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「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第210話:決して玄関を覗いてはいけない。
「われわれが怖れなければならないただひとつのことは、恐怖そのものである」フランクリン・ルーズヴェルト
ぼくは今生きている。
しかし、過去に何回も死のうと思ったことがある。
でもぼくは今生きている。
その中で、実際に死んでいったやつをたくさん見た。
たくさん見てきた。
今日、道に迷った。
右に行こうか、左に行こうか。
今、ぼくは生きている。
そういうことを考えていると、まともには生きていけないから考えないようにしているけど、ぼくたちはいつだってそのことを考えている。
そのことを考えている。
酒を飲む。
呼び鈴が鳴る。
真夜中にそんなそんな夢を見る。
玄関のドアを隔てた向こう側で、誰かが呼び鈴を押している。
その姿をぼくは知っている。
その顔をぼくは知っている。
目を閉じる。
冷房が足を冷やす。
目を閉じる。
呼び鈴が鳴る。
ぼくは起きる。
いや、ぼくは起きていた。
はじめから寝るつもりなんてなかったんだ。
はじめから、そのつもりなんてなかったんだ。
ぼくは今生きている。
しかし、過去に何回も死のうと思ったことがある。
でもぼくは今生きている。
音が聞こえる。
喉が渇いた。
お腹が空いた。
きみに会いたい。
きみに会いたい。
きみに会いたい。
ぼくたちの人生はぼくたちの過去だ。
生きたい。
決して玄関を覗いてはいけない。
開けるんだ。
☆
いつだって心の向こうにはきみがいる。
生きている向こうにはきみがいる。
ありがとう。
愛してるよ。
おやすみなさい。
☆
初めての人生、
怖いことがたくさんあるけど、
ぼくたちはいつの間にか気がつくんだ。
怖いことは怖くないと。
今日もありがとう。
今年も、残り140日。
またね。
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