地方から見た東京と江戸っ子から見た東京

 ツイッターのトレンドで「東京」は地方出身者のわたしにとって、あまりに居心地がいい https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80582 という記事を見かけた。作家山内マリコという人が書いた記事らしい。

 東京出身者のあたしが言うのもおかしいけど、やっぱり、東京は田舎者の集まりなんだなぁと改めて思った。記事を読んで思ったのは、テレビに映し出されていたごくごく一部の東京に憧れて出てきた田舎の人間って事なんだけど、ただ単にメディアに騙されてただけじゃねえかってなったね。ものすごく幻想が強い。この人の思い出話も一部前時代的過ぎてよくわかんなかったけど、地方でも家族や仲間を大切にしながら生きている人間がいるのと同じようにそれは東京にもいる。「放っておかれている感じが東京にはある」ってあったけど、丁度良い距離感を取ってるだけだ。放っているだけなら、冷たい東京人(地方出身者)になってしまうだけだからね。「彼らは案外、近所の目を気にしていたりするし、実家が盤石であればなおさらその傾向は強い。」<これに注釈を加えると、近所の人付き合いやつながりを大事にし、そして人脈を大事にする。だからそれになる。要するにお互い様だってことだ。都合が悪くなれば田舎に帰れる人とは違うからね。東京を理由のツールや記号にしているなら、別にニューヨークやロンドンでも良くないか? よっぽど逃避できてうれしかったのかな?

 このおばちゃん随分無理して住んできたんだなぁってなった。page4の部分なんてあまりにも田舎者臭すぎて反吐が出そうになったくらいだ。わざわざ帝国ホテルで天ぷらなんか食いに行かねえっての。てめえの故郷に金落していってやれよ。そっちの方がよっぽど喜ばれるよ。何を書こうがどうしようが、個人の自由だけど、この人は東京のファンで東京の追っかけに近いのかもね。

反対に東京出身者の記事をみてみると、

オードリー若林 東京の子。

https://www.1101.com/tokyo/wakabayashi/index.html こっちの記事の方がユーモアがあって共感できる部分は多い。ちゃんと生活と人間味があって東京が語られている。特に下町エリアの出身は頷くところが多いんじゃないかな?

あたしのパパも祖父も日本橋で生まれ育った人間だから、シャレで田舎を馬鹿にしたり、上の記事にあるような言動もみたこあるし、なんでわざわざそんなとこに住むんだみたいなのはあるね。

 それとママの本棚にあった石田衣良という東京出身の直木賞作家のエッセイがあるんだけど、(タイトルは「目覚めよと彼の呼ぶ声がする」この人の東京の見方のほうが鋭く切り込んでいて、青山や代官山をIQの低そうな街(シャレがきいてるじゃねえか)とこき下ろしているが、ちゃんと東京を上手く批評されていて、共感する部分が多かったね。機会があれば読んでみてください。

 コロナの影響で東京都の人口は5万人ほど減ったらしい。もっと100万か200万くらい減ってほしいなって思うけど。なんでもかんでも東京という時代は終わっていいとあたしは思ってるから。そうすれば、山内マリコみたいな人はどんどん絶滅危惧種のようになっていくだろうね。人が減れば少しは住みやすくなる。大体都市だけなら、横浜や京阪神とかあるんだから、そっちでもいいじゃねえか。江戸時代の日本は江戸、京都、大坂でうまく分担されていたんだからそっちの方が本来の良い形だと思う。一極集中が続けば続くほど東京はつまらない街になってしまうからね。

 鉄道会社が我が物顔で超高層ビルを建ててるのもうんざりする。東京人は意外とビル嫌いが多いんです。だって、とりとめのない街になってしまってるからね。スクラップ&ビルドがあるのはある程度しょうがないけど、これからは江戸本来の町並みとか取り戻してほしいね。背伸びせず身の丈にあった住みやすい東京。あたしにとって東京は首都だとか、五輪の開催地だとか、グローバルシティーだとかそんなことはどうでもよくて、暮らしと文化の場所であり、自分の居場所だ。じゃ、そんなわけで。

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