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開発者オプションにパスワードがかかっているチャレンジパッド3を改造する方法


必要なもの

  • チャレンジパッド本体

  • adb環境が使えるPC(windows/mac/Linuxなど、ChromeOSなどはダメ)

  • miniUSBケーブル(データ転送に対応しているもの)

  • SDK-PlatformTools←タッチするとダウンロードリンクに飛びます。

  • MicroSDカード

  • (PCにMicroSDカードリーダーがない場合)外付けSDカードリーダー

  • smiletablabo.github.io/NovaDirectInstaller/HowTo.html(ここで、チャレンジパッド3と書かれている方を押して、NovaLauncherをインストールし、ページをxmlで保存します)

チャレンジパッド3(以下、チャレンジタッチ)の一部のバージョンは、開発者オプションにパスワードがかけられています。
ですが、SDカードを使うとAndroid化できます。
開発者オプションは、設定>タブレット情報>ビルド番号を7回タップすると、出現します。
改造は退会後自己責任です。チャレンジパッドが故障しても一切責任を負いません。

開発者オプションのパスワードは?

開発者オプションのパスワードは、暗号化されており、解析できません。

チャレンジパッド3のスペック

型番:TAB-A03-BR3
CPU:ARM Cortex-A53 クアッドコア
GPU:ARM Mali G52 MC1
SoC:MediaTek MT8167
チップメーカー:MediaTek
RAM:2GB
ROM1:6GB:システム領域1.79GB,ユーザー領域11.19GB
ディスプレイ:1280×800(HD)、14.15インチ(抵抗膜方式)
バッテリー:2830mAh
OS:Android 7
無線LAN:IEEE802.11b/g/n/a/ac(周波数帯域:2.4GHz/5GHz)
Bluetooth:〇
その他:MiniUSB端子、イヤホンジャック、microSDカードスロット、
カメラ:(前面、背面。背面はレンズ駆動式)
センサー:加速度センサーのみ
カメラ:前面500万画素(グレードアップ)カメラ背面500万画素
内蔵スピーカー:○イヤホンジャック:○
タッチパネルのタイプ抵抗膜方式マルチタッチ:×
提供元不明のアプリ:削除済み
最新ビルド番号:02.05.000
セキュリティパッチ:2019-08-05
センサー有無:加速度センサー以外なし

チャレンジパッド3スペック - チャレンジパッド2・3攻略Wiki (nerrog.net)


改造する

adbを使うために、まずは、こちらからSDKPlatformToolsをダウンロードしてください。ダウンロードが終わったら、
(windowsの場合)SDKPlatformToolsのzipファイルを解凍し、SDKPlatformToolsのフォルダーにあるパスをコピーします。
検索欄に、「環境変数」と入れて、ユーザー環境変数のPathをクリック、新規を押して、コピーしたパスを貼り付けてください。
必要なファイルをダウンロードしたら、MicroSDカードをPCにさしてください。
APKというフォルダーと、「test_environment_info.xml」というファイルをSDカード入れます。私はちょうど余っていたMicroSDカードを使いました。



SDカードのファイル構成は、このようにします。apkというフォルダーを作り、NovaLauncherのAPKファイルをここに入れてください。フォルダーの外には、test_environment_info.xmlファイルを入れてください。



チャレンジパッドを初期化していない方は、このリンクの指示に従ってください。
まず、充電残量があることを確認して(充電残量が少ないと、「わかった」がタッチできません、充電してください)、「スタート まず最初に押そう」をタッチします。なお、これはウィジェット扱いです、そしたら、「わかった」をタッチします。
右下に黒い文字が出たら成功です。
Wi-fiを設定し、バージョンなどが表記された画面に行くと、自動でまた再起動します。
再起動されると、Nova Launcherの設定画面になります。お好みの設定をしてください。

アプリの導入


そのあとは、Androidの画面になります。
なんと、ホーム画面に開発者オプションが追加されており、パスワードなしで開けます(私だけかもしれません。もし間違えていたらコメントで教えてください)。
そこで、「USBデバッグ」と、「スリープモードにしない」をオンにします。
そして、miniUSBケーブルでPCとチャレンジタッチを接続します。
接続すると、端末として認識されます。
すると、チャレンジパッド側に、「USBデバッグを許可しますか?」と出ますので、この画面を「このpcからのUSBデバッグを常に許可する」にチェックを入れてください。
検索欄に、「cmd」と入れ、コマンドプロンプトを開きます。
Macの場合、ターミナルを開きます。
以下の順でコマンドを入力します。

adb
adb device
adb install <APKファイルのパス>

adbと入力して、長い文章

Android Debug Bridge version 1.0.41
Version 35.0.1-11580240
Installed as /Users/hasegawakengo/platform-tools/adb
Running on Darwin 23.0.0 (arm64)[これ以降は省略]

