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基本ドリル ~立ち投げ編~
こんにちは。
さっそくなんですが、円盤投って難しくないですか?笑
僕も20年以上円盤投やってるのに、未だに「これだ!」という正解が見つけられません。
もうラフテルを見つけるが如しですよ。ONE PIECE
どんな練習をしたらいいのかわからない方もいるかもしれませんね。
はじめに
僕は過去いくつかの国に武者修行に行かせてもらった際に、いろいろな投げの理論やトレーニングを教わりました。その時の思い出話って需要あるの?
そのなかで共通していたのが、「投げの前にドリル(イメージトレーニング)を行う」でした。
投てき選手が投げの練習をしようとしても、休日の練習でも30本程度、平日の部活の時間ではもっと投げの本数は減るのではないでしょうか。
(100本投げ込みとかやる人もいるだろうけど)
それだけの練習で技術を会得し固めるのはなかなか難しいでしょうから、それ以外のトレーニングで技術練習をする必要があると思います。
以前投稿したチューブ引きなんかもそうですね。
円盤投で実際の投げをしようとしても、高校生であれば男子1.75kg・女子1kgの負荷が投げる手にかかります。
意外とその負荷のせいで自分のイメージ通りに身体が動かなかったりしますよね。
なのでまずは円盤を持たずに=負荷のない状態で練習をし、動きを身体に馴染ませていきましょう。
今回はパワーポジション以降の脚や体幹の使い方をイメージするドリルを紹介しようと思います。
ドリル
ここからは右投げでやることを前提として説明していきます。
左投げの方は左右を反対にしてやってみてください。
まずパワーポジションの説明をします。
それからドリルに展開していきましょう。
パワーポジション
地面にまっすぐ線を引き、右足のかかと、左足の母指球(親指の付け根)を線の上に置きます。
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両足は「ハの字」になるようにつま先を開き、肩幅より広めに脚を開きます。
(脚の幅は人によって楽な広さがあると思うので、楽に構えられる広さを探してみてください)
重心を右足のかかとに乗せ、右足9:左足1くらいの割合で後ろに重心をかけます。
Point:かかとを上げてつま先に乗れ!と言われたことがあるかもしれませんが、足裏全体をべったり着けちゃう感じで大丈夫です。その方がバランスとりやすいですよね。
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この状態で、真後ろから見たときに頭~右腰~右足のくるぶしが一直線になっていること、真横から見たときに頭~左足まで一直線になっているかどうかを見てみてください。
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上体が反りすぎていたり、右腰が引けていたり、左足のつま先が後ろを向いている場合があるので、スマホや鏡などで確認してみてください。
これがいま僕が考えるパワーポジションです。
パワーポジションから脚回し①
パワーポジションの形で右手を右腰に当てます。
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構えたところから右足を回して投げの形を作ります。
Cカーブなんて呼ばれることもありますね。
右足を回すと同時に右手で右腰をグッと押し出してお腹を突き出していきましょう。
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~ Point ~
①上体を動かさない
②右足のかかとを上げる
③つま先が内側を向くくらい右足を回す
④おへそを前方に突き出す
僕が中学生や高校生を指導させてもらう時によくあるのがかかとが上がらない、身体(左肩)が開いてしまうことですね。
筋力の問題もあるかもしれませんが、脚を回す・押す、この両方を意識してぜひやってほしいなと思います。
パワーポジションから脚回し②
次は右手を背中側からまわして左腰のところをつかみます。
ズボンのゴムの部分をつかむといいと思います。
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パワーポジションの状態で右手で左腰をつかみ、脚回し①と同じように右足を回し押していきます。
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ただし今度は右足を回すと同時に、つかんだ左腰を引っ張って腰を回します。
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~ Point ~
①上体を動かさない
②右足のかかとを上げる
③つま先が内側を向くくらい右足を回す
④おへそを前方に突き出す
脚回し①と一緒です。コピペ
脚回し①では右足と右腰を意識するドリルでした。
脚回し②は①にプラス左腰を回すことを意識するドリルなのですが、右足・右腰の意識を持ったうえでやることが重要です。
左腰を回せれば右足・右腰がおろそかになっていいということではありませんのでご注意ください。
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振り切り
最後に脚回し①・②を踏まえて立ち投げの形で振り切りのドリルを行います。
ターン編でも使いますが、タオルを準備してください。
スポーツタオルくらい長いものがいいですが、なければフェイスタオルでも大丈夫です。
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写真のように四つ折りにして片方の端を結んで玉を作ってください。
このタオルの結んでいない方を右手に持って振り回します。
※周りに気を付けて振り回してくださいね。
ラインの上で投てき方向に立ち、立ち投げの要領で振り切りを行います。
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~ Point ~
①最初にしっかりと投てき方向を向く
②パワーポジションを崩さない
③顔の前をタオルの玉が通過するように振り切る
④パァン!と音が鳴るようにタオルで背中を強く叩く(振り切る)
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振り切りの重要なポイントは「前で・前に・強く」振り切ることだと考えています。
けっこう皆さんリリースするまでのところを強くしようと意識しすぎてフォロースルーが小さく、弱くなってしまっています。
また、高く投げたいと上に向かって振り切る選手も多いように感じます。
大事なのは高く投げることではなく遠くに投げることですので、前方向へ強く投げることを意識して振り切りをしてほしいなと思います。どうせ飛ぶようになれば高さも出てくるし
さいごに
今回はあんまり長々と講釈垂れるのもなんだしなんでこのやり方・意識でやってるの?という部分についてあまり説明はしませんでしたが、また別の機会に自分なりに説明したいと思います。
もしくはコメントなりX(Twitter)なりに質問していただければと思います。
僕はある試合から立ち投げ及び振り切りの重要性を認識し、この10年強い振り切りを手に入れるためのトレーニングを続けています。結局立ち投げで70m投げれれば最強だし
皆さんも興味があればこのドリルを取り入れてやってみてください。
今回のお話は以上になります。
ターン編はまた後日。いつやるのかな
またね。
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