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我が家が片付かない理由

一人暮らしをして20年、結婚して12年、子育てして8年。
我が家は依然として片付かない。
ずっとずっと、片付かない家と戦い敗れ続けている。

片付いた家で暮らしたい。そう願い続けているのに一向に叶わないのはなぜなのか。
なぜ我が家は片付かないのか。
その答えに限りなく近いものに、最近触れられた気がする。

我が家が片付かない理由。
それは、片付いていなくてもいいと思っているから。

先日人と会う機会があった。
SNSで見る彼女の家はいつも清潔で整っていて、美しい。
写真の隅に、偶然ゴミが写り込むことなどまず有り得ない。
そんな彼女と偶然片付けの話になり、彼女は言った。
「部屋が散らかってると落ち着かないというか、心が荒むんだよね」

彼女にとって、物があるべき場所に収まっていない状態は不快なのだ。
だから、時間が無くても忙しくても、片付けたいと感じる。
彼女が片付ける理由、それは、彼女自身が片付けたいと思うから。

じゃあ、私が片付ける理由は何だろう。
「部屋は綺麗であるべきだ」という学校の道徳の授業のようなものに動かされているそれに近い。
本当はめんどくさい。
でも、部屋は綺麗にあるべきだ。
片付けられない家族に必要以上に苛立ち腹を立ててしまうのは、「私だってめんどくさいけど頑張ってやっているいるのに」という思いがあるからなのではないか。
床に物が散らばっていても、お皿が洗えていなくても、そういう物が視界に入っても、不快な感覚は湧いてこない。
湧いてくるのは、それを片付けようとしない自分への罪悪感だ。

私、本当は、本心では、もし誰の目も無かったら、家が片付いてなくても構わないと思ってるんじゃないか。

書くという作業だって、息をするように文章が書ける人がいる中で、悩んで悩んでやっと書く人もいる。
きっと、片付けや書く事以外のことも、そうなんだろうな。
とはいえ息をするように文章が書ける人に何の苦悩もないとは思わない。


呪いのような責任感や義務感で片付けをする私は、どうしたらストレスなく片付く家を手に入れられるのだろうか。

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