アウトドアガイド用のカメラ考(非防水カメラ)
アウトドアガイド用のカメラについて考えてみたいと思います。
実は、僕自身がかなりのカメラ好きでして、いままでに使ってきた通算のカメラ台数は、なんと28台でした。(2022年時点ではさらに3台増えてます・・・)
OLYMPUS CAMEDIA C-900/Nikon COOLPIX E-950/SONY DSC-L1/PENTAX ist-DL2/PENTAX K10D/Canon EOS kissX2/Panasonic DMC-FT1/Canon EOS 7D/Canon EOS 6D/SONY RX100/Gopro2/Gopro3/SONY α6300/Panasonic GX7mk2/Panasonic GH4/Canon EOS8000D/Canon EOS80D/SONY RX10m4/OLYMPUS TG4/OLYMPUS TG5/CANON EOS M6/Nikon Z50/SONY RX100m7/SONY RX10m4/Panasonic G8/FUJIFILM X-T3/SONY α6600
中学生だった1998年にはじめてデジタルカメラを使い始めてから、おびただしい数のカメラを使ってきました。(上記にフォルムカメラとドローン、ビデオカメラは含めず)
はじめて買ってもらったカメラがニコンのE950というカメラで当時10万円くらいしたような気がします。たった200万画素なのに。
前職では、5年弱の活動期間中、取材時は主にカメラマンとして写真を取り続けてきました。雨の日も、カヤックの上でも、空中でも洞窟でも海中でも。来る日も来る日もシャッターを推し続け、50万枚近く撮影したと思われます。(1社平均3000枚くらい撮り、200社取材したとして。)
そんな経験を踏まえ、
・アウトドアツアーで「ゲスト」を撮る
・営業宣伝素材として利用する
の2つを念頭においたとき、どのようなカメラが良いのか思案していみたいと思います。
アウトドアツアーを撮影するカメラに求められること
まずアウトドアツアーを撮影するカメラに求められる能力は次のような要素になると考えられます。
①高画質であること
スマホやコンパクトデジカメよりも美しい写真でないと、付加価値は無いと思われます。
②持ち運びやすいこと
フルサイズの巨大なカメラ&バズーカレンズを使えば、最高品質の写真が取れるかもしれませんが、A0に伸ばして展覧会に出展するわけではなく、取りたいときに、サッと出して、いつでもシャッターを押せる。そこそこの写真が大量に取れるほうが重要かと思われます。
MTBやカヤック、パラグライダー、洞窟探検…。あらゆる場所でカメラを出すので、片手で収まる範囲内の荷物でないと、ワンマンオペレーションの場合、ちょっと手間になります。(大手マスコミのような取材クルーで何人もいるのであれば話は違いますが)
③歩留まりがよいこと
●オートフォーカスの能力
写真を沢山とってもピンポケの写真が量産されるようではどうしようもないので、ピントが合っていること、オートフォーカスの能力が高いことはマストです。特に、バギーや自転車など、直線方向に急激な距離の変化があるアクティビティの場合、オートフォーカスの速さは重要です。
●高感度ノイズの少なさと明るいレンズ
また被写体ブレを防ぐためにシャッター速度を上げてもノイズがのらない高感度ノイズ耐性、及びテレ端での開放F値も重要です。被写体ブレを防げるか、という観点ですね。
●強烈な手ブレ補正
アウトドアアクティビティでは、不安定な場所から写真を撮ることを強いられることが多いと思います。「三脚をたてて、しっかりした写真を撮る。」というシーンはまずありません。カヤックや不安定な岩場からでも写真が撮れる強力な手ブレ補正能力が必要です。
④ワンマンオペレーションができること
一人で動画と静止画の両方が撮影できる
人件費がかかるカメラマンを何人も雇うことができる事業者は少ないと思われます。写真や動画をひとりで撮れることが重要です。
一台で全ての目的が達成できること。汎用性。
撮影の前に、マイクをセットして、ジンバルをセットして、なんていうことをしている余裕はありません。一台で即撮影に入れることが重要です。
⑤被写体の距離に影響を受けない
ツアー中にレンズを交換して、なんていうことをやっている暇はありません。一台で超広角から超望遠までなんでも撮れるカメラである必要があります。
上記の5つを満たすカメラとして、最終的に行き着いたカメラはこちらです。
SONY RX10 Ⅳ
アウトドアツアーでオススメなのは、ソニーのRX10m4です。
いわゆるネオ一眼とか言われるカメラで、一眼カメラでもないし、コンパクトカメラでもないという少し変わったポジションのカメラです。
画質
ソニーの1インチセンサーを利用。フルサイズには劣りますが、日中、光が十分にあれば、スマホ画面で、画質の違いを見つけることは困難です。
歩留まりの良さ
手ブレ補正も強力で、ビタッっと像が止まります。ソニー得意のオートフォーカスも強烈で、一瞬で合焦します。また高感度ノイズもスマホに比べれば低い利点もあります。
汎用性
レンズは光学25倍ズームの600mm望遠。遠くにゲストがいても、すぐそばにいるような写真を撮ることができます。
特におすすめの機能「動画と写真の同時撮影」
この同時撮影、動画撮影中に、自動的に写真を撮ってくれ(頻度も選べる)、さらに動画撮影中にシャッターを押すと、任意に写真も撮れます。
ツアー中の動画撮影、写真撮影が一台一人でまかなえる、という優れた特徴があります。動画用にカメラを用意する必要もなく、スイッチを気にする必要もなく、ただ動画を撮りながらシャッターを押せばいいだけなのです。
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結構長い期間、仕事でずっとカメラをとっかえひっかえしてきたので、この結論は割と自信がありまして、ほぼ決め打ちのような文章を書いてしましましたが、間違いはないので、ぜひ。ご参考になれば!