2018年 4月の日記2
4月某日
稽古期間でも、バレエのレッスンに行く時間をなんとか確保できて嬉しい。ミクロコスモス舞踊研究所のレッスンは前半にジャイロキネシスの時間がしっかりあって、そこで身体と心のメンテナンスができる感じ、とってもありがたい。
鬼のように一極集中するのが正しい、と信じ込んでいた時期もあるけど、大事なのは自分をフラットに保てることだな、と思う今日この頃。方法は人それぞれだ、自分に合ったやり方で、常に明るい気持ちで元気に取り組めるようコントロールするのが、表現でお金をもらう人の業務の1つだと思うのです。特に演劇はそんな気がする。
4月某日
A先生、こやつさん、ロフトすずきさん、作家の福田くんが観にきてくれた。福田くんは宇都宮の地元の後輩(中学校が隣同士)。
「昇り降りの多い舞台なので、ケガには気をつけてください」
と老いた母を気遣う息子のような感想をLINEで送ってくれた。
公演をのりきるには美味しいお弁当が不可欠! 伊勢丹に寄ってから小屋入りしてました。
4月某日
休演日があるのめっちゃ嬉しい。近所の映画館に顔も洗わんと『レディプレイヤー1』を観に行きました。感想は「スピ爺~~~~!」です。
4月某日
休演日明けのほうが初日より緊張する。そこへけっこう大幅な変更をぶっこんでくる20歳の国・竜史くん。
しずるの池田さんとサルゴリラ児玉さんが観にきてくれて、嬉しくてファンのように写真をせがんでしまった。
池田さんから
「山脇さん、屈託がなかったっすね~! めっちゃ笑いました」
とお褒めいただく。青春といえばしずる。冬の単独でしずるのお2人が制服姿で高校生コントをやっていたのを観て、勇気をもらった36歳高校生役の私。
公演をのりきるには朝ごはんも大切!
4月某日
20歳の国『青春超特急』が終わりました。千秋楽はアフターイベント付きで、客席にラブレターズ溜口さんの姿がみえて「ご、ごめんなさい……」と思いました。芸人さんの前で、演劇人がアフターイベント(ポストパフォーマンストークみたいな真面目な感じじゃないやつ)をするのって、なんか、ちょっとびびってしまいますよね。
公演終了とともに、いっきに疲れる36歳組(2018年当時)。
4月某日
野田単独のお稽古へ。ちょっと出ることになったのです。お天気良くって、野田さんは半パンはいてた。「ちょっと寒い」と言っていました。
教え子が観にきてくれてびっくり&うれしい。
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*追記*2021/5/23
私が生粋のメトロンズ(ライス、しずる、サルゴリラの3組からなるユニット)ファンだっていうのが伝わる日記です。このころはどうやら自分が「ファン」と認めていなくて、「ファンのように」なんて書いてます。ファンだろうが!!!
とはいえ、ご一緒する機会も少なからずある方に対して「ファン」などと公言するのって、どうなの……? という気持ちは消えないので、基本的に「メトロンズの」ファン、というスタイルで今後もいきたいと思います。
しきりに
「36歳で高校生役だよ〜」
とか言ってますが、コントだと思えば別に……普通なのでは……と思う、今年40歳の私です。てか、もうそういうものだと思ってわりきってやれよ! なにいちいち実年齢を気にしてんだ!演者がよう!
と思っちゃったり。いつでも過去の自分は甘ちゃんに思えるものですね。
このころあたりから
「どうすれば健康をキープしながら創作の現場にいられるか」
というのを考え始めていたようです。
世の中は「 #metoo 」以後の時代に突入していました。
私の年代は「他の色々と同じように演劇の創作現場がやばかった頃の生き証人」だと思うのですが、そのヤバさにここまで育てられた部分もあるため、なかなか大きく声を上げられていないように思います。ヤバい現場にお世話になって今がある……とどこかで思っちゃってたり。それで出来上がった名作の存在を知ってしまっていたり。(演劇に限らず、そうやってナアナアが続いてる業界っていっぱいあるんだろうなあ)
できることといえば、NOW現在進行形でヤバいことがあれば、
「ヤバいですよ!」
ということだと思います。
しかしなんですか、「王様は裸だ!」というのがどれだけ難しいことなのか、童話にもなるくらいのことなんだな、と実感することも多いのです。
ふう〜。
そんなときは、毎度最高を更新するBTSに救われましょう!