ワナビ卒業
夢のやめどきはどこにあるのだろう。
私はそれが今日だと思っている。
4年前から放置していた話、おおよそ原稿用紙200枚の小説が書けた。出来はぼろぼろ。でもそれでもよかった。26歳にして、ようやく諦められた。
先日ある小説の短編賞に落ちた。
どうして私が今のBL小説界隈にいるか、それはライバルが少ないからだ。あと普通にBLが好き。でも芽が出なかった。
1年目、楽しく書いた。ネットの小さい賞に何個も送った。
2年目、出版社に送った。楽しく書いた。
3年目、出版社に送った。楽しく書いた。
4年目、出版社に送った。もう書けなくなってた。
最後のこの話は騙し騙し書いてた。元々120枚出来てたから80枚なんて数日で書ける。騙し騙し書いて、満足した気になって、それで肩の荷が降りた。
書きたくない、書きたくない、ずっと独り言を言いながら書いて、最後の方は作業だった。
楽しかった。楽しかったのは本当なんだ。
それでももう書けない。
書けない詐欺じゃない。本当に指が動かない。涙が出るほどワープロに向かうのが嫌になる。
だからもうおしまい。
ばいばい。
結局、将来の夢は叶わなかったよ。