全てのトレーニングを円盤投に
こんにちは。
12月に入り、気温もグッと下がりましたね。
寒い中ですが少しずつトレーニングを積んでいます。
今日は少しマジメな話をしたいと思います。
はじめに
まあ、おおよそこんな感じの質問をされることがよくあります。
似たような経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
逆に聞きたい。
俺が知りたい!
個性も違う、環境も違う、目指す投げも違う、レベルも違う、それらをまとめて普遍的に効果のあるトレーニング…
あったら最高じゃね?
まあ一応円盤投の種目特性を考慮したラタラルレイズ(ダンベルフライ)という有効なトレーニングはありますが、じゃあ仮にラタラルレイズと投げだけしていれば強くなれるのか?と言われると違いますよね。
では僕はこの質問に対し何と答えるのか?
部活動であれば監督やコーチがトレーニングメニューを出してくれますよね。
ではパワーが必要な種目だからと投げやウエイトトレーニングだけ頑張って、走ったり跳んだりといったメニューは手を抜いていいのでしょうか?
SNSやYouTubeを見れば世界のトップ選手は身長2m体重140kgとかで立ち幅跳び3m20、100m11秒前半なんて化け物みたいな身体能力を発揮していることがわかります。
上のレベルにいけばいく程必要とされる能力が増えていくのは、それこそスポーツに限らず様々な事柄においてあることだと思います。
なのでトレーニングに優劣をつけず、目の前のトレーニングすべてに全力を傾ける必要があるのではないでしょうか。
そうしてトレーニングをしていれば「自分はこの練習弱いな…」や「もう少しこの練習増やしたいな…」といった意見が出てきますので、そうしたら監督やコーチに相談したり、自主練習でその足りないと思った部分を補っていけばいいのではないでしょうか。
全てを円盤投に
僕はもっともっと強くなりたいと考えました。
あるとき圧倒的なパワーに敗れ、自分のパワー不足から逃げてはいけないと思いウエイトトレーニングの比重を高めた時期がありました。
その選択自体は間違っていなかったと思っていますが、あまりそのトレーニングは身にならず、そのシーズン(2015)は記録を下げました。
その時の反省点は、”ただ”がむしゃらにトレーニングをしていたことです。
ある程度はがむしゃらにトレーニングするだけでも強くはなれます。
むしろそういった時期も必要だと思います。そこは否定しません。
でも一定のラインを超えるとそれだけで強くなれないのも確かだと思います。
その時の僕は既にがむしゃらにやるだけで強くなれる段階ではなかったのでしょう。
じゃあどうするのか。
考えて考えて、今の僕がたどり着いた答えがこれです。
全ての動作を円盤を投げる想定で行う
投げだけなく、ウエイトも、ダッシュも、ジャンプも、究極的に言えば普段の生活、なんなら立つ、歩くという動作まで含め、全てを円盤投にするのです。ムチャクチャや
まあ円盤投にする、というのは言い過ぎかもしれませんが、例えば僕はスナッチやハイクリーンの時に足幅や膝の角度、構え方など、なるべくパワーポジションと近い形になるように意識してキャッチしています。
またダッシュや動的柔軟などで脚を上げる際には膝ではなくつま先に意識を置き、膝よりもつま先が先行するように動かしています。できているかはわからん。
言葉では表現するのも理解するのも難しいと思いますが、いかに自分の投げイメージに近づけながらトレーニングが行えるかが大切ということです。
まるまる全てを円盤投に寄せる必要はありません。
立ち方は、重心は、目線は、握り方は、どこから動かすのか、どう動かすのか、どう動かさないのか…。
少しずつ、ひとつずつ意識を変えていく。
先ほどの例でいえばまだ僕はスナッチ・ハイクリーンの意識は姿勢だけですし、ダッシュの時の意識は脚の動かし方だけです。嘘です。もう少し色々やってます。
それでも何年もかけて少しずつできることを増やしていった結果なのです。
時には教科書的な動き方と違う形になることもあるかもしれません。
それによって怪我をしてしまうのは避けなければいけませんが、その辺のバランスに不安があればそれこそ監督やコーチと相談しながら試行錯誤していけば良いのではないでしょうか。
時々重量を上げることがトレーニングの目的になってしまう選手が出てきます。
筋力をつけて重たい投てき物を扱いやすくするためのウエイトトレーニングで、筋力をつけること自体が目的になってしまう…。
割と投てき選手あるあるですが、あくまでも投げをよくするためのトレーニングであるということは、自戒も含め忘れないようにしたいですね。
さいごに
恐らく20歳くらいまでは何でもがむしゃらにトレーニングするだけでも十分効果は出ると思います。
ただ思考だけは止めずにやってほしいなと思うばかりです。
自分がどうなりたいか、どうしたら強くなれるかを考えながらやることで見えてくる景色があると思います。
そしてそんな選手の動きというのは外から見ていると「ああ、この選手こういう意識でやってるんだな」とわかるものです。
逆に「この人はどういう意識でやってんのかな?」と考えながら人の動きを見てみるのも楽しいですよ。
今回はこれで終わりになります。
読んでいただきありがとうございました。
またね。
不定期で投稿したりしなかったりします。 気が向いたらまた見に来ていただけると嬉しいです。