2013年 5月の日記 2
【『カントリーガール』と『カサブランカの探偵』】
5/27
京都の元・立誠小学校三階にある特設シアターにて、小林達夫監督とアフタートーク。
「特設シアター」なんていうから、どんなもんだい、と、だって三階って普通の教室だったよね(二年前の記憶)、と、行ってみたら、なかなかどうして、素敵なミニシアターでした。こういうのがあるのってやっぱりいいなー、京都いいなー、なんてうっかり思って、いや、きっと、東京にだってこういうところはあるんだろうな、宇都宮にも作れたらいいよな、というふうに考え直した。京都は大好きだしいいところだけど、無責任に「京都いいなー」だけ言って、今いる場所をつまんなく思うのはやめよう、ってすごく最近思っているのです。
に、してもだ。小林監督の作品は、やっぱり「ぬおー京都!」って感じで、ものすごくいい。その「ぬおー」っていうのは、もう、小林くんが京都で過ごした時間があるからこその「京都」を描いてるからで、それってば、やっぱり唯一無二なのだ。憧れからスタートしてない「京都」。だから観ていて本当に面白い。そこに暮らす人が見ていた京都、を、映画の中であらためて観る、というのが、面白くて、もっともっと撮ってほしい、と思う。
やっぱりわたしは、人と街をしっかり撮っている映画が好きです。
イベントの後、小林監督と牧田君 という青年と、築地でお茶のんでたらたらーっとおしゃべりしたのも「わー京都にいるなあー」って気分で楽しかった。こないだ『磁界』を観てジェニファー・ イーガン「ならずものがやってくる」を思い出した、と小林君がいったのでわたしはそれを読んでいて、また、『磁界』の会議室のシーンの前にかかってた曲って誰のですか? って訊かれて、帰ったら連絡するねといったりして、そういうのも、なんともいえず、よい感じ。
帰り際に藤井大丸の Bshopで夏用のリュックサックを買ってしまった。ここ最近、あまり衝動買いをしなくなっていたのに、どうしてか財布のひもがゆるんでいた。一件ちょっとよいしらせがあったのも影響しているとは思うけれど、わたしにとってのBshopはやっぱり京都なんだなあ、とか思ってしまう。ふるさとが増えたのはいいこと。
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*追記*2018/8/17
「ならずものがやってくる」ジェニファー・イーガン。
「カサブランカの探偵」「カントリーガール」小林達夫監督。
小林くん元気かなあ。
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