iPhoneからGalaxyに乗り換えた話
はじめに
私は2012年に発売されたiPhone5からスマホデビューをした生粋のiPhoneユーザーであった。その期間は実に11年にもおよぶ。
今回はそんな私が2023年9月の機種変更を期にGalaxyに機種変更をした話をしていこうと筆を執らせてもらった。
iPhoneからGalaxyに乗り換えた
惰性で使い続けたiPhone
私が携帯電話を持ち始めたのは小学生の頃。母がパートとして働いていたため、連絡手段としてキッズケータイを持たされたのが始まりだ。
その後、学割MNPの一括1円だったか一括0円だったかとにかく投げ売りで出されていたiPhone5を手に入れたのが私のiPhoneユーザーとしての歩み始めであった。
その後順当にiPhone7→iPhone11と機種変更を行ってきたわけだが、私自身iPhoneに強いこだわりがあったというわけではなく、ただ慣れと強い対抗馬がいないという2点において、変える必要がないから変えていないという惰性でiPhoneを使い続けていた。
Appleへの失望と高まるAndroid搭載機への憧れ
明確に「iPhoneじゃなくてもええやん」となり始めたのはiPhone12の発表以降である。もちろん既に煮詰まるところまで煮詰まったということは前提としてあるのだが、それでもたいした性能向上が見られずあまり購買意欲がわかなくなっていった。また、この頃にはGoogle PixelやXperiaが大きく広告を打ち始めたことも記憶に新しい。
目にするAndroid搭載機が増えるにつれて、それらについての知識も増えることになる。私が特に羨ましいと感じたのはホーム画面のウィジェット機能だ。
私はホーム画面にアプリアイコンをたくさん置くのが好きではなく、アプリを立ち上げるのはアプリライブラリからで十分だからホーム画面は普段遣いの利便性を高めたいと思っている。そんな中でiOSの使いづらい点に感じたのはリマインダーのウィジェットだ。
前述の通り必要最小限のアプリは配置したいと考えているため、iOS準拠であれば幅3で右にアプリを配置したいところであるが、4×4または2×4からの選択となる(2×2も存在するが小さすぎるため候補にもならない)ため泣く泣くリマインダーの使用は諦めていた。
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当時からGalaxyが欲しいと強く思っていたわけではなく、iPhone11契約から2年がたったタイミングである2年前の時点では別に買い替える必要は無いということと、漠然と次はAndroid搭載機が欲しいと思っていた。
ただこの頃はハイエンド機はかなり高額で投げ売りiPhoneと同価格帯だと性能的にはかなり劣るものであったため、もう少しお手頃な価格で性能が上がってくれればと期待していた。
iPhoneからGalaxyに乗り換えた
ここまで来てようやく本題である。
これまでの流れを経て私の中で生まれた変化は最初の「iPhoneから変える必要がない」から「iPhoneを買い続ける必要がない」になったことだ。
次の機種変更ではAndroid搭載機にしようと心に決め、最初にこれが良いと思っていたのはGoogle Pixel 7aだ。
この機種はコストパフォーマンスが高く、まさに私が2年前に思い描いていたお手頃な価格で良い性能を体現していた。もちろん予算が許せばXperiaやGalaxyが欲しいと感じていたが、学生の身分には手が届かない値段をしていたため、落ち着くところに落ち着いたといったイメージがある。
しかし、実際に店舗を覗きに行ったタイミングで運命的な出会いを果たすことになる。なんとGalaxy S22がGoogle Pixel 7aと同じ月額で利用できるというのだ。私は迷わずこれに飛びついた。
こうして私は晴れてiPhoneユーザーからGalaxyユーザーとなったのである。
iPhoneからGalaxyへ 利点と欠点
まず初めに簡単に乗り換えて良かった点と悪かった点を書き出していく。なおここにある良かった点、悪かった点はAndroidに対して感じたことではなくGalaxyに対して感じたことなのでそこはご留意いただきたい。
良かった点
ホーム画面カスタマイズの自由度の高さ
分割表示
Lightning端子からの脱却
めちゃくちゃお得
悪かった点
キーボードに慣れない
iOSにしかないアプリの存在
なんだかんだゲームにはiPhoneがいい
