2024年夏の集客実績と実施した施策
いつもフローの話ばかりしているので、今回は、利益向上の具体的な施策について、数字を交えてお伝えします。
今年は、Gotoキャンペーンや地域割引などがなく、フラットなマーケティング環境での集客でした。
今年、僕がマーケティングに関与した2社について、その成果を以下にまとめます。
1社目:オーナーガイドのみの小規模事業者
昨年からアドバイザーを務めた関東のアウトドアツアー会社。2年目で目に見える成果が出ました。アウトドア業界では夏が最も重要で、年1回のチャンスを見据えて施策を練る必要があります。
- **売上**:126%
- **自社サイト予約数**:210%
- **OTA予約数**:79%(手数料を減らすことが目標)
- **客単価**:110%
- **オーガニックユーザー数**:246%
- **オーガニックソーシャル流入**:1211%
- **ダイレクト流入**:235%
- **オーガニックCVR**:8.68%
- **指名検索数**:334%
特に、自社サイト経由の予約件数が2倍以上となったこと、客単価が110%に向上したことが大きな成果です。満足度を維持しながら客単価を上げ、売上を増やせたのは非常に有意義でした。
また、指名検索数が大幅に増加し、ブランド認知度の向上も確認できました。この指標が売上や客単価に結びつくことを改めて実感しました。
2社目:従業員2桁の大規模アウトドアツアー会社
今年からアドバイザーを務めたこの会社では、急ぎでウェブサイトの改修を行い、8月までに準備を整えました。その結果、初年度から以下の成果が出ました。
- **公式サイト予約数**:昨年対比172%
昨年との比較での伸びは予想通りでしたが、2022年比でも126%の成長を達成しました。これは、ウェブサイトやマーケティング施策の効果が現れた結果です。
施策の詳細:当たり前のことを愚直に
まず、ツアーの質を向上させるため、全ガイドにフロー理論を徹底的に導入しました。お客様がツアーを楽しんでいるかを即座に判断し、適切に対応できるようにしました。さらに、CRMを導入し、新規集客のコストを無駄にしない仕組みを整備しました。
SNSマーケティングでは、ルネ・ジラールの模倣の欲望理論を参考に、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の最大化を目指し、写真提供のタイミングやアンケート内容を細かく調整しました。これにより、顧客体験の向上とUGCの増加を促進しました。
ウェブサイトも全面改修し、CVRの最大化を目指しました。PULL要因に合わせたクリエイティブやメッセージを統一し、広告運用と連携して高いCVRを維持しました。また、OTA利用率を10%以上引き下げ、手数料の大幅節減にも成功しました。
今後の展望:コツコツと成果を積み重ねる
日本市場においても、やるべきことを着実に実行すれば成果が出ることを証明できました。現場との信頼関係を築き、継続的な施策を実施することで、さらなる成長を目指していきます。今後も引き続きアクセルを踏んでいきます。
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