2020年サプライチェーン攻撃による米政府への侵入
本記事はゆっくり動画「2020年サプライチェーン攻撃による米政府への侵入」をテキスト化したものになります。
https://www.youtube.com/watch?v=qUeWgdjcV5U&ab_channel=%E3%82%86%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%9C
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・SolarWinds社のOrion製品とアメリカ政府の関係性が調査されました。
・SolarWinds社にはCISO(最高セキュリティ責任者)が存在せず、万全の態勢でないことも分かっています。
・攻撃が発覚する以前のSolarWinds社は脆弱でした
・2019年にはセキュリティ研究者より、FTPサーバの認証情報がGitHub内にハードコーディングされていることが指摘されています。
・少なくとも2017年からSolarWinds社への侵入経路が、ダークネット上で販売されていたことも判明しています。
・SolarWinds社への侵入は少なくとも2019年から開始されました
・2019年10月には最初のネットワーク管理ソフト「Orion」への改ざんが確認されています
・攻撃者は開発環境を掌握し、コンパイラのプロセスを監視していました
・コンパイラがOrionのコンパイルを開始したとき、バックドア付のソースコードに入れ替えました
・この際仕込まれたバックドアはSunburstと呼ばれています
・2020年3月下旬、世界中にバックドア付のOrionが配信されました
・正規の予定されたアップデートであったため、この時点で攻撃を検出できませんでした
・バックドアは2週間程度の休眠後に活動を開始しました
・正規のOrionの通信に偽装し、C2サーバと通信を受け取りました
・攻撃者はCobalt Strikeなどの追加マルウェアをダウンロードしました
・追加のマルウェアはOrionとは独立して動作しています
・これにより追加マルウェアが発見されてもOrionは検出されません
・攻撃者は高度な攻撃を使用しM365リソースにアクセスしました
・SAMLトークンの偽造やCookieの盗難により多要素認証を回避しています
・攻撃者は多くの検出回避の技術を持っています
・侵入先ごとのファイル名や通信先に変更
・ログの無効化
・ステルス性の高い攻撃の実の実施
・攻撃者OWAサーバ上で機密ファイルを外部に流出させました
・本攻撃は非常に高度な技術が使用されたキャンペーンとして有名です
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