2013年 6月の日記 2
【コーヒーの本あれこれ】
わざわざ豆を挽いてコーヒーを入れるようになってはや半年以上がたちます。100均のドリッパーから始めて、そのうち「円錐型のほうがはやく落ちていいらしい」とか、豆は堀口珈琲で買わなくちゃとか、家の者が凝り性なのであれこれ器具なども増えてきました。
わたしはといえば「今日のは濃いかも」などとちょっとした感想を述べる程度なのですが、何をするにも「本から入る」人間なので、ここんとこはコーヒーがらみの本を読んでおりました。面白かったものを2つほど。
美味しいコーヒーって何だ? (CASA BOOKS)
タイトルどおり、「美味しいコーヒーって何だ?」ということを、オオヤミノルさんがその界隈の先輩達に尋ね歩く、というような、対談形式の本です。「焦げた味も美味しいと思うんですけど」と主張するオオヤさんがときどきやりこめられそうになったり、「生豆」を「きまめ」と呼んでたしなめられたり(「なままめ」が正しいらしい)、スリリングな瞬間がちょくちょくあって、そそる一冊でした。
コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)
けして美人ではないけれどコーヒーをいれさせたら天才的、という主人公モエ子は新劇出のテレビ女優、そんでもって年上女房ー、というキャラクターだけでもぐっときてしまう。劇団内部のあれこれは今も昔も変わらないなあ。草創期のテレビ局の描写なんかも面白い。森光子主演で映画にもなっている(『可否道』よ りなんじゃもんじゃ、っていうタイトル)そうなので、これは絶対に観たい、と思ったら、近々どこかでかかるんだとか。調べないと。
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*追記*2018/8/24
サードウェーブがどうたらこうたら、が始まった当時。
コーヒー、家にいながら追求できる趣味として、鬱の人・Y氏には合っていたように思います。どこかに定期的に通う第一歩として、堀口珈琲の方がやっているコーヒースクールにY氏を通わせたりもしていました。そのスクールで仕入れてきた「マクドナルドのコーヒーはコスパが最高に良い」という情報、かなり重宝。マックでコーヒーを飲むたびに「コスパがいい……」と思っています。
その後、いくとこまでいってミルク缶焙煎まで手を出したY氏。さすがに今は普通にお店で焙煎したものを買っていますが、当時、鬱鬱とした気分を抱えていた彼にとって、無心でできる作業(しかも結果がすぐ出る)が見つかったのは本当に良かった。