーツーリズム業界が求める知識やスキルが日本国内、あるいは在留外国人向けのガイドスキルと一致するわけでもありません。また国内向けのガイドスキルでも、インストラクションとホスピタリティでは全くベクトルが異なります。クライアントのガイドに最も必要な知識はなにか、そしてその知識は日本のどのガイドが最も多く持っているか、について適切にレコメンドすることができます。日本国内の様々なガイドとつながっていることにより、最適なスキルを身につける手伝いをすることができます。

現在の活動内容

顧客のニーズ分析に基づくマーケティング戦略の策定や競合との差別化(ポジショニング)をはじめ、予約サイト(OTA)や自社サイト含め、どのようなPRの仕方が最適解なのかを一緒に考えていきます。またウェブサイト制作や分析など通じたCVRの改善(=ユーザーのニーズを常に把握する)も並行して行い、動画制作、SNS運用、広告運用、自社予約システムの選定まで、トータルで収益を向上させるための伴走を行っています。

現在、シーカヤック、カヌー、キャニオニング、SUP、シュノーケリング、ラフティング、パラグライダー、ネイチャーツアー、登山ツアーなどのツアーを行っている複数のアウトドア事業会社とのアドバイザリー契約があり全国各地で販売促進収益向上のサポートを行っています。

西表島西部の外パナリ付近で取材中
南米チリ パタゴニアを南北に貫く1000kmの未舗装路「アウストラル街道」にて野宿旅

過去に参加/取材したアウトドアツアー会社

こちらに過去に参加した事業者のリストと所在地をまとめています。ご参考までに。

過去に参加/取材したアウトドア事業者の一覧

役職・資格

・環境省国立公園満喫プロジェクト/エコツーリズム人材育成支援事業 検討委員およびアドバイザー
・日本セーフティパドリング協会(JSPA)アドバイザー
・JRCAジュニアリバーガイド資格
・福井県観光協会外部専門家
・大分県アウトドアガイド認証制度検討委員会専門家
・ウェブ解析士

業務受託実績

下記事業を行っている複数社のアウトドア事業者とアドバイザリー契約
・シーカヤック
・カヌーカヤック
・キャニオニング
・SUP
・シュノーケリング
・ラフティング
・パラグライダー
・ネイチャーツアー
・登山ツアー

屋久島縄文杉トレッキングツアーの取材風景

講演実績など

2020年

・環境省 エコツーリズム人材育成事業現地調査/マーケティングセミナー
・観光庁「インバウンド向け体験型観光ガイドサービスの優良事例調査事業」オンラインセミナー講師

2021年

・日本セーフティカヌーイング協会全国大会 マーケティングセミナー
・環境省 エコツーリズム人材育成事業現地調査/マーケティングセミナー
・せとうちDMO(せとうち観光推進機構)「令和3年度旅行商品の販売促進に向けた欧米市場への情報発信事業」アウトドアアクティビティ販売セミナー講師(せとうち8県で実施)

2022年 

・環白神エコツーリズム協会第6回白神ミーティング マーケティングセミナー(2月)
・日本セーフティパドリング協会(JSPA)全国大会 マーケティングセミナー(3月)
・山形県飯豊町周辺市町村 マーケティングセミナー(5月)
・沖縄県事業/アクティビティジャパン・たびらい共催
 令和4年度 離島デジタル広報・販売スキル向上事業 ウェブマーケティングセミナー(6月)
・沖縄県事業/アクティビティジャパン・たびらい共催
 令和4年度 離島デジタル広報・販売スキル向上事業 SNSマーケティングセミナー(6月)
・大分県アウトドアガイド資格認証制度検討委員会 第一回検討会(7月)
・千葉県事業/じゃらん主催 体験型アクティビティ高付加価値ツアー造成についてのセミナー(7月、合計4回)

2023年

2023年度 環境省 国立公園満喫プロジェクトエコツーリズム人材育成支援事業 検討委員会への出席
社団法人ラフティング協会でのセミナー

主な取引先(敬称略)

・観光庁
・環境省
・沖縄県
・千葉県
・福井県
・群馬県
・山形県飯豊町
・一般社団法人 せとうち観光推進機構
・一般社団法人 日本エコツーリズム協会
・一般社団法人 日本セーフティパドリング協会
・一般社団法人 山形アルカディア観光局
・株式会社アクティビティジャパン
・株式会社リクルート(じゃらん)
・環白神エコツーリズム推進協議会
など

お問い合わせ/ご連絡は下記までお気軽にどうぞ!

Facebook
木村 雄志 | Facebook

Twitter
きむらゆうじ🚣‍♀️アウトドアツアーに特化したビジネスアドバイザー🚴‍♂️キュレーター(@yujikimura1221)さん / Twitter

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