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【分析⑤】1試合でどれくらいファールするのか【堤雄司データ集】

こんにちは。
以前投稿したデータ集の中から自分の気になっている部分、気になった部分を分析してみました。
結論だけ知りたい方は目次からさいごにを選択していただければと思います。
元のデータ集はこちらから↓

きっかけ

なんでこんなデータ出したの?
ということなんですが、僕は最近ファール多いなと思いましてですね…。
1投目で記録残して残り5投全部ファールなんて試合も増えた気がします。

その自分の感覚が実際数値に表れているのかを調べてみた次第です。

分析⑤:シーズンごとのファールする試技の割合

データ集には最高記録の1投だけを載せた試合やそれすらもない内容真っ白な試合もあります。
そのためデータ集の中でも6投全て結果が残っている試合(3投や4投で終わった試合も含めています)を抽出し、全投てきの中からファールした割合(ファール率)を算出し、シーズンごとにまとめてみました。

ちなみに同じファールでも円盤が左右のファールラインの外に出てしまったもの、投げの前後にサークルから足が出てしまったもの、そして有効試技ではあるものの明らかに記録が低いことから自らファールにしてしまうものに分けられるのですが、その内訳までは分析できないので、ここでは同じものとして算出しています。

グラフを見ると、やはり2018シーズン以降のファール率がそれ以前よりも高まっているように感じます。
2017シーズン以前もファールの多いシーズンは40%を超えることもあるのですが、それでも2015シーズンが43.24%。
2018以降のシーズンを超える割合のものはありませんでした。
全体でみると低いものは20%前後のファール率のシーズンもありますが、だいたい30~40%台で推移しています。
全体の平均は38.24%(187投F / 489投)でした。
シーズンベスト(SB)や平均記録が高いからファール率が低い、平均記録が下がるとファール率が上がるということもなく、あまりファールの数と記録は関係ないのだろうと思いますね。

2018シーズン以降ファール率が上昇している原因としては、やはり2018年に腰椎椎間板ヘルニアの手術を行い、その後練習量が減ってしまった影響がモロに出てしまったからではないかと思います。
技術が安定せず失敗投てきになる、試合後半疲労が出てきて失敗するなど、試合後半のファールが特に多い印象です。

ちなみにファール率を2017シーズンまでのものと2018シーズン以降のものに分けると、
~2017シーズン : 31.72%(92投F / 290投)
2018シーズン~ : 47.74%(95投F / 199投)
となっています。
有意差もありました。やり方が間違ってなければ。
この結果から、2017シーズンまではだいたい1試合に2投、2018シーズン以降はだいたい1試合に3投程度ファールし、ファール率が高まっていることがわかりました。

さいごに

今回の分析で、過去15シーズンの平均ファール率は38.24%で、近年はその割合が高まってきており、直近5シーズンでは1試合に3投近くの割合でファールをするということがわかりました。
ファール率はシーズンごとにバラつきがあり、ファール率と平均記録やシーズンベストにはあまり関連性はないだろうと思います。

今回のお話は以上で終わりになります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
またね。



不定期で投稿したりしなかったりします。 気が向いたらまた見に来ていただけると嬉しいです。