が表示された場合、adb環境の構築に成功しています。
APKファイルのパスは、ファイルをドラックアンドドロップするだけで入力されます。
今回は、FireFoxと、Gboardをインストールしました。
APKをインストールするなら、APKpureというサイトがおすすめです。
ただ、残念ながら、Playストアは、使えませんでした。
できた方はコメント欄で方法を教えてください。
アプリをチャレンジパッド単独でインストールすると、このような画面が表示されるので、Playストアからインストールするのは無理かもしれません。

画像はFiles by googleアプリからedgeをインストールしようとした画面です。このアプリははandroid8.0以降に対応してるので、そもそもインストールできません😅

アプリのアンインストール

アプリを削除する場合、このコマンドを使います。

adb shell pm uninstall -k --user 0 <アプリのパッケージ名>

アプリのパッケージ名は、このコマンドを使って調べます。
本当はAplinというアプリでも調べられますが、そのアプリの対応機種がAndroid8.0以降なので、この端末では無理です。

adb shell pm list packages

詳細はこのサイトをご覧ください。
下記は内蔵アプリのパッケージ名です。
代替アプリは自分で探してください。

  • カレンダー: com.android.calendar

  • 音楽: com.android.music

  • ボイスレコーダー: com.android.soundrecorder

  • 時計: com.android.deskclock

  • 連絡先 : com.android.contacts

  • SetupWizard:jp.co.benesse.dcha.setupwizard(消すと「スタート まず最初に押そう」のウィジェットが追加できなくなります)

クレジット

参考にした動画:

追記:このあとAurora Storeも導入しました。アプリは単独で導入可能です。
しかし、この画面が表示され、アプリがインストールできません。
ちなみにAurora Storeはすぐアンインストールしました。アンインストールはできるようです。

画像はFiles by googleアプリからedgeをインストールしようとした画面です。このアプリははandroid8.0以降に対応してるので、そもそもインストールできません😅

残念ながら、結論は、アプリはadb経由でのみインストールできます。

おまけ

Geek Bench 5でベンチマークを計りました。

これがチャレンジパッド3のスペックです。iPad(第10世代)がシングルコア2089、マルチコア4786ですので、とても低いです。iPadのほうはGeekBench 6で計測しています。
チャレンジパッドのスクショがSDカードに取り込めなかったので、直接画面を撮影しています。

adbのよく使うコマンド

デバイスの一覧を表示

adb devices

アプリのインストール

adb install <apkファイルのパス>

再起動

adb reboot

電源を切る

adb sheel reboot -

アンインストール

adb shell pm disable-user --user 0 <パッケージ名>

アプリの無効化

adb shell pm disable-user --user 0 <パッケージ名>

アプリの再有効化

adb shell pm enable <パッケージ名>

結論
改造してタブレットに使えますが、adb経由でしかアプリをインストールできない点、スペックが低い点、画面ロックが使えない(ロック画面なしとスワイプでロック解除しか選べない)点、改造が少し難しい点、Androidバージョンが7.0と古い(2016年)など、日常用途に使うには少し不十分だと思いました。

もしおすすめのAndroidタブレットなら、こちらがおすすめです。
Teclast P30T
このタブレットは、最新のAndroid14を搭載しており、GeekBench のスコアもこのタブレットより高め(シングルコア:226 マルチコア:858、チャレンジパッドはシングルコア:83 マルチコア:262)でスペックも少し高い(iPadProには劣る)、Playストアも使えて(当たり前、Apkのインストールもできる)、画面ロック(顔認証も使える)もできる、バッテリーは6000mAh(チャレンジパッド3は2830mAh)、ほとんどカスタマイズされていない普通のAndroid端末です。
中国メーカーということを除けば、完全上位互換となります。
しかしながら、AR機能、GPSは使えない、カメラの性能が低い(背面:5mp/前面:2mp、普通に写真を撮るには問題ない)など、それらのデメリットもあります。


わからないこと、うまくいかないことがありましたら、コメントで教えてください。

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