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"人並み"に生きる
この記事も下書きしていたものの中から発掘されました。せっかくなので2年越しに完成させようと思います。
突然ですが、ここで1つ質問をします。
"人並み"に生きることは簡単だと思いますか?
それとも難しいと思いますか?
ー私は難しいと思います。
普段色々な場面で"人並み","平均"という言葉を耳にします。このように、私たちは日々、意図しないうちにも、他人と自分を比べたり比べられたりしながら生きています。
小学生までは「勉強が人並みにできる」「運動が人並みにできる」が1つの評価基準です。中学生以上になると、「テストの平均点」を気にするようになります。そして大人になると「人並みの幸せ(結婚して家庭を築くなど)」を目指さなければならないといったような風潮があるように感じます。この一見簡単そうに見える"人並み"の評価基準は、実は難しいものであると私は思います。
私は小学生の頃(今もですが)、運動がとても苦手でした。人並みにできる競技なんて1つもありませんでした。しかし、私の両親や学校の先生は私に「"人並み"にはできるようになるように」と言いました。縄跳びは1ヶ月間、毎日毎日練習してやっとできるようになり、自転車も3ヶ月ぐらいかけてようやく乗れるようになりました。その他にも、毎日走り込みをしたり、スイミングに通ったりと沢山の努力を積み重ねて、私はなんとか人並み程度にできることが増えました。
運動以外にもできないことは沢山ありました。もともと要領の悪いタイプだったので、勉強にもかなり苦戦しました。中学受験の記事にも書いていますが、母親には「あなたは他の人の3倍以上努力しないと、普通(平均的な)人には追いつけない。」といつも言われていました。
たしかに努力することは生きていく上で大事なことで、努力がなければ何もできるようにはならないと思います。そして、何事も"人並み"にできるようになることは、生きるのを楽にしてくれている気がします。その点では、小さい頃から無理矢理にでも頑張らせてくれていた両親に感謝しています。できないことが多くて困るのは結局自分自身なので…。
でも、そもそもこの"人並み"の基準をクリアするのって意外と難しくないですか?
人間にはそれぞれ得意・不得意があって当然。それなのに、世の中では多くの場合、"人並み"にできることが求められる。これが少ししんどく感じるときがあります。
私はアルバイトで塾講師をしていますが、生徒と決める成績目標の1つに【平均点以上を取る】というものがあります。「目標を達成できるように指導するのが先生としての役目だろ!」と言われてしまうと、それはそうなのですが、やはりそれが難しい子もいます。
学校では点数で成績がつけられてしまうけれど、【平均点には届かなかったけど、前回より10点上がった】【これまで出せていなかった提出物を期限内に出せるようになった】など、その子なりの成長ってあると思います。私はその1つ1つの成長を認めて、それが自信に繋がってくれたらいいなーと思って、日々働いています。
これは自分についても言えることで…。
就活を始めてからというもの、やはり他の人のことばかり気にしてしまいます。人よりもできていないことが目について、自己嫌悪に陥ることも多いですね…。就活においては仕方のないことだと思いますが、他人と比べてもどうしようもないので、自分の良さを活かして頑張りたいです!
長くなってしまいましたが、結局何が言いたかったのかというと、自分と他人を比べるのではなく、もっと自分自身の成長に目を向けて生きていきたい!ということです。"人並み"なんて所詮は誰かが基準になっているだけ。もっと自分基準で生きてもいいんじゃないかなと思うんです。
SNSが普及した現代で人と比べることなく生きるのはもはや不可能です。自分よりもできる人・充実している人を見つけては「どうして私はこんなにも出来が悪いんだろう…」と落ち込むことがあります。それでも「自分は自分だ」という気持ちを持って、自分のペースで成長していけたらいいなと思います。