対応アクセサリの少なさ
良かった点
まず1つ目のホーム画面カスタマイズの自由度の高さ。前述の通り私が一番Android搭載機に対して憧れを抱いた点である。
GalaxyのOneUIは決まったグリッドに対してであれば好きな位置にアイコンを置くことができ、ウィジェットもその範囲内で大きさを変更できるものが多い。(もちろん変更できないものや縦横のみなどの制約のあるものも存在するが)
私は下図2ページにおいて念願の利便性を手に入れることに成功した。
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2つ目の分割表示機能についても話さないわけにはいかないだろう。
多くのAndroid機種では画面分割表示が可能になっている。これを使えばiPhoneでは課金しなければできなかったブラウジングしながらYouTubeを見るといった作業が可能になっている。また、Galaxyに限っていえば分割表示の他にポップアップウィンドウ表示にも対応しており、ピクチャインピクチャのように画面内に自由に配置することも可能になっている。
3つ目のLightning端子についてはもはや言うまでもないだろう。諸悪の根源MFi認証により、Androidの用に安価に充電ケーブルを購入できなかった他に、大学で地方に行った私からすれば認証ケーブルの入手性も悪くこれらから開放されたのは明確に利点と言える。
iPhone15からUSB typeCが搭載されたとはいえ、EUの規制の対策にも関わらず「ユーザー待望の」とあくまでユーザーのためですよといったAppleのスタンスには今まで以上に失望させられた。(この点を褒めるApple信者が多い点も私のApple離れを加速させた一因であるように感じる)
最後に4つ目だが、これは知らなかったGalaxyユーザーにもぜひ知ってもらいたいとてもお得になる情報だ。
SamsungはGalaxyスマートフォンを利用しているユーザーを対象に、毎月プレゼントルーレットを開催している。これを利用することでなんと私は利用から4ヶ月にも関わらずスマホ代を全額ペイすることとなった。というかむしろ現状だとSamsungが金を払って使って下さいと言ってきている状態だ。このことについてはまた別で語ることにする。
もちろん私の場合はとてもレアなケースであるが、そうでなくても毎月100〜300円分のコンビニで使えるドリンク、スイーツとの交換クーポンが手に入る可能性があるため、毎月のスマホ本体代金の一部がこれらに変わると考えるとそれだけでもお得であると言えよう。
プレゼントルーレットはSamsung Membersアプリから引く事ができる。投稿現在(2023/12)は毎週引くことができるGalaxy Holiday ルーレットが開催されているため、Galaxyスマートフォンを利用しているユーザーはぜひチェックしてみると良いだろう。
※Galaxyスマートフォン以外からは引くことができません。
悪かった点
1つ目は私が一番困ったことだ。iPhoneとGalaxyではキーボードが大きく異なる。とくにSimejiについては慣れることができず、結局Gboardに落ち着くこととなった。
Gboardに慣れた今ではカーソル移動キーがないなんてありえない!!といった具合なので、結局は慣れの問題ではあるのだが、移行した直後は使いにくさを感じるという点から悪かった点にあげさせていただいた。
2つ目のiOSにしかないアプリの存在についてはとくに長年iPhoneを使って来たユーザーにとって大きな障害になるであろう。私自身いくつか買い切りのユーティリティアプリをiPhoneで使っていたのだが、買っていたものがなくなるという点とそもそもGoogle Play版が存在しないものがあるという点においては明確な悪かった点と言えるだろう。
ただし、これらについては乗り換え前からわかっていたことであり、私自身仕方ないと割り切ったうえで乗り換えているので問題があったかと言われれば無かったということになる。
3つ目。ゲームに対してのiPhoneの優位性についてはまだまだ確固たるものである。
SoCだけならまだしもUIやら画面サイズやらまちまちなAndroid搭載機種はやはりiOS搭載機種に比べて最適化が遅れがちになる。ゲームをやるからiPhone。これはしばらく揺らぐことがないだろう。
最後に、対応アクセサリが少ない点。特にケースが顕著なのだが対応しているアクセサリが非常に少ない。コラボケースが発売される可能性なんて皆無に等しいだろう。
