人工呼吸管理について
人工呼吸管理について、色々Youtube動画を上げていますが、
ちょっとは、そのまとめみたいなものを作ろうかと、、、。
まず、大原則ですが、
人工呼吸管理の目的としては、以下の4つがあげられます。
1)酸素化(O2)の改善
2)換気(CO2)の改善
3)呼吸仕事量(WOB)の改善
4)気道の確保
です。
そして、その判断に使うのが、プライマリーサーベイですね。
よくいう、ABCDアプローチってやつです。
(プライマリーサーベイについては、後日)
で、これが大事になってくるのは、ウィニングの時です。
酸素化の問題で呼吸器をつけた人は、酸素化の問題が改善できればOKですが、換気や呼吸仕事量に問題がある人が、
酸素化がOK!だからって、外すと再挿管になりえます。
ましてや、気道の問題で挿管、呼吸管理をしている人が、
その問題が改善しないのに、抜管すると、
『上気道閉塞⇒窒息CPA』に至る危険性すらあります。
ですので、
『この人は、なぜ?どんな問題で人工呼吸管理をしているのだろう?』
って事は、きちんと把握するようにしましょう。
それを踏まえた上で、
人工呼吸管理、モードや設定を考えていくのですが、
モードって一言で言っても難しいと思います。
なので、少し分解してみたいと思います。
モード=呼吸器の動作+換気方式
です。
動作というのは、
患者さんの自発呼吸がある時/ない時
呼吸器で設定した呼吸回数より、自発呼吸が少ない時、多い時に
どういう風に『動くか?』です。
1)A/C(アシストコントロール)
2)SIMV(同期式間欠的強制換気)
3)CPAP・・・換気をしないのでモードと呼ばないこともある
また、換気方式は、
吸気⇒呼気にどのように『切り替わるのか?』って事です。
1)Volume Cycle:VCV 従量式換気
2)Time Cycle : PCV 従圧換気
3)Flow Cycle : PS プレッシャーサポート
です。基本はこの組み合わせです。
それぞれ、1つ1つ理解をしていけば、自然とモードの理解が深まります。
まずは、
A/CとSIMVの動き方の違いを覚えてください。
ポイントは、自発呼吸に対して呼吸器がどのように動くかってところです。
この違いがあるからこそ、
今、急性期領域ではSIMVは使われなくなってきています。
って事で、こちらの動画をごらんください