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島への恋文

島から帰ってきて思った。あの自然とあの不便さがたまらなく愛しい。
食べ物を探すのに苦労したり、大きなクモが部屋にいたり、坂ばっかだったけど。
説明できないものがある。
たぶん求めていたものがそこにあった。

島で暮らしてもいいなら暮らしたい。
島の学校で働いて、オンラインで副業して、休みの日はダイビングしたり釣りをして着港する船を見に行ったりする。
まず、船が好き。
海に浮かんでぷかぷかしてるのを見ると心が落ち着く。
もし、自分が中学生で受験を控えていたら、今なら確実に島留学を目指したことだろう。
でも社会人として、自分のお金で島に行けることの喜びは大きい。
休みがあればいつでも島に行ける。飛行機よりも船は気軽で気楽だ。竹芝桟橋のターミナルも好きだ。
今回の船旅も行く3日前の夜中に全部決めた。
島の勝手は初心者にはなかなかハードで、どこの港に着くかは船に乗るときじゃないとわからない。島から出るときも同じ。当日の朝に島内のアナウンスで出航する港がわかる。
そういうところも含めていい。
これからも気軽に行けると思うと希望で溢れてる。東京都にこんな場所があるなんてね。
落ち着きのないこの人は、今後島に来てダイビングをするためにライセンスを取ろうと思う。ジム辞めたことだし。
島でできた友達(同じ観光客)がダイビングをしてるらしく、タイミングはいまだ!と思った。
大学生のとき、バイト先の書店でダイビング雑誌を買ったことがある。そのときはたしか、大学でダイビングサークルがあったことを4年時の文化祭で知り、めちゃくちゃ後悔し、一人ではじめてやる!と思って買った。
そんでパラオの海を潜るぞ!って夢を抱いていた。なんでパラオの海にこだわってたんだっけ?
たしか、ジェリーフィッシュ(クラゲ)アイランドとかいう、あまたのクラゲが泳ぐ池で泳ぎたかったんだよな。懐かしいな。あのときはなんか、メンタル的にギリギリの中(破壊願望があった)そういう妄想で希望を見出してた。
まあ結果、今は丸くなったけどね。20後半にもなると丸くなるわけですな。ちなみにバイト先の書店はもうないのと、ダイビング雑誌ももう廃刊。たった一冊の雑誌があの頃の気持ちに嘘はなかったことを今でも証明してくれている。

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