中学受験は人生の分岐点
久しぶりにnoteを開くと、2年前の下書きが見つかりました笑 せっかくなので最後まで書き上げようと思います。
そろそろ本格的な受験シーズンということで、今回は私の中学受験について振り返ります。
※長めの文章なのですが、まとめは1番最後にあります。それだけでも読んでいただければ幸いです。
どんな小学生だったか
まず、私がどんな小学校生活を送っていたのか思い出していきたいと思います。
私は小学生の頃、いま振り返ると不思議なくらい、勉強をしていました。勉強が好きだったわけではありませんが、「嫌いだ」と思ったことも1度もありませんでした。
おそらく私の両親は厳しい方だったのかな?と思いますが、【テストは90点未満だと怒られる】【学校の宿題は全部チェックされる】など、勉強には口うるさかったです。当時はそれが普通だと思っていたので、反抗したことはありませんでした。また、両親(特に母親)に怒られるのが怖すぎて、点数が悪かったテストは内緒にして、机の引き出しの奥底に隠していました…。
勉強以外のことで言うと、
・3歳の頃からヤマハ音楽教室(エレクトーン・ピアノ)
・幼稚園の年長から硬筆
・小学2年生から毛筆(習字)
・小学2年生からスイミングスクール
といった習い事をしていました。
運動全般が苦手でした。どの競技をやっても人並み以下でした。もはや諦めていましたね…。
友達はあまり多い方ではなかったので、週に1回遊びに行くか行かないかぐらいでした。
その頃は特に好きなことや趣味もなかったので、日々何をして過ごしていたのか全く思い出せません。
中学受験との出会い
私は約9年前に中学受験をしました。
ということで、私は地元の市立中学校には行かず、県立の中高一貫校に通っていました。
私が中学受験というものがあることを知ったのは、小学3年生のときでした。それまでは地元の市立中学校に行くことが当たり前だと思っており、中学受験という言葉さえ知りませんでした。
知ることになったきっかけは、たまたま3学年上の従兄弟が県立中学を受験し、合格して進学したことでした。しかし、その頃は特に中学受験に興味はなく、「へー、そんなことができるんだ。すごいなぁ。」ぐらいにしか思っていませんでした。
先程言ったように、私は勉強が嫌いではなく、小学生にしては勉強していた(と思う)ので、成績はそこそこ良かったです。
(※私は天才型ではなかったので、人より多く勉強することで、この成績を維持していました。母親には「あなたは他の人の3倍以上努力しないと、普通(平均的な)人には追いつけない。」といつも言われていたことを覚えています。)
そこで、小学5年生になる前の春休み頃に、親から「塾の春季講習のお試し授業に行ってみない?」と言われました。特に興味はありませんでしたが、当時の私は「とりあえず親に従っておこう」というタイプだったので、行ってみることにしました。
実際に行ってみると、小学校の勉強とは違って難しい問題が多く、宿題も多くて大変でした。
これは無理だなということで、そのときは塾に入りませんでした。
受験を決めたきっかけ
塾に入らないという選択をして以降、中学受験を意識することはないまま1年が経ち、小学6年生になろうとしていました。
そんなとき、私の大好きだった祖母が癌で入院しました。親に褒められることが滅多になかった私にとって、いつも成績などを褒めてくれる、優しい祖母は私の心の拠り所でした。
しかし、入院してわずか1ヶ月後、祖母は亡くなってしまいました。私が小学6年生になったばかりの4月の出来事でした。
私はその現実を受け入れることができず、毎日泣きながら過ごしていました。そこから3ヶ月間ぐらいは何も手につかず、宿題すらやっていかない日もあったような気がします。
7月になった頃、「流石にこのままではダメだ」と思うようになりました。
そこで私は、『中学受験に合格して、亡くなった祖母を喜ばせたい』という気持ちで、中学受験をすることを決めました。
受験勉強開始
中学受験を決めてすぐ塾に入りました。(夏の講習会〜)家から少し離れた塾だったのですが、私のとても仲の良かった友達が偶然にもその塾に通っていて、驚いたことを覚えています。そのおかげで楽しく塾に通うことができていました。
