フロー状態とフロー阻害要因の因果関係および、そのビジネスに与える影響
今年、とあるアウトドア会社で取らせていただいたN:1094のアンケートで、フロー阻害要因とフロー状態の関連性について分析をしてみた。
「ツアーがあっという間に終わるような感じはありましたか?」という設問を10段階のリッカートスケールで聞き、9と10を「高フロー」、8以下を「低フロー」としたうえで、ツアー中に「気になったこと」を教えてもらった。(※10段階としたのは、NPSを10段階で聞いているため)
フロー状態になると当然無意識になるので、何か「気になること」を覚えているということは理論的には無い。
逆にフロー状態ではないと、意識があるので、気になることを意識したり、覚えていたりする。
クロス分析の結果、「高フロー」を選択した人の中で、「ツアー中特に気になることは無かった。」と答えた人の割合は60.6%。一方で、「低フロー」を選択した人の中で、「ツアー中に特に気になることは無かった。」と答えた人の割合は47%だった。
この結果は、フロー状態を妨害するもの「気になるもの」を除去すると、ツアー中にフロー状態になり、他者推奨意向度も高まるという結果を補強するものであるように思う。