私自身乗り換えてケースを買おうとしたときにその種類の少なさに唖然とさせられた。
結局iOS搭載機種とAndroid搭載機種どっちがおすすめか
iPhoneとGalaxyの両方を使用したからこそ言える視点からどちらがおすすめかについて語りたいと思う。もちろん一方をおすすめしたからと言ってもう一方が悪いというわけではないのでその点はご留意いただきたい。(MFi認証はクソだけど)
昨今のスマートフォン情勢
おすすめを語る前に切っても切れないのが「周りはどうなのか」であると思う。偶然にも私はアルバイトで顧客がどのようなスマートフォンを使っているのかを見る機会に恵まれているため、私が見た世間のスマートフォン事情について語ろう。あくまで私個人の意見であり完全に主観だ。
一昔前ではスマートフォンといえばiPhoneと言わんばかりに皆がiPhoneを利用していたように思うが、今では全くそのようなことはなく、人々は多種多様なスマートフォンを所持している。
特に若年層男性については昔よりもAndroid搭載機種を使っている人が増えたように感じる。また、高年齢層については昔からAndroid搭載機種を使っている人が多いように思えるが、最近ではそれが更に増えたように思える。
しかし、若年層女性についてはまだまだ大多数がiPhoneユーザーが多いのが現状だ。これについては写真の共有にAirDropが便利だという点の他にスマートフォンもファッションの一部として認識しているのが一因ではないかと考える。
結局どちらがおすすめなのか
結論から言ってしまうとどっちの方がおすすめなのかというのは人によるということになる。これはどちらかが絶対的に優れているというわけではなく、どちらにもいい面と悪い面が存在するからだ。
前述の情勢や私の感じた利点と欠点を踏まえたうえでiOS搭載機種がおすすめな人とAndroidがおすすめな人を上げようと思う。
iOS搭載機種がおすすめな人
ゲームの性能は譲れない人
スマートフォンもファッションの一部でいろんなケースから選びたい人
iPhoneのデザインが好きな人
機械が苦手な人
Android搭載機種がおすすめな人
ユーザー主体のカスタマイズがしたい人
Android独自の機能を使いたい人
少しでもお得にしたい人
上記に一つでも当てはまるのなら当てはまった方を選ぶほうがあなたにはあっているかもしれない。逆に言えば、今使っている機種で上記に当てはまらないのであれば別のOS搭載機種に変えてみるというのも一つの考え方だ。
機械が苦手な人へ
なぜ上記おすすめにわざわざ機械が苦手な人という項目を設けたのか。それは、機械が苦手ならAndroid搭載機種は避けるべきだからだ。
昨今のスマートフォン情勢の項目でAndroid搭載機種を利用している人を見ることが増えてきたという話をした。実際、現在日本では4割弱の人がAndroidを利用しているというデータが存在する。
大きくみれば半々の比率でAndroid搭載機種の人がいるわけだが、落とし穴が一つある。AndroidはOSの名前であって、UIの名前ではないことだ。
UIというのはユーザーインターフェース。つまり我々が実際に触れる部分のことなのだが、このUIについては各メーカーがそれぞれでAndroidをカスタマイズしたものが使われている。
例えば、GalaxyであればOne UI。ZenfoneであればZenUIといった具合だ。設定ひとつとってもUIが異なれば方法が異なる場合がある。つまり、半分近くAndroid搭載機種を使っている人がいるとしても、UI別に見ればそこからさらに細分化されるということだ。
それに対してiPhoneはバージョンこそ異なれどすべてiOSで動かされている。設定についても異なる点は限りなく少ないだろう。(それこそ指紋認証かFace IDかの違いとアクションボタンの有無くらいではないだろうか)
機械が苦手ならばスマートフォンを使う際になにか困ることがあるかもしれない。そうなったときにすぐに人に聞ける。これはiPhoneのメリットであり、機械が苦手な人にはiPhoneをおすすめしたい理由である。
おわりに
ここまで色々と述べてきたが、一番いいのは自分自身が納得できる買い物をすることである。私自身乗り換えて悪かった点はあれど乗り換えた事自体には納得しており、その便利さを享受している。
私の記事が参考になれば幸いだ。スマホ選びであなたの人生が豊かになることを祈っている。