しかし、途中から入ったこともあり、なかなか授業についていけず、苦しかったです。他の人に追いつこうと、深夜3時ぐらいまで勉強する日もあるほどでした。
私の通っていた塾には、各校舎の受験生が一斉に集まる特訓会のようなものが1シーズンに1回ありました。その特訓会では、成績順にA〜Eまでクラス分けがされていました(Aが上)。
入ってすぐ(9月)に行われた秋の特訓会では、Eクラスでした。そのクラスの授業では「このままだと、あなたたちは絶対に受からない。とにかく勉強しろ!」と、先生に言われました。1日中そんなことを言われるので、終わる頃にはみんな心が折れそうになっていました。しかし、私は入ったばかりだったこともあり、「これから頑張るか〜」ぐらいに考えていました。
受験直前
その後も模試の成績は悪く、過去問の手応えもなく、ただただ目の前の勉強するだけの毎日を過ごしていました。
そんなとき、驚くべきことが起こったんです。
毎年、年末年始に行われる冬の特訓会に参加したのですが、その時のクラス分けで私はAクラスでした。驚きすぎて、何かの間違いじゃないのかと思いながら授業を受けていました。秋の特訓会では怒られてばかりだったので、「このまま勉強し続ければあなたたちは確実に受かる!」と褒められ続ける2日間は違和感しかありませんでした。帰ってから親にも報告しましたが、信じてくれませんでした笑
受験本番
最後に面接の練習を3回程して、受験当日を迎えました。全く自信はありませんでしたが、今更勉強しても無駄だろうと思い、テキスト類は何も持たずに行きました…。いざ受験会場に着いてみると、早めに来た人たちが教室で真面目に勉強していたので、めちゃくちゃ焦りました。結局、私は面接のときに気をつけることだけをメモしたノートをひたすら読んで、勉強している感を出そうと必死でした。今考えると、ほんとに何やってたんだろうって感じですね。
ついに受験開始。
1科目の算数・理科が壊滅的にできず、もうダメかも…と思っていました。他の受験生が「あの問題できた!」などと喋っている声が聞こえてくる度に泣きそうでした。なんとか気持ちを切り替えて、得意の国語・社会で挽回しようと頑張りました。
筆記試験は終わり、お昼休憩。同じ小学校から受けに行っていた友達とお弁当を食べたのですが、椅子を仕舞いに行くときに椅子を盛大に倒してしまったんです。そうすると、そこで同じ学校から受けに来ていた他の子(2人)に気付かれてしまいました。私は中学受験をすることをほとんど誰にも言っていなかったので、すごく気まずかったです。
そんなこんなで面接開始。
正直、面接のことはほとんど覚えていません。挙手制だったので、他の人の答えを聞いて怯えていたことだけを覚えています(凄すぎて)。
合格発表
合格発表は封筒が家に届く形式でした。小学校から帰るとお母さんが「届いたよ」と言いながら封筒を渡してきました。緊張しながらも、自分で封筒を開けました。
結果は【合格】。本当に受かると思っていなかったので、びっくりして驚くことすらできませんでした。夢かな?とすら思いました。お母さんはめちゃくちゃ驚いていました。
その後、なにがなんだか分からない状態で塾に電話をかけました。「合格した」と伝えると、「え?ほんとに!?おめでとう!」と言われました。最後には「受からないかと思ってた。本当によかった!」と言われて、少し複雑な気持ちになりましたが。
何はともあれ、無事(?)に中学受験が終わりました。これは小学生の私にとって、とても大きな経験でした。
最後に
この中学受験は私の人生にとって、かなり大きな分岐点になったと思います。色々な地域から集まった人たちと出会い、たくさんの貴重な経験をしました。特に中3の修学旅行で行った筑波大学で研究発表をしたのはいい思い出です。
昨年、中学校の同窓会があったのですが、120人中100人以上が出席するという驚異の出席率でした笑 中高6年間も一緒に過ごしていると、もはや家族みたいな感じで、たまに会いたくなっちゃうんですよねー
今でも定期的に会える友達や先輩・後輩と出会えたことは本当によかったと思います!!
「この経験があったこそ、今の自分がある。」
そう言っても過言ではありません。挑戦させてくれた両親に感謝、そしてあのとき頑張った自分に感謝です。