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マスク社会になっているからこそ、受け答えを意識しよう

コロナ禍の状況が1年以上続いている。

2020年の冬に関しては、夜間の練習時、防寒具を来て、ニット帽をしてマスク着用していた。「これ、サングラスをしたらもう完全な銀行強盗だよね。誰だかわかんないよ…」なんて、冗談半分で言い合ったものだ。

スタッフも含めると70人ほどのチームで活動していると、マスクをしていると本当によく見ないと誰が誰だか、本当に分からない。

声を聞いたら何とか判断できるものの、なかなか様子だけだとわからず、違う選手に声をかけてしまうこともしばしばある。

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ミスコミュニケーションと感情の負の連鎖

マスク社会になってきている今、こういった問題は皆抱えているはずだ。改めて感じるのは、マスクで顔の半分が見えない状態でのコミュニケーションは難しいということ。

アクリル板越しでの会話になってしまったコンビニなどでも、支払い方法や温めの依頼など言っていることがなかなか聞き取られずに、イライラしているお客さんを目にすることが増えた。

顔全体が見えない中、表情から受け取れる情報が少ないことが、これほどストレスとなり誤解を生みやすくなる、というのは私自身、全くわからなかった。

長期的な副作用として、子供たちの笑顔が減ったり、反応が薄くなったりということが出てくるんじゃないか、と心配になっている。

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今後ワクチン接種が広がり、ある程度予防策が講じられてきても基本的にはマスクをしっかりしましょう、というのは世の中的には変わらないだろう。長期的にマスク社会になっていく、と考えるとコミュニケーションの問題について考えていく必要があるはずだ。

コンビニエンスストアの例を挙げたが、やり取りで気になるなぁと感じるのが、中高年の方だ。ある意味マイペースで、それまでのマスクなしの状態と変わらないというか、傍若無人な態度というかそっけないというか…

顔半分が隠れて、声が通らない状況で、こんな姿勢だと、前にも増して伝わらないのは当たり前だろう。

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今はコンビニにインターナショナルな店員さんも増えてきているから、余計に苦労していることをよく目にする。そうすると「何回言わせるんだよ」だったり、イライラと短絡的な反応を見せたりする人が多く、気分が悪い。

良くないな、と思いつつも、そんな態度のお客さんを見ることで自分自身もイラッとしたり気分が悪くなったり…そんな機会が増えた。俗に言う感情の「負の連鎖」だ。


意識すべきノンバーバルコミュニケーション

やはり今こそノンバーバルコミュニケーションを意識すべきだろう。例えば自分が外国人と話していると考えてみよう。今所属しているチームには、ニュージーランド人やオーストラリア人といった英語圏の方が多いが、やはり言葉が母国語じゃない人と話すときは、無意識に普段よりも大きな声を出したり、身振り手振りを使ったりリアクションを大きくしているのだ。

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英語を話す相手側も、心得たもので、穏やかだけど少し大きく声を出したり、全身を使った身振り手振りを意識しているように感じる。まず会話の最初に、しっかりと目を合わせる。頷きを活用する。

当たり前のことだが、その上で会話が終わったら軽く頭を下げて微笑んだり、ありがとうございましたと伝えたりすると、少なくとも快くコミュニケーションを取ってくれたんだな、相手には伝わるだろう。

こういった姿勢を習慣化することが、より求められているのではないか。

特に大人が率先して、そういった姿勢を見せ続けることで、子供たちも「こういう感じでコミュニケーションをとればいいんだなぁ」と学ぶはずだ。

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オンラインセミナーでの苦労

別件だが、先週オンライン研修の講師を務める機会があった。5~10人相手であればまだいいのだが、正直30~40人の規模となると、対面での研修よりも相当疲れるというのが、私の本音だ。この人数になると、相手のリアクションが見れないし感じられないからだ。

時折、顔が見えるモードにしてもらったりするものの、オンラインだと受講者側は対面よりも油断しているものだ。退屈そうにしてたり、眠そうにされると余計にわかってしまう。

相手のリアクションを感じ取ることがほとんどできないので、これ、もしかしたら静止画なんじゃないか、と思うことさえある。慣れてくしかないのかもしれないが、受講者側にもオンライン特有の心遣いがあるといい。

前述したような、ノンバーバルコミュニケーションを意識し、質問を大きな声でしたり、ときおり頷いたり、しっかりリアクションをとる…

これらの習慣化でオンラインでの会議やセミナーの精度も上がるのは間違いない。

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まとめ

マスク生活による変化について言及したが、今後も今まで通りにはいかず、世の中の変化に対応していく必要があることも多いだろう。

ちょっと自分のスキルを上げることで、お互いが気遣いのできる思いやりのある雰囲気の社会にしていこう。


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